フーバー大統領回想録(その17)未定稿
ルーズベルトとチャーチルは、致命的な間違いを1945年2月のヤルタで犯した。
スターリンが12の国々の独立に対して干渉を加えることを追認しただけではなく、数世代に亘って国際関係に危険をもたらす世界に害を与えるような、悪い勢力の動きを助長するような秘密の協定が多数結ばれた。
スターリンが傀儡の国家を七つ作ったことを知りながら、自由で妨害されないとか、全ての自由な人士の参加とか、言葉を繕って、スターリンの暴虐に水を差さないで隠蔽した。
テヘランに於いて、軍事的な観点から妥協をしたことを最も強力に主張した向きも、ヤルタでは、そうした主張もなかった。
アメリカの手が汚されずに自由な人間から尊敬される国として存続するのであれば、自由な人類と品性の為にも何か一言反論をすべきであった。
これでもかと、日本は和平をもとめる。1945年の5月、6月、7月と、日本は白旗を掲げて和平を求める打診をしてきたが、トルーマンはこれを拒否した。
トルーマンは、ルーズベルトの無条件降伏の愚かな条件に従う義務は無かったのである。ヨーロッパの軍事指導者が(日本との和平に反対して)認めなかった。
日本との和平はただひとつの譲歩で達成できた。精神世界でも、日本国家としても元首である天皇(みかど)の保全と言う一点であった。
天皇の地位は、千年以上の信仰と伝統に基づくものである。米国側が、最終的に受け入れたのは、数十万の人命が犠牲になった後であった。
Refusal of Japanese Peace Proposals of May-July、 1945
Fifteenth. The fifteenth time of lost statesmanship was in retrospect to Japan in May, June and July, 1945.
Truman refused to take notice of the Japanese white flags.
Truman was not obligated to Roosevelt's "Unconditional Surrender" folly.
It had been denounced by our own military leaders in Europe.
Peace could have been had with Japan with only one concession .
That was the preservation of the Mikado who was the spiritual as well as secular head of the state.
His position was rooted in a thousand years of
Japanese religious faith and tradition.
And we finally conceded this after hundreds of thousands of human lives had been sacrificed.(つづく)
フーバー大統領回想録(その18)未定稿
ポツダムにおけるトルーマンの過ちが、第16番目の過ちである。民主主義国では、経験の無い人物に政権が渡され、共産主義者が、重要な糸が繋がるようにして色々な場所に出現した。
ポツダムでの合意の全てが、スターリンに対して降参したことを追認したり、拡大することであった。
共産主義者の併合と傀儡政権がスターリンとより繋がりが強化されたばかりではなく、ドイツとオーストリアの一部がスターリンの懐に入ってしまうような政府の条項となった。
賠償政策は、米国の納税者の負担が怠け者のドイツの救援の為に使われる結果をもたらし、ドイツだけではなく、ヨーロッパの再興のために、数十億ドルのカネが使われることになった。
戦争捕虜が奴隷のようになり、自らの土地から民族追放が行われることが批准され、ヤルタでのそうした愚策が拡大された。
是に加えて、指導者の人々の忠言に反して、日本に無条件降伏の最後通牒が出されたことである。
アメリカの経験のある複数の人々が声をあげて勧告した、天皇(みかど)を維持することを許す救済条項を入れないで、無条件降伏を要求したことである。
日本側は、回答として、この条件のみを求めたが、原子爆弾を投下した。そして、最後になって、この条件を受け入れた。
Sixteenth. The sixteenth time of blind statesmanship was Truman at Potsdam.
Power had now passed to inexperienced men on the democratic countries and the Communists had their way at every consequential point.
The whole Potsdam agreement was a series of ratifications and amplifications of the previous surrenders to Stalin.
Not only were all the Communist annexations and puppets further cemented to Stalin but the provisions as to governments in Germany and Austria were so set as to send parts of these states into Stalin's bosom.
The result of reparations policies was to load the American taxpayers with billions of the cost for relief of idel Germans and stifle the recovery of Germany and thus of Europe for years.
The wickedness of slavery of war prisoners, the expelling of whole peoples form their homes was ratified and amplified from Yalta.
Beyond all this, against advice from leading men, the ultimatum was issued
to Japan of unconditional surrender without the saving clause allowing them to retain the Mikado recommended by a score of experienced American voices.
The Japanese、 in reply、 asked only for this concession , which was met with the atomic bomb--and then conceded in the end.(つづく)
フーバー大統領回想録(その19)未定稿
第17番目のアメリカのさまよえる政治家道は、トルーマンが日本人の上に原子爆弾を落とす命令をするという非道徳な命令をしたことである。
日本は繰り返して平和を求めていたにもかかわらず、アメリカの全ての歴史のなかで、他に比較すものない残忍な行為であった。アメリカの良心にとって、永久に重くのしかかるであろう。
Seventeenth. The seventeenth wandering of American statesmanship was Truman's immoral order to drop the atomic bomb on the Japanese.
Not only had Japan been repeatedly suing for peace but it was the act of unparalleled brutality all American history.
It will forever weigh heavily on the American conscience.
フーバー大統領の回想録の、日本に対する原爆投下の評価である。
二度と天知を繰り返してはならないのが、どちらの側かは、歴然としている。
廣島の慰霊碑の碑文は書き換えるべきではないだろうか。(つづく)
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http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/1f7dcbd75e3e208e857b3ba6a30dba9c(その4・5・6・7)
http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/0e10bb174289bbdeaedf9687203f1c44(その8・9・10)
http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/f6cd758148cc7385f568de1802cfe8dc(その11・12・13)
http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/48fb0ff8d6d8404d948b436d5aff4552 (その14・15・16)