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2016-08-27 | 明治・大正・昭和


林芙美子
『放浪記』★★★

夏休み読書
電車の中、実家、旅先

実家のリフォーム中の部屋で、
ビーチリゾート的長イスを出し横になりつつ冷えたビールを飲む。
ちょうど夕方で大きな窓から見える青空は赤を含んだ夕景に変わり、
裏山で鳴く蜩の声がまさしく夏の夕方を思わせ、目を閉じて闇に紛れ込む。

遠く離れた世界
もちろんこれも現実だけどそう思えなくて。

じゃんがらの音が胸に響く。

これ以上 時が過ぎないでほしい。


以前から気になっていた本
第三部も含めた完全版

今も昔も女性の想いは変わらない。
そう田舎の家族を想う気持ちも。
大正期の都内の様子が伝わる。

カネ、カネ、カネ
でもプライドは捨ててない。

死に対して同じ。
横断歩道を渡っているとき、このまま轢いてくれたらよいのにって何度思っただろう。


ご近所のオンナ友達に読ませたいわ(笑)


過去林芙美子を読んだような記憶がある。


現実でもふみこに出逢う。奇遇だわ!!
新たな友という思いもしなかったところから。








--- 抜粋は現実に戻った第二章から



さてさてあぶない生肝取り、ああ何もかも差しあげてしまいますから、二日でも三日でも誰か私をゆっくり眠らせて下さい。私に体から、何でも持って行って下さい。私は泥のように眠りたい。石鹸のようにとけてなくなってしまって、下水の水に、酒もビールも、ジンもウイスキーも、私の胃袋はマッチの代用です。さあ、私の体が入用だったらタダで差し上げましょう。なまじっかタダでプレゼントした方があとくされがなくてせいせいするでしょう。酔っぱらって椅子と一緒に転んだ私を、時ちゃんは馬のように引きおこしてくれた。そうして耳に口をつけて言った事は、
「新聞を上からかぶせとくから、少しつっぷして眠んなさい、酔っぱらって仕様がないじゃないの・・・・・・」
私の蒲団は新聞で沢山なのですよ、私は蛆虫のような女ですからね、酔いだってさめてしまえばもとのもくあみ、一日がずるずると手から抜けて行くのですもの、早く私のカクメイでもおこさなくちゃなりません。








「私、つくづく家でも持って落ちつきたくなったのよ、風呂敷一ツさげて、あっちこっち、カフエーやバーをめがけて歩くのは心細くなって来たの・・・・・・」
「私、家なんかちっとも持ちたくなんぞならないわ。このまま煙のように呆っと消えられるものなら、その方がずっといい。」
「つまらないわね。」
「いっそ、世界中の人間が、一日に二時間だけ働くようになればいいとおもうわ、あとは野や山に裸で踊れるじゃないの、生活とは?なんて、めんどくさい事考えなくてもいいのにね。」








ベンチに腰をかけて雨を灰のようにかぶって綿菓子をなめている女、その女の眼には遠い古里と、お母さんと男のことと、私のかんがえなんて、こんなくだらない郷愁しかないのだ!







私は生きる事が苦しくなると、故郷というものを考える。死ねる時は古里で死にたいものだとよく人がこんなことも云うけれども、そんな事を聞くと、私はまた故郷と云うものをしみじみと考えてみるのだ。








森々とよく蝉が啼きたてている。








本を読めば、本がすべてを語ってくれる。人の言葉はとらえどころがないけれども、本の中に書かれた文字は、しっかりと人の心をとらえてはなさない。








まア驚いた。トルストイと云う作家は、伯爵だったンだ。

おかあさん、ロシア人のトルストイは華族さんなんですよ。








いいことがあるように、私のことも考えて下さいなと亀に話しかけてみる。慾ばってはいかん。はい、承知いたしました。何が慾しい?はい、お金がどっさりほしいです。毎日心配なく御飯がたべられるほどお金がほしいです。男はいらぬか?はい、男はいりません。当分いりません。それは本当かね?はい、本当の事でございます。男はやっかいなものです。辛くて一緒にはおられません。私は何をしたら一番いいでしょう?それは知らん。あんまり薄情な事は云わないで下さい。
――亀と話をしているのは面白い。一人で私はぶつくさと亀と話をしている。








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外は雷豪雨でオリンピック日和

まず目覚めて女子の棒高跳び
先輩方の別格なタフさ

リアルタイムに400M
選手の地元の応援していた父やらおばあちゃんが出たけど、
みんな似てる!目元なんてそっくり(笑)

シンクロを見てたら涙が出た!天照大神

新体操の4本投げ!!!!
会場も沸いた。

トライアスロンの圧巻なスタート

女子ゴルフ 野村敏京3位タイ

そしてサッカー
ネイマール決めた!


タイムラグでの投稿だけど、オリンピックも終焉///

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