春樹
『Sydney! ワラビー熱血篇』★★★★
僕は一度バッグ検査のときに「これはラップトップだね?」と尋ねられて、「ノー、これはペプシだ」と答えた。その場で撃ち殺されたりはしなかった。大笑いされただけだった。
ボンダイ・ビーチのうどん屋
「サッカーの二十三歳以下の制限って、ありゃなんだ。そんなあほな話は聞いたことがない。オリンピックってのは、世界のベストを集めるものだろう。どうしてサッカーだけそんな条件をつけるんだ。根拠は何なんだ?テニスが選手の年齢制限をつけているか?」(たしかにそれは言えてる)
「オリンピックを見ていていちばん腹が立つのが、審査員のいるスポーツだ。審査員の必要なスポーツなんてスポーツじゃない。スポーツってのははっきりと勝つか負けるか、目で見てわかるものだ。たとえば水泳や陸上みたいに。十点満点で買った負けたなんて、そんなうっとうしいものは全部ごっそりやめちまえばいいんだ。判定なんて基準が不明確だし、ほとんど誰も納得してないじゃないか」
「つまり体操も、ダイビングも、シンクロナイズド・スイミングも全部やめろということですか?」
「そうだ。みんなやめちまえばいいんだ」
乱暴な意見だけど、それなりに言い分の筋が通っていておかしかった。
鮫とサーファー
だいだいにおいてオリンピックの競技種目が多すぎるんだ。回を重ねるごとにどんどん数が増えていく。このままいくと「六十八キロ級野球」とか「九十五キロ級野球」なんて種目ができてしまいそうだ。
締めはピリッとしているけど笑える箇所がたくさんあっておもしろかった。