この週末はドラマ「赤い嵐」を11話から18話(最終回)までまとめて見ました。最初に見たときは「なんじゃこの臭さは?」と思ってあきれてたのですが、大人になるとインパクトを強めるためにあえて「臭い!」と思わせる演出をやっていたのだと納得して受け入れられるようになりました。が、そこまで覚悟を決めても臭いものは臭いと。どれくらい臭いかというと、私なんぞは見てるうちに毛穴からシッコが吹き出るような錯覚を覚えました。
それはそうと「赤い嵐」のストーリーはというと<熱血警官(柴田恭兵)が公園の池で記憶喪失の美少女(能瀬慶子)を助けたが、彼女には結婚していたとか殺人犯かもしれないという疑惑があり、さらに謎の男(緒形拳)につきまとわれ、柴田恭兵の親兄弟も巻き込んでグチャグチャな展開に…>というもの。先月CSのTBSチャンネルでやってたのですが、実は毎日放送してたのに毎週予約にしてしまったため、途中5回分くらい見てません。が、そこはそれ、ビデオデッキの普及していない時代のドラマですので途中何回か見なくても話が通じるようにやたらと説明がくどいセリフがいっぱい出てきて、案外困らなかったです。
他のキャストはというと、主人公の両親が松村達雄と淡島千景、兄が大石吾郎と石立鉄男、その妻が榊原るみと岡まゆみ、おじが宇津井健というかなりの香ばしさ。「しのぶちゃん! オ、オレ頑張っておまわりやるよ!」「ぅおじさん、ぅおばさん、ぅお豆腐作ります!」というのは当時の少年少女の物まねの定番でした。
最終回は能瀬慶子が本当に父親殺しの犯人かどうかというのが焦点ですが、真犯人は最終回まで1回も出てこなかった蟹江敬三で、放送終了間際の9時40分過ぎにいきなり登場し「殺したのはオレだ。通りすがりで金目当てだったんだ。」と言い、やっぱり初登場の荻島真一が「そして私が逃亡を助けたのだ。」と言い、やはり初登場の笵文雀が「私の骨肉腫を治すためにお金が必要だったのよ!」と叫んで、やはり初登場で刑事役の井川比佐志が「いや、それでも殺人は殺人だ。そのお嬢さんがどうして記憶をなくしたのかは知らないがこれで事件は解決だ」と言って蟹江敬三に手錠を掛け夕日の中を連行していく後ろ姿で物語は終わります。
っていうと誰か本気にするでしょうか? まぁ別にストーリーとしてはそんな感じでもいいかなぁと。で、もう一つ録画してあったのが「少女に何が起こったか」。こちらは何回か見てるけど、本放送のときには部活の合宿かなんかで最終回見られず友達に結末だけ聞きました。「そんな馬鹿げた結末なら実際見てみたい」と思って以来20数年。再三再放送されてたのに毎回録画失敗し、今回はちゃんと最終回録画できたのですが、HDDレコーダーで「おまとめ」になってた最終回以外を消去したつもりが、第11話を残して最終回消しちゃったと。結局見られませんでした。
おっかしいなぁ。こうなると何かの呪いのようなものを感じます。どなたか、次にどっかで再放送あるときは教えて下さい…。
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