株式会社講談社
この全集の中でも難解そうな「父と天皇制」
五十歳で亡くなった父について描こうとしていた大江さん。
尾崎さんの解説「復元された父の肖像」にあるように「父」を主題としている。
今まで以上に難解で、正直うんざり気味にもなった一冊
なので再読はしたくない(苦笑)
--------(抜粋)
【収録作品】
走れ、走りつづけよ / 生け贄男は必要か / 狩猟で暮らしたわれらの先祖 / 核時代の森の隠遁者 / 父よ、あなたはどこへ行くのか?/ われらの狂気を生き延びる道を教えよ / みずから我が涙をぬぐいたまう日/月の男(ムーン・マン)/ 水死
──父と天皇制
大江健三郎
1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。
主人公の「僕」と従兄には30代から発狂したという祖父がいた。
米国のグラマー女優ベネロープ・マンダリンの交通事故死
血は争えないのか・・
・生け贄男は必要か
巨漢の男善太郎 「善」と呼ばれる男
魯迅の『狂人日記』
*岩波版『魯迅選集』
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「自伝っぽぃ」
「指・・・流浪一家」
---冒頭
きみは「自由」をもてめて森を抜けだし、地方都市から大都市へとなおも「自由」をさがしもとめて跳びだしてゆき、そしてついにはアフリカへまで出かけたのだが、「自由」は見つかったかね?ぼくはアフリカどころか森の奥の谷間にじっと住みついているばかりだが、しかもなお、ぼくもまたなにをさがしもとめて生きてきたかといえば、それは「自由」なのだ。
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合言葉は「自由」!!
・父よ、あなたはどこへ行くのか?
難解も難解で、どうにも理解しがたい。
お父さん!お父さん!あなたはどこへ行くのですか?
ああ、そんなに早く歩いて!僕らは迷子になってしまいました、この不信と恐怖の土地で。
僕ら、すなわち僕と息子とは、それぞれの躰いちめんについている枯草や乾いた泥をはらいおとし、湧き水で涙と汗に汚れた顔を洗い、それから電車の駅にむかって歩きはじめた。
・われらの狂気を生き延びる道を教えよ
何だか仰々しい題名
大江さんとイーヨーのルーティン
排骨湯麺とペプシ・コーラ
・みずから我が涙をぬぐいたまう日
--------(抜粋)
―全く異なる二つの文体により、
現代人の危機を深刻、ユーモラスに描く中篇小説
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「遺言代執行人」
・月の男(ムーン・マン)
最初に雑誌に掲載された時は『死滅する鯨の代理人』
「鯨」
--------(抜粋)
宇宙船基地よりの逃亡男が日本の現人神による救済を夢見る「月の男」
―全く異なる二つの文体により、
現代人の危機を深刻、ユーモラスに描く中篇小説
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今回はここまで。
残りは中編の『水死』です。
62歳 伊丹十三って自殺なんですね。」