山本周五郎
『四日のあやめ』★★★★
冬晴れの暖かな土曜日の午後 図書館で待ち合わせ。
予約本を受け取り、新しく出来たカフェへ。
でも入れる雰囲気じゃなく、毎度の喫茶店へ・・(苦笑)
TPOってあるよね。こじゃれたカフェにスエットじゃ入れない(^▽^;)アァ
迷いなく周五郎さん「や行」の本箱へ直行
『四日のあやめ』
装丁が綺麗 時代小説っぽい。
--------(抜粋)
武家の法度である喧嘩の助太刀のたのみを、夫にとりつがなかった妻の行為をめぐって、夫婦の絆とは何かを問いかける『四日のあやめ』
娼婦仲間との戯れに始まった恋であるが故に、一子をなしながらも、男のもとから立去ろうとする女を描いて周五郎文学ならではの余韻を残す『契りきぬ』
ほかに『ゆだん大敵』『貧窮問答』『初夜』『古今集巻之五』『燕』『榎物語』など珠玉作全9編を収める。
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・ゆだん大敵 ★★★★
(「講談雑誌」昭和20年2月号)
武士の道には終わりがない。うむ。
・契りきぬ
岡場所物
こんな純粋な想いは時代そのもののような気がする。
穢れを知らない純粋さ。
一本気な想い。
・はたし状
孤独癖 その気持ちは分かる気がする。
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「おれは今でも第さんを親友だと思っている、第さんとの結婚を破るについて、しのがどんなに苦しんだか、おれの立場がどんなものだったか話しても信じないだろうし、話したくもない、だが、‥‥‥一人の女のために二十年の友情が、こんなに脆く毀れていいだろうか」
「ときによれば、血を分けた兄弟でも殺しあうことがある」
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友達、親友、 そこに想い人
・貧窮問答 ★★★★
(「オール読物」昭和28年1月号)
中間の又平と、奉公先の(貧乏)旗本 内藤孝之進の双方のゆるさ、
相手に惹かれてどこまでもついてゆこうとする、究極なメルヘン・・(笑)
この場合奉公先の主人の人柄、雰囲気から信じ切る(ある意味陶酔?)
しかし現実そこまで相手を信じられるのか?
どこかに落とし穴があるんじゃないかと勘繰ってしまったわたし。
そこについブラックな気持ちの存在を感じた。
「ホントにそこまで!?」
・初夜
どこか予測がついた物語
周五郎あるあるかもしれない。
標題作
・四日のあやめ ★★★★★
(「オール読物」昭和29年7月号)
しかしよく出来た良人である。
これはまた再読したい名作である。
・古今集巻之五 ★★★★
(「文藝春秋」昭和33年11月号)
情愛 長い時を一緒に過ごして離れられなくなる。
現在の状況とつい考えさせられる。
裏切られた妻を(良人でも)許せますか?
救済の物語とも言えるのだろうか。
巻末の解説で木村さんは「山本作品としては異色の範疇に属するもの、というべきであろう」
・燕(つばくろ)
若い人たち
主人と客
何となく海外ドラマになりそうな場面展開
そうあまり江戸っぽくない。
ギアマンで乾杯
・榎物語
最近はワインばかり飲んでいる。
リビングのテーブルは在宅勤務占有になってて、
定時後はそこにお気に入りのワインを持ってきて飲んでいる🍷
音信不通から二週間 この孤独?を越えると悪夢もなくなるのか。
ただ母の言葉が痛い。