奥田民生がパフィーの曲を作り始めた頃、テレビで「こっちはパロディーをやってるのに、パクリだって言われてもねぇ。」と言ってたのを聞いたことがあります。多分「これが私の生きる道」の話でしょうが、ビートルズの超有名な曲をあれだけ散りばめたのだからさりげなくパクるという技であるわけはなく、それをパクリだというのは言う方がおかしいと。で、パクリとパロディーの違いを明確に論じられるほどの分析力は私にはないのですが、いずれにしても元ネタは知っておいた方がよいと思う次第です。
これは自戒を込めてですが、私は若い頃邦楽ばっかり聞いてたので「いい曲だなぁ~」と思ってたのが、大人になって洋楽も聞き始めたときに元ネタに出会ってビックリというケースが多々ありました。(詳細はいちいち申しませんが。) 別に知らなきゃ知らないでそのまま幸せに過ごせるのかもしれませんが、特にパロディーの場合は元ネタは絶対知っておくべきだと思い、特に子供達には教えたいわけです。
が、些細な所をあんまりつつき過ぎると単なる知ったかぶりのやな奴となりますので、こんな私でもわかるパクリとパロディーを、やな奴にならない程度にちょこっと考えてみます。ここ何年かの歌謡界では、やっぱりモー娘でしょう。「ラブマシーン」とか「ウッハー」のジンギスカンなんかは聞いてすぐにわかったのですが、「黄色い空でブンブンブン」が「ブギ・ワンダーランド」だというのは、会社の後輩から指摘されて初めて気づきました。なので、判定としては前二者がパロディ、あと一つはパクリとします。(本当か?) また、数年前のヒット曲ではhitomiの「LOVE2000」なんて、「なんでイントロがスピードキングなの?」と思ったり。あんまり唐突すぎるのはよくないですね。最近ヒットした曲では、河口なんとかいう人の「さくら」というのが徳永英明をパクッたと騒動になってましたが、これはどちらもよく知らないのでパス。ただ、「さくら」についてはなんか幼稚な曲という印象。
大昔の話では、私は南沙織さんのファンだったのですが、彼女のデビューから30年近く経ったある日、「ローズガーデン」を聞いて愕然としました。しかし、彼女はファーストアルバムで「ローズガーデン」をカバーしてるんですね。早々にカミングアウトする筒美京平氏は潔いです。また、北島三郎の「与作」はアメリカの古いフォークソングにそっくりの曲があって、なぎら健壱がテレビで歌ってました。「ヘイヘイホー ヘイヘイホー」のところは「Yes, I was Yes, I was」で面白かったです。また、既成曲の音階はそのままにして譜割りを変えて曲を作るって人もいるようですが、「穴が~ つ~まる~よ~」(?)というのは、軍歌の「加藤隼戦闘隊」が元ネタだという話も、同じくなぎら氏の談。
で、今日はなんでこんな話を書いてるかというと、2日ほど前にとあるblogで知ったのですが「世界の中心で愛を叫ぶ」というタイトルには元ネタがあったのですね。「世界の中心で愛を叫んだけもの」というのが、ハヤカワ文庫で1979年に出てます。考えてみれば、私が持ってる本にも「愛を叫んだ獣」(亀和田武著・甲斐バンドのライブドキュメント)というタイトルのがあるので、元ネタは結構有名でパクられまくってるのかも。もしかして、世間一般ではパクリだという事をみんな知ってて、「しゃれたタイトルだなぁ」なんて思ってたのは私だけ?と思ったりする出来事でした。
ちなみに、洋楽のアーティストですが、あちらはあちら同士でパクリあってますから、別に洋楽のアーティストが偉くて日本人がダメだと言ってるわけではありません。そして、たくさん曲を作ってるけど元ネタにほとんど出会わないという点で、オリジナリティーあふれる人というと、やっぱり尾崎亜美さんという事になりますね。(って、これが一番言いたかったのですが。)
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