筑波山、ど~ん!
関東平野の田園から、突如として盛り上がる筑波山。
男峰と女峰のふたつの頂からなるがゆえに、古来から恋愛の象徴とされていますが、そんなことは知ったことじゃねぇと言わんばかりの堂々たる姿。
今回はこの筑波山の近くにある古刹を訪れます。
やってきたのは雨引山楽法寺、通称雨引観音。
坂東三十三箇所霊場の第24番札所であり、四季折々の花を愉しむこともできる名刹です。
この日はカワヅザクラが、葉桜になり始めてはいましたが、きれいに咲いていました。
入口に構える黒門(薬医門)【桜川市指定文化財】は、付近にあった真壁城【国指定史跡】の城門を移築したものだといいます。
これをくぐると、145段もの石段・「厄落としの石段」が続き、
山門(仁王門)【茨城県指定文化財】へ。
ここまで来たところで、めまいを持病とする女王様はすでにヘロヘロ。
「よくもこんな所に連れてきたわね~」
恨み言をのたまいますが、しっかり厄を落としていただきたいものです。
境内はさらに高所に続き、
本堂【茨城県指定文化財】、
多宝塔【茨城県指定文化財】まで到達。
傍らを彩るカワヅザクラが、これまた見事。
そして絶景。
高所まで歩かせたことに対する苦言をおっしゃりながらも、女王様もお喜びのようです。
多宝塔の足元にある池泉には、
カモやアヒルといった水鳥が泳いでいます。
これらの水鳥や鯉の餌が、寺務所にて100円で販売されています。
動物好きの女王様が買ってきたのですが、100円にしては思いのほか多い!
「ガチャガチャ」のカプセルに、餌がめいっぱい入っていました。
我先にやってくる水鳥たちに、女王様がにこやかに餌を分けてあげます。
池の鯉にも、おすそ分け。
これらの生き物たちもいいのですが、雨引観音にはシンボルともいうべき鳥がいます。
多宝塔の脇から続く小道は、本堂の背後にある高台へと続きます。
高所へと歩くことに苦言を呈する女王様をなんとかなだめていくと、
お堂にて羽休めをしていたクジャクを発見。
瑠璃色の身体に碧色の尾羽。
たたずんでいるだけでも美しいクジャクさんですが、やはり羽を広げた姿を拝みたいものです。
手に持っていた鳥の餌を近づけてみましたが、クジャクさんはまったく興味を示してくれませんでした。
立ち上がって振り返り、いよいよ羽を広げるか?!
期待していましたが、クジャクさんはお堂から逃げてしまいました。
我々には手を出すことが叶わない屋根の上へ。
場所を変えてクジャクさんの美しい姿を待ちましたが、羽をひろげてくれることはありませんでした。
それでも、平等院鳳凰堂の棟飾りのように気高き姿のクジャクさんを見られたことは、なにかの瑞兆でしょうか・・・?
ほかにも、境内を歩き回ってクジャクさんを探しましたが、
境内の片隅にある鳥小屋を除いて、クジャクさんは1羽もいませんでした。
花鳥風月を愛でて、雨引観音を後にします。
100円の鳥の餌がだいぶ余っていたので、
三門の下にてにぎやかな鳴き声をあげているガチョウ(シナガチョウ)に食べさせてあげました。
午後1時46分、雨引山を下山。
この日も、パピコさんにお会いしていました。
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