From 東田剛
ASREADに、まつだよしこさんのTPP交渉の新しい分析がアップされております。
http://asread.info/archives/735
まつださんの見立ては、私よりも楽観的(それでも厳しいけど)ですが、彼女は私よりもTPP交渉に詳しいので、他の記事もあわせて、是非ご覧下さい。
<日本を守るために、一緒に勉強しましょう>
http://chokumaga.com/author/124/
TPPと言えば、こんなニュースも。
「ベトナム 米輸入拡大を要求 対米姿勢で足元見られる? 日本は強く拒否」
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=27804
「多国間交渉だから、日本に不利にならない!」って話は、どこ?
こっちの記事は「米国との交渉は、交渉の大きな材料になるはずの自動車の関税の特別扱いを米国に事前に認めてしまったため、「最初から負け戦」(経済産業省関係者)だった」と。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014052202000139.html
だからやめろって言ったのに、それを無視して交渉に参加しておきながら、「最初から負け戦」とは、何という無責任!
最初から負け戦なら、何で交渉離脱しないのでしょう?
駄目なら離脱すればいいんじゃなかったの?
長らく寝ていた自動車摩擦を、自ら起こしたバカさ加減にもあきれます。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/140518/mca1405181234001-n1.htm
こいつらの無責任なバカどもの外交ごっこのせいで、犠牲になる気の毒な養豚業者・・・。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014052002000126.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014052402000125.html
「攻めるべきは攻める」と言ってましたが、攻める先は、国内の抵抗勢力!
まずは特区で。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS21031_R20C14A5PP8000/
次は規制改革会議による農協解体。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140522/stt14052210090003-n1.htm
「米国が言い続けてきたことであり、郵政民営化と同じ手口だ」(尾辻秀久元厚生労働相)。
その通りですね。
農業で一儲けを狙うパソナ。またかよ。
http://www.pasona-nouentai.co.jp/agri-uni/detail-B.php.php
http://globis.jp/2047
「でも、安倍政権の全部が悪いわけじゃない!」
もちろん、そうです。
じゃあ、憲法改正を見てみましょう。
<おすすめは、東谷暁氏の新刊>
不毛な憲法論議 (朝日新書) [新書]
検索してみたところ、2014年2月3日の衆院予算委員会の質疑がヒットしました。
http://judiciary.asahi.com/articles/2014031800001.html
畑浩治議員が、安倍首相に「厳密に言えば通告しておりませんが、憲法との関係でちょっとお伺いしたいんですが、総理、憲法というのはどういう性格のものだとお考えでしょうか」と質問しています。
「通告していない」というのは、国会質問を事前に政府に通告していないという意味で、その場合、首相は、役人が書いた答弁を読むのではなく、自分で答えなければなりません。
といっても、安倍さんは、一国の総理(しかも二回目)なのですし、憲法改正に執念を燃やしているのですから、憲法の性格ぐらい、当然、余裕で答えられるはずです。
で、安倍首相の余裕の答えがこれ。
「憲法について、考え方の一つとして、いわば国家権力を縛るものだという考え方はありますが、しかし、それはかつて王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考え方であって、今まさに憲法というのは、日本という国の形、そして理想と未来を語るものではないか、このように思います。」
この憲法観は、さすがにないでしょう。
私は護憲派が大嫌いですが、でも、これでは、護憲派に批判されても、仕方ありません。
私は憲政史家じゃないので詳しくは知りませんが、憲法が国家権力を縛るものだという考え方は、「王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考え方」ではなく、現在でも主流でしょう。
というか、一般常識です。
そもそも、憲法が国家権力を縛るという考え方は、王権が絶対権力を持っていない立憲君主制のものです。
そして、憲法は、民主国家においても、全体主義にならないように、国家権力を縛るものです。
王権であれ、民主権力であれ、「国家権力を憲法で縛るべし」というのは、とりわけ保守思想においては、最も重要な法哲学です。
保守にとって「憲法」とは、歴史的に蓄積された慣習のことであり、伝統ある国体のこと。
言わば、過去によって、現在の国家権力を縛るのです。
現行憲法がダメなのは、そういう保守の「憲法」じゃないからです。
じゃあ、安倍首相にとって憲法とは何かっていうと、「今まさに憲法というのは、日本という国の形、そして理想と未来を語るもの」なんだそうです。
憲法は、国家権力を縛るものではなくて、理想と未来を語るもの!
これは、フランス革命におけるジャコバン派のような、革命思想の憲法観です。
ハイエクの言う「設計主義」、要するに、左翼。
ジャコバン派は、国民公会の主導権を握り、公安委員会の権限を使って、独裁政治を行い、封建的特権を廃止するなど、急進的な改革を進め、彼らの理想と未来を反映した憲法を制定しました。
安倍政権も、官邸主導で、諮問会議を使って、岩盤規制や既得権益を破壊するドリルの刃になって、日本社会のリセット・ボタンを押そうとしています。
憲法改正の発議要件を緩めるべく、憲法96条を改正したがっている理由も、これで分かるでしょう。
その根本にあるのは、革命思想。
つまり、安倍政権は、政策の枝葉だけではなく、理念の根幹からして、保守とはまったく逆なのです。
そんな安倍政権をマンセーしている自称「保守」って、保守の何たるかも、憲法の何たるかも知らないということです。
しょせん、「中韓を揶揄し、朝日とNHKを非難し、靖国に参拝すれば、それで満足」という程度なんでしょう。
そんな低レベルだから、本物の保守が、左翼に見える。
<これが、本物の保守だ!>
http://amzn.to/15o1Rit (あら、ホサ官?)
結局、日本って、護憲・脱原発の「左翼」と、新自由主義の「左翼」の間で、内ゲバやっているだけだったんですね。
「でも、安倍さんしかいない!」
あ、そう。
じゃあ、日本は、終わりだね。
ごきげんよう、さようなら。 (ごきげんよう、さようなら・・・朝ドラ『花子とアン』ナレーター)
ついでに、替え歌も、今日で終わり。
これが最後ですので、皆さん、ご一緒にどうぞ(ただし、ノコギリ持ち込み禁止)。
http://www.youtube.com/watch?v=dFf4AgBNR1E
あなたのことを支持なのに
わたしにまるで興味ない
何度目かのヤケ食いの準備
Yeah Yeah Yeah
まわりを見ればネオリベの
取り巻きたちがいるんだもん
地味な保守は気付いてくれない
Yeah Yeah Yeah
ダボス会議流れる講演
ぼんやり聞いていたら
知らぬ間に平蔵に合わせ
移民から動き出す
止められない今のドリル
※
カモン カモン カモン カモン シンゾー
売らないでよ
信じる妄想崛起
絶望
そんなに足りないの
Hey Hey Zou
外資呼ぶには
法人税下げること
社長の妄想崛起運動 (チャンネル桜の水島社長がよく言う「草莽崛起」を連想)
左翼よりもよくしよう
Hey Hey Hey
Hey Hey Hey
絶対支持 他にいないよね (安倍さんの他に誰がいる?という水島さんの繰り返しの言葉)
あっと驚く靖国詣る
あなたにどこかで裏切られる予感
※
オバマにちゃんとコクりたい
だけど公約自信ない
リアクションは想像つくから
ティー、ピー、ピー
交渉有利にするなんて
男の子は言うけど
軍事力がアドバンテージ
いつだって日米安保が
外圧の人質になる
プリーズ、プリーズ、プリーズ、オー、バラク
日本も見て
親米 妄想崛起
聖域
さあ壊してみよう
Hey Hey Hey
尖閣の主権
アメリカも知らない
リフレの妄想崛起
そんなに賃金上がらずに
Hey Hey Hey
Hey Hey Hey
世界はカネであふれているよ
国土強靭化忘れさせる
明日は明日の詭弁が出ると思う
※繰り返し
★ 替え歌、本当におしまいなのですか? 替え歌楽しかったのに・・・才能の無駄遣い、だから?
本日は青山繁晴氏解説の「アンカー」おやすみでした。