10/20(金) 一帯一路 」フォーラムへ参加し、習近平 主席と3時間に及ぶ会談を行ったプーチン大統領 は、結局何も得ることなくモスクワに帰った。この十年の「一帯一路」の成果を誇らしげに協調するグローバルサウスの「盟主」習近平主席とのコントラストが際立つ訪中だった。 お互いに「古い友人」と呼び合い、習近平主席の次に演説の順番が与えられたことから、ロシアメディアは、「プーチン大統領は北京で賓客扱いだった」と報道しているものの、実際には中ロの思惑のすれ違いは大きいようだ。 (元テレビ朝日モスクワ支局長 武隈喜一)全文は プーチン大統領は手ぶらで帰国 習主席から何も引き出せず…成果なかった訪中(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース 「カイロ平和サミット」開催 ガザ緊張緩和や人道支援の方策を協議|TBS NEWS DIG VIDEO エジプトのシシ大統領は冒頭、ガザへの人道支援の必要性を強調した上で、停戦交渉などに向けた「ロードマップ」の必要性を訴えました。 また、パレスチナ自治政府のアッバス議長はイスラエルが民間人に対する「無差別攻撃を行っている」とした上で、パレスチナ国家の樹立が「唯一の解決策」だと訴えました。 パレスチナ自治政府 アッバス議長 「我々は決して我々の土地から離れない、離れない。我々の土地に留まり続ける」 ロイター通信によりますと、会議にイスラエルの代表は出席しておらず、アメリカは駐エジプト臨時代理大使の出席にとどめた ということで、共同声明の採択には至りませんでした。(動画の解説) ブログ主 ・・・ウクライナが何度も渇望したイスラエルの「鉄壁の防御」であるアイアンドームは、もろい欠陥があった。防御に鉄壁などないことを示すことになった。 たとえ、核を持った国同士であっても・・・イスラエルは核を持っているという説は公然とされていた。 一方、イランも「核」をもつという説があり、日本は国家を存続させるために「歴史的に関与しなかった」中東の問題には 積極的に関与しないほうがよいと思う。 何千年も前からの歴史、あるいは「アラビアのロレンス」 のように英国の三枚舌 に騙されたアラブ・ユダヤ双方の問題は、大変難しい。願うのは恐ろしい両者の対決をいかに止めるか、であり、中国もこれにはあまり関与しない方針であるように思える。 危険なのは「北朝鮮」だ。考えるだけに恐ろしい。 久しぶりに「正義のミカタ」というテレビ番組を見た。いったいこの番組はなんだ!! 各ゲストの話はそれぞれ興味もあったが、「芸人化」したような「専門家」、そして専門家以上に偉そうにまくしたてる芸人、この芸人は本職の「芸」でどれだけ人を惹きつける魅力があるか? できそこないの「政治評論家」が、ニヤニヤ笑って「どんなもんや」とそっくり返っている態度に見えてしまう。 そのものの言い方や態度は「ネトウヨ」そのものだ。 そういったyoutubeはこれだけではない。他にもある。最初少し聴くだけでも「あの人たち」とわかる。 これらは結果的には二者択一を好み押し付ける「迎合弱者」(造語です)を取り込んでいる。写真は「ミルテの花」 作家・評論家の奥山篤信氏のエッセイ「リヒテル賛」(7) ・・・「リヒテル賛」という名称はブログタイトルを短くするために私個人が付けた名称で正式には下記のタイトルです。
◎スヴィヤストラフ・リヒテルに見せられて(7) シューマン・ピアノコンチェルト(イ短調)A-MOLLを聞いて
僕が爆買いしたリヒテルこの中にリヒテル100選というボックスに入ったCDが10枚あり、値打ちものだ! そこにポーランドの指揮者の三羽ガラスと言われる ヴィトルト・ロヴィツキ(Witold Rowicki, 1914年- 1989年10月1日)が指揮するワルシャワ国立フィルハーモニーとリヒテルの共演がある。 まさにシューマンの哀愁に満ちたメロディ とにかくリヒテルはどんな曲でも弾けば天下一品の演奏をするまさに天才(猛烈な練習に裏付けされた僕の持論のポット出の天才などどんな分野でも居ないのだ、この点、天才を取り違えている人が多いのには驚く。)と言える。 シューマンの曲がシューベルトと比較したらそれはお笑いかもしれないが、シューベルトってのは僕は軽いと勝手に思っている。シューマンはクララへの愛も含めて人生の奥をとことん経験した哲学家ではなかったのだろうか? 下記引用だが:
〜シューマンはこの曲の前にいくつかピアノ協奏曲の作曲に取り掛かっていた。 1828年に変ホ長調の協奏曲の作曲を始め、1829年から1831年にかけてはヘ長調の協奏曲に取り組み、1839年にはニ短調の協奏曲を1楽章のみ完成させた。しかし、これらの曲はいずれも完成しなかった。 1841年、シューマンは後にピアノ協奏曲の第1楽章となる『ピアノと管弦楽のための幻想曲』を作曲した(初稿)。1845年にそれを改作し、間奏曲とフィナーレの2楽章を加えて曲として完成させた。この曲はシューマンの作曲した唯一のピアノ協奏曲となった。 曲は3楽章からなり、第2楽章と第3楽章の間は休みなしに演奏される。 Allegro affettuoso間奏曲 (Intermezzo): Andantino graziosoフィナーレ (Finale): Allegro vivace 1846年1月1日、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスで、ロベルトの妻クララ・シューマンの独奏、献呈者フェルディナント・ヒラー指揮で初演された。 この曲の後に、シューマンはピアノと管弦楽のための作品として『序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調』作品92と『序奏と演奏会用アレグロ ニ短調』作品134を作曲している。 ピアノ以外を独奏楽器とした協奏曲としては1850年のチェロ協奏曲作品129、1853年のヴァイオリン協奏曲がある。 日本初演は1927年9月18日、宝塚小劇場にて、ヨーゼフ・ラスカ指揮、宝塚交響楽協会によって行われた。独奏者が誰であったかについては不明。〜とにかく指揮者がポーランド人 この協奏曲は全編憂鬱な音調に満ちており、作曲家シューマンの思索深さを、ポーランド人の歴史的悲哀と重ね合わせながらそしてリヒテルの実に見事な力で潰すような迫力でなく、まさにシューマンの泣いていて歌うようなデリケートさと調和させる二人の名演奏が光るのだ。
クラクフ音楽院にてヴァイオリンと作曲を学ぶ。戦時中にドイツに渡り、ルドルフ・ヒンデミット(有名な作曲家パウル・ヒンデミットの弟)に指揮法の個人指導を受けるが、終戦まではヴァイオリン奏者として活動を続けた。ロヴィツキは、アントニーン・ドヴォルジャークの交響曲全集を発表したほか、同時代のポーランド人作曲家(たとえばシマノフスキやルトスワフスキ)の諸作品を愛して積極的に録音した。
スヴャトスラフ・リヒテル,ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団,ヴィトルド・ロヴィツキ 「Schumann: ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 - 第3楽章: Allegro Vivace」
スヴャトスラフ・リヒテル,ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団,ヴィトルド・ロヴィツキの「Schumann: ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 - 第3楽章: Allegro Vivace」 をレコチョクでダウンロード。(iPhone/Androidアプリ対応)
★ 声楽家であるブログ主から歌曲の面で ・・・シューマンを弾けば、リヒテルの演奏は「満を持した」名演奏で、他の追従をはるかに後方に従えた天才的な表現と圧倒的なダイナミズムを展開させた決定盤であろうと思う。 「ブログのティールーム」でこの名演奏を取り上げたのでぜひお聴きいただきたいと思う。 この曲はドイツ的な表現で編み込まれた展開だが、リート(ドイツ芸術歌曲)を多く書いたシューマンならではの星々のきらめくような美しさが、散りばめられているのだ。 奥山篤信氏が「人生の奥をとことん経験した哲学家」と書かれたのは、そのような美学の真髄を感じられたからであろう。 シューベルトは結婚生活や子育てはしないまま短い生涯を終えた。 奥山氏はこのようにタイプの違った作曲家のそれぞれの思いを鋭く感じられたのだろう。 シューマンの歌曲に「ミルテの花」というのがある。この中に【献呈】という曲があり、後奏にシューベルトの「アヴェ・マリア」の旋律が流れる。これは尊敬してやまないシューベルトへの賛歌でもあったと想像できる。 そしてシューマンは妻クララに感謝を込めて書いている。歌詞の一部をご紹介します。
Du meine Seele, du mein Herz, du meine Wonn', o du mein Schmerz, du meine Welt, in der ich lebe,
"献呈"
あなたは私の魂 私の心 私の無上の喜び 私の痛み ブログのティールーム 奥山篤信氏のご紹介の ヴィトルド・ロヴィツキの指揮におけるリヒテルとのシューマンがyoutubeにないので、ロブロ・フォン・マタチッチの指揮によるリヒテルのシューマンピアノ協奏曲をUPしました。 この指揮者は東欧出身随一の実力であり、多くの演奏家から 恐れられながらも尊敬されていたことを思います。(ただ、彼は美人に弱く、つい声をかけたりして夫人に叱られていましたっけ。彼の来日公演「スラブ・オペラ」でその勇壮な指揮を見ました)シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 リヒテル, マタチッチ 1974 VIDEO 1. Allegro affetuoso 14:40 ( 00:03 ) 2. Intermezzo (Andantino grazioso) 5:05 ( 14:41 ) 3. Allegro vivace 10:22 ( 19:47 ) もう一曲、シューマンの歌曲「ミルテの花 」より【献呈】をどうぞ。妻のクララに捧げた作品です。 バリトンのヘルマン・プライが歌います。(注・「ズライカ」と書いていたのは誤りで「ミルテの花」に訂正しました。謹んでお詫び申し上げます。) Hermann Prey: "Widmung" - Schumann VIDEO
"Widmung"
Du meine Seele, du mein Herz, du meine Wonn', o du mein Schmerz, du meine Welt, in der ich lebe, mein Himmel du, darein ich schwebe, o du mein Grab, in das hinab ich ewig meinen Kummer gab!
"献呈"
あなたは私の魂 私の心 私の無上の喜び 私の痛み あなたは私の世界 私が生きる場所 私の空 私が漂う場所 ああ あなたは私の墓 そこに 私の悲しみを永遠に葬った
Du bist die Ruh, du bist der Frieden, du bist vom Himmel mir beschieden. Daß du mich liebst, macht mich mir wert, dein Blick hat mich vor mir verklärt, Du hebst mich liebend über mich, mein guter Geist, mein bess'res Ich!
あなたは私の憩い 私の安らぎ 天からの授かりもの あなたの愛が 私を価値あるものとし その眼差しは 私を輝かせる あなたの愛が 私を高める 私の良心 私のより良き私!
<詩:フリードリヒ・リュッケルト(Friedrich Rückert/1788-1866)>
シューマン夫妻