先日図書館から借りてきたのが大活字文庫というもの。別にこれを試したかったわけではなく「ゲゲゲの女房」を借りようと思ったらこのタイプしかなかったので。
中を開いてみるとこういう文字サイズの本で、普通の本よりメチャメチャ大きくなってます。(文字の大きさを比較するとこんな感じ。同じ内容の本ではありません。) 図書館以外では見かけたことはないのですが、そもそもが弱視とか視覚障害の方向けなのですね。
ただ、これはこれですごく便利で、私のような60代一般男性でも老眼鏡なしで楽勝。目が疲れません。先日は電車で出かける際に持って行きましたが、裸眼で問題なく読めます。
しかし、デメリットはいくつかあって、元々は一冊の単行本なのがこの文字の大きさなので当然ページ数は増え三分冊となってます。もちろん重量もコストも相当なもの。そして、電車でこれを読むとなると隣の人からも中身が丸見えなので、それを気にする人は無理でしょう。
これが「ゲゲゲの女房」だからいいようなものの、村上春樹先生の「1Q84」なぞ読んでたら「彼女はとても効率的に、天吾の中から一週間分の性欲を搾り取っていった。」という表現が出てくるわけです。(ちなみにマイルドな部分を選んでます。あの人の作品は「勃〇は完璧だった」なんてのがしょっちゅうありますし。) ふと覗き込んだところがそういう文章だと、隣の人は目が点になりますね。
あとは、本来視覚障害者か極端に視力が低い人向けであろうものを私が独占するのも申し訳ないので、読んだらすぐに返さねばと。図書館に行けばこういう読書の方法もあって貸し出しも可能ということは、世の中に広く知られるべきでしょうね。あとは自分がもっと年取って視力が弱ったらお世話になることもあろうかと思います。
そもそも数年前から出かける際に老眼鏡忘れると電車ではまったく本が読めず、そのせいで読書量が減りました。そんなこんなも含めて、いよいよ視力がきつくなった老後でも図書館には頼れるというのは覚えておきます。
なお、この本を読んだ直後にスマホを見ると、物凄く字が小さくなった気がします。一種副作用といえるかも。
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