今日ほどよく眠った日はない。
お昼からずっと眠ってしまった。
パンダ夫人が来たというのに気がつかないほど眠っていたそうだ。
小さなコアラのぬいぐるみを置いて「パンダ、来たよ」ってレストランのチラシに書いて(これがまた憎たらしい)いた。
夕方、パンダ夫人に電話したら「熟睡していたよ、何度起こしても起きない、顔色が真っ白だった。」なんて言うのだ。
そういえば、午前中、主治医から「以前から貧血だったとおもうけれど、出血がひどかったのでしばらくもとに戻るのは時間がかかるけれど大丈夫、今週の土曜日に退院、あとは外来にきなさい。年明けに再検査もするし、そう心配はないと思う」と言われた。
病院食は全部食べているし、体力はあるつもりである。
しかし、眠い・・・。
パンダ夫人は「今までの分の疲れがどっと出ているから、寝るのがいいよ」って電話で言った。
私は怒っているのが健康にいいのかもしれない。
今日もNHKの紅白歌合戦に、韓流が3組も出るのを怒っていた。
この時間はいつも父のために元旦のおせちを作っているので、紅白は見ない。
でも、ムカムカする。
そしていろいろニュースをパソコンで見たし、雑誌の「Will」も読んだ。(まだ少しだけれど)
病室は静かなものだ。
パソコンを開いて、プッチーニ「トゥーランドット」のレナータ・スコットとフランコ・コレッリを聴き、ずっとロシアオペラを
聴いていたので、イタリアベルカントの美しさを堪能、ここにも貼りつけることにした。
血液検査の結果を見たが、それ以外は特に何もなかった。
彼女はいつも笑いと共にいる。
私を見舞いに来て、点滴の薬を指して「これ、エサか?」って言ったのには爆笑だった。
民主党のことを読むと、もう耐えられないほどだ。
そしてNHK、ここまでおちた、ゴミのような放送局になってしまった。
ゴミというと、病室のベッドの向こう側がホコリがたまって真っ白だった。
掃除に来る係のひとが、「まあまあ、そのままで、ハハハ」などと言って、ベッドのこちら側しか掃除せず、「すぐ終わりますからそのままで」といたわるように、実はいいかげんな掃除でナントカしないとと作戦を練っていた私。
そして今日も掃除に来た。
私は咳をしながら「す、すみません、ゴホゴホ、気管支炎でして・・・そこのホコリ、ティッシュでとろうとしても無理みたいで、すみません・・・」と言って、掃除機できれいにしてもらった。
これでホッとした。
それにしてももうずっと前からたまっていたホコリだったのだろう、掃除機の威力はすごいな、
掃き出し窓のレールもきれいにしてもらった。
家に帰ったら少しづつ年末大掃除しよう。せっかく窓や網戸、雨戸をジェットシャワーで洗い、カーテンも洗ったし、後は室内だけなんだから。
無理はしません。
CORELLI & SCOTTO " SIGNORE ASCOLTA " NON PIANGERE LIU " ( TURANDOT ) PUCCINI
このオペラはプッチーニの未完の作品、韃靼の王子カラフは中国の絶世の美女、トゥーランドット姫の美しさにあこがれ、心配した韃靼の奴隷娘リューは、「おききください」と王子を止めるが、王子はリューに「泣くな、リュー」と歌い、トゥーランドット姫に面会するため、ドラを3つ打つ。トゥーランドット姫は美しいが、3つの謎を解けない者を死刑にしてしまうのだ。
リューは自分にただ一度、王子が微笑んでくれたというだけで、王子を護ろうとするが・・・。
この憐れなリューは私のレパートリーでした。特にこのアリアはよく歌っていました。
トゥーランドットを歌うのは強靭な声を誇るワーグナー歌手が多かったです。
コレッリとニルソン(トゥーランドット姫」の声の一騎打ち、これも聴きものですが、長いので省略。