司馬遼太郎
【ワイド版】
『街道をゆく 10 羽州街道、佐渡のみち』★★★+
http://publications.asahi.com/kaidou/10/index.shtml
羽州と聞いてピンとくる人は山形人
博学者と一緒に旅をするとこんなにも目線がちがうものなのかと。
思えば上杉神社を横目にするだけで行ったことがない かも?
この本を基にして旅をしてみたい。
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五月雨をあつめて早し最上川
という『おくのほそ道』の中の句は、まことに玄妙な力をもっているといわざるを得ない。
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山寺
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「閑さや岩にしみ入蝉の声」
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紅花
わたしにとっては紅花荘かしら
蔵王温泉今と昔のちがいに茫然とした。
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まゆはきを俤にして紅粉の花
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天道から米沢まで五十キロである。そのほぼ垂直にちかい南下道路が、四つの城下町を串刺しに連らねいている。このことは、めずらしいといえばめずらしい
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その道程を何度も通っているから目に浮かぶ。
未だに米沢の雪に圧巻されたことを覚えている。
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最上川
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芭蕉がこの最上川を俳句にして以来、多くの文人墨客がこの川を見るために訪ねた。病身の正岡子規も、ここまできた。
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「セイタカアワダチソウの花です」
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そして佐渡・・
わたしには思い出深過ぎる島
ここまで佐渡に行った人はいないんじゃない?って。
傷心
鳥に見えない?
独りデッキで遠ざかる佐渡を眺めてた。
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佐渡は「遠国」とされながら、「国」として区分された歴史は古い。『続日本記』によれば、すくなくとも天平勝宝四年(七五二)十一月からずっと「佐渡国」である。しかし、その存在はあいまいで、国であるような、しかし実体をともなわないようなぐあいであった。
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大佐渡・小佐渡
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「……いやなものを見たやうな気がした。見ない振りをした。けれども大陸の影は、たしかに水平線上に薄蒼く見えるのだ」
――満州ではないかと思つた。
と太宰治の短編「佐渡」にある。
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春の日の長木の里は隣より
となりつづきに梅が香ぞする
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雪の高浜
長石浜
恋が浦
越の長浜
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辻藤左衛門の話と孫悟空
うならせる内容で、しばし現実を思った。
現実は小説より奇なり こんな言葉しか浮かばないけど。
実りある週末読書
さてさて次へ。
司馬遼太郎にハマるわたし。