トランプの対日不満、さらにエスカレート 米国が第三次大戦を戦うとしても、日本人はテレビで観戦している ****************************************
日米安保条約の破棄を示唆したという衝撃のニュースにつづき、トランプ大統領の対日不満は、もっとエスカレートした。 6月26日に「FOXビジネス」とのインタビューに答えたトランプは日米安全保障条約に言及し、「日本が攻撃されれば、米国は第3次世界大戦を戦う。我々は命と財産をかけて戦い、彼らを守ることになるが、我々が攻撃されても、日本は我々を助ける必要はない。彼らができるのは攻撃をテレビで見ることだ」とした。
積もっている不満がふっと飛び出したわけで、日米安保条約は不平等だと不満を表明した。 もとより当該条約は片務的でありながら、それを対等な条約に改訂しようとしてきた日本の言い分を、これまでのアメリカは余裕を持って拒んできた。世界の警察官として、パワーに溢れていた時代は、しかし去った。
オバマ政権時代から、すでに「米国は世界の警察官ではない」というのがワシントンの認識である。
さてこの日米安保条約の廃棄だが、条文に「どちらか一方が一年前に通告すれば、この条約は効力を失う」とあり、日本人が想定さえしなかったシナリオが現実のものになる。 トランプならやりかねないだろう。 だから、日本のメディアも政府も軽視しているトランプ発言は、いずれ「太平の眠りを覚ました」ペリー来航に匹敵する、歴史を画期する事態の魁だったと後世の歴史家は叙述するかも知れない。
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藤井聡京都大学大学院教授のメールマガジンより
rom 藤井聡@(京都大学大学院教授)
「事を荒立てず、仲良くしようとする」だけの、情けなき日本外交。
こんにちは、京都大学の藤井聡です。
当方が編集長を勤めています表現者クライテリオンの 最新刊の特集テーマは、「日本外交の大転換」。 https://the-criterion.jp/backnumber/85_201907/ https://www.amazon.co.jp/dp/B07RVHG9B1/
対米従属外交、媚中外交、弱腰外交・・・等と言われ続けた 我が国の外交を「大転換」しなければ、 日本の復活などあり得ない――― これがこの特集の出発点です。
言うまでもありませんが、 外交において「友好」は極めて重要です。
ですが、「紛争」も辞さず、 あえて「対立」を深める姿勢もまた、 絶対的に必要です。
そもそもあらゆる諸外国が、 日本を上手に使って利益を得てやろうと、 虎視眈々と狙い続けているのです。
「詐欺師」や「泥棒」とどれだけ仲良くしても、 搾取され、収奪される他ないのと同じように、 利益を掠め取ろうとしている諸外国に、 どれだけ媚びてもどうにもならなりません。
しかし、今日の日本政府は、 外交とは、ただひたすらに 「友好を深め」「対立を回避」することだと、 認識し続けているような振る舞いを日々積み重ねています。
そしてその結果、国益を失い続けるのみならず、 国家の威信を地に落とし続けています。
例えば、安倍内閣が肝いりで進める「貿易交渉」ですが、 そもそもそんな「貿易交渉」にどのような「利」があるのかを 全く持って曖昧にしたまま、 ただただ「仲良く協定を締結する」ことだけが国益だと誤認し TPPや日欧EPA、日米FTA等を軒並み推進し続けています。
中国に対しても、 ただひたすらに「日中外交」を重視して、 ウイグルやチベット、 そして台湾や香港の問題について 中国政府を非難しようとはしていません。
韓国にしても、レーダー照射され、 「不当な言いがかり」でもって 日本国民の民間施設が不当に搾取され、 売却されてまでいるのに、 口で批難こそすれ、具体的な報復には至っていません。
ロシアにしても、 プーチンとの会談何回だけは多く、 「経済協力を仲良く進める」 ことを繰り返し呼びかけてはいるものの、 北方領土問題が一向に改善しないどころか むしろ、「四島一括返還」の旗を降ろすなど、 大きな禍根を残す判断を繰り返し、 事態はさらに悪化しています。
日本国内について言うなら、 米ソ中の工作員が、 日本の世論を操作しようとする工作をどれだけ続けようとも、 それを排除しようとする具体的な取り組みは、 全く行われていません。
そしてアメリカについては、 どれだけ不当な扱いを受けようとも、 「日米同盟の強化」なる空悟のみを叫びながら、 あらゆる事柄について、 アメリカの指示に半ば言いなりとなる 対米追従の姿勢を崩してはいません。
例えば、トランプの指示を受ける様な格好で イランとアメリカの中を取り持つために 何日間もかけてイランにまで出かけた挙げ句、 滞在中に日本タンカーが攻撃を受けるなど、 イランとアメリカの間の「非難」合戦は、 日に日に激化しています。
誠に情けなきことに、 そんな非難合戦を繰り返す姿からは、 わざわざ首相がイランにまで出かけた 日本側に対する敬意などほとんど何も見られません。
あるいはトランプを国賓扱いし、 ゴルフやって相撲を一緒に見たり、散々接待し、 「強固な日米同盟が確認できた」なぞと言った尻から トランプにはいきなり日米同盟「破棄」が言及され、 シーレーン防衛について直接名指しで非難される始末です。 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-06-25/PTMUOE6TTDS801?srnd=cojp-v2&fbclid=IwAR1mck8iK1jVI8kPSUbG0n1v3CN-mdGdfFH5yzCgOu0wlZ-CpRL4_Dj5waA https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-06-24/PTLZVG6K50XZ01?fbclid=IwAR3emAW-_uJKCkqZ-BIMaiJyFrZbTyAXE5peCNeELyVQs7_k19cl9z8V99M
かろうじて北朝鮮に対して経済制裁を加えたり、 ファーフェイ問題について厳しい対応をとったりしていますが、 それらはいずれも、 アメリカの振る舞いにただただ、 つき従っているだけでしかありません。
要するに日本は、
「仲よくしよう」 「ことを荒立てないようにしよう」
としているだけで、 外国の言いなりになる他、何もない、と言う様な 情けない外交を展開し続けているのです。
これはもはや、 「外交」と呼べる代物ではありません。外交とはそもそも、 融和と同時に「対立」を通してぶつかり合いながら、 両者の間の勢力の「均衡」を目指そうとするもの。
にも拘わらず、とにかく対立を回避し続ければ、 ただただ、収奪され、はく奪され、従属・隷属する以外に 何も起きないのです。
果たして、私達は、 この情けなき「日本外交」を、 「転換」することはできるのでしょうか―――?
それができるとすれば、 まずは、私たちの外交が如何に情けなきものであるのかを、 過不足なく認識することが全ての出発点になります。
そのためにもまず、 日本外交を様々な角度から論じた 表現者クライテリオンの最新号 「日本外交の大転換」 を是非、ご一読頂きたいと思います。 https://the-criterion.jp/backnumber/85_201907/ https://www.amazon.co.jp/dp/B07RVHG9B1/
中国、韓国、アメリカ、ロシア――― そういった国々との間で、 どのような非常識としか言い様の無い 外交が展開されてきているのか――― 是非、ご一読頂く事を通して、 しっかりと現実をご認識頂きたいと思います。
WILLやHanadaのような安倍ヨイショ月刊誌は私は買いません。
今回の「表現者クライテリオン」はどうなのか、書店で手にとってみます。
西部先生がご存命中はよく買っていたのですが、あれから買わなくなっていました。
昨年、京都大学で実施された講演会で「藤井聡氏」をはじめ、中野氏その他、元フランス大統領候補者の方のお話も伺いました。それからあっという間にこの展開です。
ところで、このyoutube37分から聴きました。
37分からおすすめです!!・・・安倍政権批判ができない「ホシュ」って何? 私もそう思います。
私は「ホシュ」と「保守」とは別物と思っています。
またよくある「安倍さんでなかったらもっとひどくなる」というのは結局国民は「これで我慢せよ」ということなんでしょうよ。
(水島氏は以前とお考えが変わってきたことは賛成しますが、まだひっかかることがあります。青山議員らが「日本の尊厳と国益を守る~」という会は私は全くあてにしておりません。あのメンバーもです) ・・・ 「女二人旅レポート」は時間がないのと興味がもうひとつなのでパスしています・・・
【桜便り】安倍批判が出来ない保守って? / 公開質問状~北海道新聞の言論封殺に! / 北海道おんな二人旅レポート Part34 他[R1/6/26]・・・37分からおすすめ!!
私が先日、フェイスブックに書いた文です。
今の政治の実情は国民にとって「前門の虎、後門の狼」と思います。
その中で雄叫び?を上げる元女優の「恥を知りなさい」という激しい言葉はご自身の党にも浴びせなければならないのでは?と私は思ったのです。
怖ろしい虎と狼の間で「どちらがマシか?」と マシなほうを選び、それが現政府の過信に... つながっている、そして反省はない。
それに安倍支持者がいつも言うもっと傑作なこと「安倍さんの後は もっと悪くなる」・・・国民は「与えられた餌」 をありがたく頂くしかない状態です。
トランプ大統領はイランや中国、南北朝鮮、ロシアなどだけでなく、「お使い」の日本にも決して甘くはないようです。
海外に住むクライン孝子さんは「アメリカの言いなり」と懸念、 しかし安倍信者や訳知り顔の人たちは いまだに国民のコントロールに対し 同調圧力でもってこたえています。
ネットでもそういう同調圧力が脅威です。 大勢でそういうと、少数は黙らざるを 得なくなります。 私などはいつも「お説教」コメントを投げつけられます。
この元女優の態度に私は虎の威を借りた おツボネのように思いました。 不自然なほど芝居じみた「恥を知りなさい」と声を荒げた言葉は「前門の虎、後門の狼の両方」に必要なのです。 ああ、これは「芝居」なのです!!
川崎市議会は19名が自民党所属市議、 最も多数です。「ヘイトスピーチ法」を通したのは政府与党です。 はたして川崎市議会の自民党市議たちは「防波堤」になれるのでしょうか・・・。
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