WOWOWで放送していた「0.5の男」全五話見ました。凄く面白かったです。爆笑するようなドラマではありませんが、脚本も演出も役者さんたちの演技も凄く自然で、あの世界に入り込みやすい点が良かったですね。面白いことに加えて、いいドラマだったというのが率直な感想。
番組サイトによると「40歳・ひきこもり。〈2.5世帯〉暮らしによって外の世界へ放り出された男が少しずつ変わってゆく。笑って泣ける新時代の家族ドラマ」というもの。2.5世帯というのは、いわゆる二世帯住宅に加えて、単身者が一人いるということで、「.5の男」と。
なぜひきこもりになったかというのはドラマ中盤で明らかになるのですが、元々は働いていたものの出社できなくなり、ご近所の人と顔を合わせるのが嫌で、出かけるのはコンビニにじゃがりこを買いに行くくらい。今では家でずっとゲームをやっているという設定。そのゲームの世界では結構有名人だったりします。そのひきこもりの男を松田龍平が好演。「それって素じゃないの?」と思うほど自然な演技がナイスでした。
ひきこもりになった当初は荒れていたというのもセリフで徐々に明らかになりますが、両親も同居することになった妹夫婦もその中学生の娘もそれぞれ苦労を抱えてます。が、特に悪人というか悪意を持った人が出てこないドラマで、最後はほのぼのとしつつ少々前向きに終わったので、こういう展開はいいですね。
オリジナル脚本のようですが、こういうドラマを企画したWOWOWにアッパレです。主題歌も挿入歌も作品のイメージにピッタリでした。なんとなくクスっとするドラマは日曜の夜に合います。見てないけど興味あるという方は、再放送の際に是非。今月は24日(月)に一挙放送あります。