ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

中央電視台制作「三国演義」久しぶりに見ました。

2008年11月22日 | 中国文化・歴史
最初に周ユとその妻小喬の会話のところを見ました。
最初に買った完全版のビデオと「国際スタンダード版」のDVDとは訳が少し違って、「国際」のほうは容易な和訳になっているような気がします。ですから「完全版」のビデオのような原語に忠実ではない、中国語ができない私ですが、小喬が言う「千古の」という素敵なセリフは「国際版」では全くない・・・だって小喬はちゃんと「チェンコ」と言っています。もちろん「完全版」はそうです。(今は絶版らしい)

この全40巻の「完全版」が発売されたのが阪神大地震の直前でした。どうしても見たかったので当時32万円出して買ったのです。
届いたのは震災後、全壊したとなりの家の人が道路に建てたバラックに預かってくれていました。
それから、もう夢中でした。はじめて見る素晴らしい三国志の世界、俳優も超一流で、スケールも大きく、また音楽が素晴らしい!
私はほとんどの曲を楽譜に書きとっていました。

後日、北京へ行った時、ホテルのロビーで若い女性ピアニストが軽音楽を弾いていました。北京音楽院を卒業してここでピアノを弾いている、と言っていました。
「三国演義」の曲は知らない、と言います。(片言英語で・・・)
何ですって!

テーマ曲(これは三国志の前文にある詩に曲をつけたもの、フィナーレの曲、戦いの曲、周ユの剣舞の曲、周ユ夫妻がよりそって夜空を眺める曲、曹操の「短歌行」の曲、「桃園の誓い」の曲、趙雲の曲、関羽の曲、孔明の「空城の計」の曲、・・・
どれもが素晴らしく、心を打ったのでした。
「水滸伝」の曲も知らない、という。私がメロディーを小声で歌うと「ああ、それ」とうなづく。プロのピアニストの邪魔をしてはいけないので、立ち去りましたが。
(彼女がいなくなってから弾きました)

それはさておき、「国際版」はDVDですので、簡単に観たいところを探せます。
孔明と周ユの智の攻防、曹操と関羽の華容道、など楽しみました。
最高!孔明の唐国強さま、趙雲の張山さま、曹操の鮑国安さま、周ユの洪宇宙さま、
関羽の陸樹銘さま、小喬の何晴さま、孫権の呉暁東さま(国際版では案内役も)・・・最高、この他も最高ばかり。泣かせます、若返りました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中央電視台制作の「三国演義」周ユと小喬の麗しさ

2008年11月21日 | 中国文化・歴史
「レッドクリフ」で周ユと小喬のラヴシーン、こんなの不要。
だいたい「赤壁の戦い」の発端が曹操の小喬への横恋慕、ということ自体が、絶対にあり得ないのです。

曹操は大喬・小喬に会ったこともない、それに曹操の息子のひとりである詩人の曹植が「銅雀台に二喬をとり」という詩も実在しない・・・これは孔明が周ユを怒らせて「赤壁」開戦を決意させるために「でまかせ」を言った、と三国演義にもあります。
また、曹操には若い時に張繍の未亡人、絶世の美女といわれた雛夫人の魅力にのめりこみ、その為に油断し、股肱の臣と長男を失って生涯の悔いになった、という悲劇があったのです。

曹操はあれから、大きく変わった・・・有能な人材を集め、活用し、「中原の鹿を追う」という天下統一へと大きく動き、あと一歩、というところだったのです。

また、中央電視台の「三国演義」では周ユとその妻小喬の会話は大変美しい雰囲気で、うっとりしました。

「子供達はもう寝たか」「ええ、もうとっくに・・・あなたは一国の命運を任された身でありながら、妻子の心配をするなんて・・・曹操が私たち姉妹が目的でなくても、敗れれば私たちは捕らわれの身となります。」
「心配しなくてよい。国の為に戦うことは妻子の為、必ず勝利する。」
「うれしいわ、千古の栄誉でたたえることでしょう。」

ふたりはよりそって夜空を眺める、いかに信頼し、愛し合っているか、古風な中にも美しい琴の音、が流れる・・・3594迷ことベッラ・カンタービレはうっとりしたものです。秀逸の名場面です

「レッドクリフ」の演出家さん、美しい場面って芸術なのよ。
オペラの演出も同じです。ベルゴンツイとステッラの「仮面舞踏会」のデュエット、美しいです。曹植とシン夫人(曹植の兄嫁で憧れの女性)・・・のイメージと重なります。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHKTV「カンゴロンゴ」金言きらきら☆

2008年11月17日 | テレビ
この秋から始まったNHK「カンゴロンゴ」何気なく観ていましたが、金言がいっぱい、きらきらです。

幸せ=仕+合わせ
道は爾き(近き)にあり・・・これは孟子の言葉

一葉目をおおう・・・気付かないうちに視野が狭くなっていること
我は我が素を行う・・・得意の時も不遇の時も自分が本来なすべきことを淡々と行う

楽は虚に出ず(荘子)・・・楽器は空洞をかかえているからこそ良い音を出す。大きな仕事をするには空洞のある人間になる。

今の私は、「幸せ=仕+合わせ」の毎日、老親介護で大変だけれど、愛情を注ぎます。
「我は我が素を行う」も、機嫌のいい時、荒れ狂う時の父、どちらの時も淡々と介護。
「一葉目をおおう」なんて、はっと気がつくことが・・・。
「楽は虚に出ず」これは地でいけますが、「過ぎたるは及ばざるごとし」ですね。
このごろ「空洞」ばかりです。ボケるかも?


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気になる「レッドクリフ」 「燃ゆる呉越」

2008年11月17日 | 中国文化・歴史
どうも気になって仕方がない・・・はやく映画を見たい、上映中なのに観に行けない。
中国の中央電視台のビデオ「三国演義」にはまっていたので、今回の「レッドクリフ」はまた違うものだと知りながら、戦いの場面がスペクタル、イケメン俳優が多い、など「見たいな」と毎日思っています。

これはこれで楽しめるのではないか、とも思ってみたり。
本でもそうです。宮城谷さんや吉川さんの気品ある「三国志」にはまり、宣伝にのって北方さんの「三国志」を読んでがくっときたり。
まず、観ないといけませんね。

趙雲がハンサムでかっこいい、とか孫権がいい、とか、孔明と周ユが素敵、なんてネットにいっぱい感想が。赤壁、長江・・・武漢も思い出します。
また、チンギス・ハーンの主演俳優による関羽がめっぽう強い、張飛なんかメチャクチャ強くて信じられないほど、ですって。この張飛の役者は中央電視台の「水滸伝」にもでていたらしいです。リキかな?

テレビでは「燃ゆる呉越」を観ています。これだけのために衛星劇場を契約したのです。
勾践を演じる陳宝国、いい役者ですが、勾践のもつイヤなところも見事に表現しています。それもごく自然に。勾践夫人の女優さん、上手いですね。
ハンレイ、素敵!このごろ「臥薪嘗胆」のところで面白くなってきました。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心の「田園」のとき、晩秋

2008年11月16日 | 生活・介護
斜め向かいのお宅が外壁の塗り替え工事中、私がジェットシャワーで窓を洗っていると作業員の方と目が合ったのでご挨拶。「大掃除なんです。できる時にやらないと!」と声をかけるとニコッとされました。 
お互い似たような作業をしているように思えます。(作業員の方は高圧洗浄機で壁洗い)
早々と二階を終り、予定になかった一階もジェットシャワーで洗いました。

さらに勢いに乗ってカーテンを8枚洗い、洗濯機の清掃もしました。
父も今日はおとなしくテレビを見ていて、作業がはかどりました。いい子、いい子。
かわいい父です。父の大好きなトロの握り寿司を近所のデパート(都会じゃないのにデパートができたのです)に買いに行き、急いで帰ると玄関のドアをあけて、じっと私を待っていました。私が帰ってきて「ほっとした」と言います。
「すぐ帰ってきたでしょう?今日はいい子だったから、トロよ」デザートは葡萄とミカン、喜んでいました。

でも、3時間ほど後、いつものように荒れました。「何も食べていない!」って。
そんな時、ホットミルクにカモミールのティーバックを入れて飲ませます。
いつか「おもいっきりテレビ」で医師が、就寝前にこれを飲むと脳出血予防になる、と言っていましたので、毎夜、飲ませています。

こうしてバタバタ働いていて、気がつくと夜中です。
父のベッドの横にフロアーに布団を敷いて寝ます。こうすると父が夜中トイレ、と言うときも付き添えます。

時々、私が誰か、わからなくなっています。
「どこから入ってきた!」と怒鳴りますが、もう慣れました。
でも気の毒なのは、パンダ夫人が父の為にケーキを持ってきて下さったのに、父は大声で怒鳴っていました。パンダ夫人はびっくりしたようですが、そこは女丈夫、落ちついたものです。でもかなり内心ショックだったことと思います。

陶淵明、晩秋の読書タイム、静かなひとときです。
もうひとりの大切な友人、フーレン様の影響ですが、こんな時に漢詩は心からくつろげます。心の「田園」です。                             友人って会っていなくてもいつも影響大ですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする