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『大江健三郎全小説10』

2024-11-20 | 大江健三郎

 



大江健三郎全小説10


2019年6月10日 第一刷発行
株式会社講談社

 
 
--------(抜粋)
 
 
人類は荒廃した地球から百万人を新しい惑星に送り出したが、10年後その大船団が戻ってくるという(『治療塔』)
宇宙移民に失敗した朔ちゃんと残留者リッチャンに驚くべき知性を示す子供が生まれるが、地球の荒廃がさらに進んだため、謎の治癒力を持つとされる「治療塔」探索のため再び宇宙に旅立つ(『治療塔惑星』)
さらに著者初のファンタジー・ノベル『二百年の子供』を収録
時空を超えたSF的空想力!

【収録作品】
治療塔
治療塔惑星
二百年の子供

──時空を超えたSF的試み


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・治療塔

1989年7月~1990年7月 岩波書店「へるめす」連載
(元々は・再会、あるいはラスト・ピース)✌

近未来SF
でも私的には古臭さがどうしても否めない。
翻訳の傑作のSF(例えば『星を継ぐもの』など)と比べてしまう。
しかし不幸にも原子力発電所事故は現実に起こってしまった・・

大事だと思ってP130上部6行目付近に貼った付箋
今読みかえしてみてもよく分からない(^▽^;)。。

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―「治療塔」で死人までよみがえらせられた上で、地球に帰還した人間が大出発時より一万人下廻ったことを、どう説明されますか?あなた方はいまにいたるまで正確な数字は公表できずにいるのじゃないですか?


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違うな・・古い地球に帰りたい地球ノスタルジー🌎
(『ぼくの地球を守って』FB)

治療塔から見た「神」を語る。



・治療塔惑星

1991年1月 岩波書店「へるめす」連載

治療塔の続編
リツコが書く、宛先のない手紙である。
(長過ぎる永遠に続く手紙・・このパターン多し)

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原爆ドームは人類の「治療塔」だったのじゃないか、


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そこにこの物語の全ては繋がる。



イェーツの詩"The Tower""The Second Coming"

ウィリアム・バトラー・イェイツ - Wikipedia

 


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