'08/06/25の朝刊記事から
ガスプロム 日本に近く営業拠点
サハリン2 年内出荷で
【モスクワ24日加藤雅毅】ロシア政府系の天然ガス生産・輸出企業ガスプロムは24日、極東・アジア太平洋地域の事業戦略を発表した。
サハリン沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」が年内にも出荷を開始することに伴い、近く日本に営業拠点を設ける。
メドベージェフ副社長は記者会見で「アジア太平洋地域の活動は北京事務所で調整してきたが、ネットワークを拡大する時期が近づいてきた。日本でのガス調達が始まり次第、日本に拠点を開設する」と述べた。
具体的な開設時期や規模には言及しなかった。
同副社長は、韓国、インドにも拠点を設ける意向を示し、10年以内にアジア太平洋地域に進出する考えを示した。
また、サハリン開発の進展に伴い、ウラジオストクなど極東の数カ所にガス化学工場や液化天然ガス(LNG)工場を建設する計画も表明。
同社は「ウラジオストクの工場が完成すれば、日本へのLNG輸出も増えるだろう」と説明している。