今日のひとネタ

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ドラマ「北の国から '89 帰郷」

2020年08月12日 | ドラマレビュー
 学生時代に料理屋でバイトしてた時、お客さんに「会席料理はもっとゆっくり持って来ておくれやす」と言われたことがあります。学生バイトとしては、おかみさんの「働け! じっとしとらんと動け!」というプレッシャーが恐ろしく、お客さんの食べるペースなどは見ていませんでした。

 それを久々に思い出したのが、ドラマ「北の国から」の全作品放送。元々は82年の春に連続ドラマが終わった後、単発のスペシャルドラマが '83 冬、 '84 夏、 '87 初恋、 '89 帰郷と、1年から2年くらいの間隔で放送されたものです。

 が、今回の日本映画専門チャンネルでは、毎週土曜に次々とスペシャルドラマを放送するですよ。当時リアルタイムで見てた人は、スペシャルが終わった後にその話の意味やスッキリしなかったもどかしさを抱えて長期間過ごすわけですが、これが毎週次々来ると子供たちが大きくなったのがすんなり受け入れられなかったり、急に話が変わったような感じを受けたりします。

 また、2年に1回くらいだと前回の最後はよく覚えてなかったりするのですが、毎週だとそこはよくわかるので、懐かしさとかそういうのを感じる余裕も無し。

 それはそれとして今回の話ですが、結構面白かったです。東京に行った純は工場で働いており、髪を赤く染めたりバイクを乗り回したりちょいとやんちゃな日々。蛍ちゃんは看護学校に通い病院の実習に励む毎日ですが、その通学途中に出会った若者(緒形直人)とちょいといい仲に。

 そして純は、譲って貰ったバイクが盗品で警察に呼ばれたことを皮切りにトラブルに巻き込まれ、あげくは職場の先輩社員と喧嘩して傷害事件を起こし、その後富良野へ一時帰郷。蛍ちゃんは折角仲良くなった彼氏が東京に出ていくことになり別れを経験。

 その悲しみの蛍ちゃんが、ラジオで純の初恋の相手のれいちゃんから純にあてたリクエストはがきが読まれたのを聞き、彼女が札幌にいることが判明。純はさっそく探しに出かけ…という内容でした。

 子供たちは大きくなり恋を知り、親は歳をとって…ということですが、それでも東京に出た息子が父親のこれまでの苦労やその大きさに思いを馳せるシーンがあって、その辺がテーマではないかと思いました。

 今回は蛍ちゃんの登場シーンもセリフも多く、ある意味彼女がメインとも言えるのですが、その分岩城滉一とか美保純などの富良野の人々の出番が少なく、今後はますます子供たちが主役になっていくのだろうということを感じました。

 あとは、終盤に横山めぐみが再登場したのですが、今作での世間一般の彼女の評価はどうだったのでしょう。初登場の時のインパクトが大きかっただけに、私としては「これって可愛くなったのかなぁ」と微妙な評価。(意見には個人差があります。)

 そして一番の問題シーンは、竹下景子扮する雪子の配偶者となった村井國夫が純を説教するシーン。ほとんどの人が「おめーこそ、不倫相手を妊娠させた上に中絶させて、離婚までしたくせにえらそーに!」と思ったことでしょう。(これはドラマ上の話) ちなみに当方音無美紀子さんが好きなので、村井國夫への当たりはきついです。(これはリアルな私生活の話) まったくもう!

 ちなみに今週末は「'92 巣立ち 前編」です。今回の3年後ですか。う~む、ついていけるかなぁ。