Tito Schipa - La Cumparsita (1930)
ティト・スキーパは戦前、イタリアの名テノールとして世界を魅了した。
何と美しい声だろう、この歌を聴いたのは、「あらえびす」(別名、野村胡堂・・・銭形平次の作者)の編集したレコードをLPで再発売した全集を買った時、私は20歳だった。
「あらえびす」というのは新聞記者で音楽評論家の名前だった。
本職の音楽評論家ではなかなか食べていけず、内職?として「銭形平次」という小説を書き、これが当って映画に舞台に上演され、ほとんどこれでお金持ちになり、その儲けたお金でクラシックの演奏会へ連日通い、レコードを集め、評論を書いていた人。
この「あらえびす」の評論集は文庫本で上下2巻で出ていたが、なかなかの名文だった。
「あらえびす」の集めたレコードから特にすぐれた演奏、ピアノのシュナーベル、コルトー、ヴァイオリンのティボー、クライスラー、チェロのカザルス、指揮のフルトヴェングラー、トスカニーニ、オペラのカルーソ、シャリアピン、ガリ・クルチ、ダル・モンテ、歌曲のエレナ・ゲルハルト、ロッテ・レーマン、などなどそうそうたる顔ぶれだった。
その中でティト・スキーパの名前を見つけた。
この名テノールは私が小学生の時、書店で立ち読みした時、当時の五十嵐喜芳さんが、スキーパのことを書いた文を思い出したのだった。
そして、彼が歌っているのはオペラのアリア以外にタンゴがあった。
「ラ・クンパルシータ」、これをイタリア語で歌っていたのだ。
上品なタンゴで魅力的な歌だった。
美の極致だと感動した。
そしてこのスキーパこそ、Ken様のヨーロッパでの恩師の恩師、つまりKen様は孫弟子にあたる。
ベルカントの美しさ、明るさ、そして言葉の美しさを存分に味わえる名唱である。
ティト・スキーパは戦前、イタリアの名テノールとして世界を魅了した。
何と美しい声だろう、この歌を聴いたのは、「あらえびす」(別名、野村胡堂・・・銭形平次の作者)の編集したレコードをLPで再発売した全集を買った時、私は20歳だった。
「あらえびす」というのは新聞記者で音楽評論家の名前だった。
本職の音楽評論家ではなかなか食べていけず、内職?として「銭形平次」という小説を書き、これが当って映画に舞台に上演され、ほとんどこれでお金持ちになり、その儲けたお金でクラシックの演奏会へ連日通い、レコードを集め、評論を書いていた人。
この「あらえびす」の評論集は文庫本で上下2巻で出ていたが、なかなかの名文だった。
「あらえびす」の集めたレコードから特にすぐれた演奏、ピアノのシュナーベル、コルトー、ヴァイオリンのティボー、クライスラー、チェロのカザルス、指揮のフルトヴェングラー、トスカニーニ、オペラのカルーソ、シャリアピン、ガリ・クルチ、ダル・モンテ、歌曲のエレナ・ゲルハルト、ロッテ・レーマン、などなどそうそうたる顔ぶれだった。
その中でティト・スキーパの名前を見つけた。
この名テノールは私が小学生の時、書店で立ち読みした時、当時の五十嵐喜芳さんが、スキーパのことを書いた文を思い出したのだった。
そして、彼が歌っているのはオペラのアリア以外にタンゴがあった。
「ラ・クンパルシータ」、これをイタリア語で歌っていたのだ。
上品なタンゴで魅力的な歌だった。
美の極致だと感動した。
そしてこのスキーパこそ、Ken様のヨーロッパでの恩師の恩師、つまりKen様は孫弟子にあたる。
ベルカントの美しさ、明るさ、そして言葉の美しさを存分に味わえる名唱である。