’08/05/05の朝刊記事から
立ち退き抗議で拘束
北京の元弁護士 公安当局が逮捕
【北京4日共同】北京市に住む人権派の元弁護士、倪玉蘭さん(48)が、自宅取り壊しに絡み公安当局に公務執行妨害容疑で逮捕されたことが分かった。
倪さんの家族が4日までに明らかにした。
家族は「完全な冤罪だ。北京五輪を前にした言論統制の一環で逮捕された」と主張している。
倪さんは先月15日、自宅を強制的に取り壊そうとした再開発業者に抗議したところ、業者に頭を殴られ負傷。
その際に業者を殴ったとして、夫(56)とともに拘束された。
夫は釈放されたが、倪さんは29日に逮捕された。
民主活動家によると、同容疑は、著名な市民活動家、胡佳氏が先月実刑判決を受けた「政権転覆煽動罪」と並び、民主活動家を逮捕する際に多用されるという。
倪さんは農地の強制収容問題などの支援活動をしていた6年前にも、公務執行妨害容疑で拘束され暴行を受けた。
今も足に障害が残り、弁護士資格も剥奪されたが支援活動を続けていた。