BSでの朝ドラアンコールは今週から「オードリー」を放送中。これは2000年度後期の作品で、これの前が田畑智子主演の「私の青空」、次が「ちゅらさん」でした。
主演は岡本綾で、この人はこのドラマでヒロインを努めたもののその後数年で引退しました。私はこのドラマを見てなかったのでどういう人かまったくわかりません。そういう事情のドラマが再放送というのも珍しいような気がします。
Wikipediaによると、舞台は京都の太秦でヒロインは映画に人生を捧げていくストーリーとのこと。そして脚本は大石静。なんとヒロインのモデルも大石静だとか。ここだけ見ると当時は話題作だったのではないかと思います。
それで実際のドラマがどうかというと、面白いか面白くないかというよりはかなり不快。理由は人間関係のわかりにくさ。
1週目ではヒロインはまだ子供で、両親とともに京都の老舗旅館の離れで暮らし、父親は米国育ちでやたらと英語を話すお調子者、母親はやたらとプリプリして時に激高し、そこにヒロインを自分の手元において子供のように可愛がる旅館のおかみが絡みます。
そのおかみと父親の関係が不明で、両親がなぜ結婚したのかもわからず、なぜ旅館の離れに住んでるのかもわからず。その父親が段田安則、母親は賀来千香子、旅館のおかみが大竹しのぶで、どの役も人物像が見えず誰にも感情移入はできず。
段田安則の英語のセリフには字幕が付きますが、朝ドラでいちいちそれを読まねばならんのは面倒。そして、大竹しのぶがヒロインを勝手に自分の家に連れて行って部屋まで作り、ほぼ母親から奪っている状況がかなり不快なわけです。そこが見せ場なのかもしれませんが、わたしゃダメです。
それでさらにWikipediaを見てみると、「主人公を巡る複雑な家族構成などが共感されにくかったことが災いしてか視聴率は伸び悩んだ」とあります。「災いしてか」とありますが、私には完全に災いしてます。1週目でこれなので継続するかどうかも微妙ですが、そこは岡本綾が出てきてから決めることにしましょう。
あとは主題歌が倉木麻衣で「いかにも倉木」という雰囲気の曲で、当時流行ったんだろうなという感じ。これもあまりドラマと合ってないように思われてしまうのがなんとも。
これの前作の「私の青空」と次作の「ちゅらさん」はどちらも好評で続編も製作されたほどの人気でした。それを考えると、いかに実力のある脚本家の作品とはいえ人気が出るとは限らないという事ですね。もしかすると今後面白くなるのかもしれませんが、今のところわかりにくくて不快という印象。さて、私は継続できるのかどうか。
ただ、撮影現場が面白いから見続けているのかも知れません。それと藤山直美も面白いです。
1998年に舞台演劇に出ている藤山直美を見ましたが、意外に(と言ったら失礼ですが)奇麗でした。
で、意外に綺麗ですか。ふ~む。
主人公を助けようとする晋八。演じるのは仁科貴。彼が幼い頃に「減点パパ」で川谷拓三と一緒に出演したのを今でも思い出します。最後に彼が作文を読む。そして涙ぐむ拓三さん。
あの頃は親父さんに全然似てないなあと思ったのに大人になったらそっくりになりました。遺伝子の力は凄い!
何だかんだ言いながら毎朝見ています。オードリーに嫌がらせをするもみじ姉さん(三田篤子)も面白いです。
仁科貴は顔を見て「もしや」と思って、Wikiで調べたらやはり息子さんでした。あまりにも表情の作り方が似すぎてるというか物真似の境地でもあったので、私はちょっと…です。もちろん本人も葛藤はあったと思われ、その後ちょっとやらかしたようですね。
ドラマとしては、子供の頃は複雑な家庭環境で、女優になってからはいじめで悩むということで不快なシーンも多く「そら人気でないわ。」と納得したり。ま、今も見てますけど。