宇江佐真理
『春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る』★★★+
寝ぼけていたのか、ただのアホなのか洗濯機で洗ってしまった。
シーツを取った時に紛れこんだ模様・・
記念?にぐんにゃり曲がった・・はは;
こちらの主人公は若い25歳の武士
今の時代と比べると寿命も短いことながら、精神年齢が違い過ぎる!
25歳と言っても心持ちイメージ+10歳と思い読んでゆくとピタリと合う。
その若き村椿五郎太
武士と言っても、先祖の不始末といまいち野心に欠ける遺伝子が災いしてか、
うだつのあがらぬ小普請の身
この小普請というのは、江戸幕府における家臣団の一組織
3000石以下の旗本、御家人の無役の者で編成され、
旗本を小普請支配、御家人を小普請組とした。
無役とは役目のないこと。
今でいう立場的にはNPO(非営利団体)に近しいそう。
んーでも私的にはニート、フリーター?(って最近聞かないけど)
身分制度のはっきりしていた江戸時代
小普請は中途半端な存在である。
標題の通り、五郎太は「代書屋」でバイトをして生計を立てている。
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新しい本をGETするまで途中離脱
五郎太が小普請のままで終わるのかどうかその先を想像
宇江佐さんパターンだとそこを脱し、婚姻も上手くゆき、めでたしめでたしかなぁ
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と・・意外な展開に「!!」
と思いきや、やはりハッピーエンド(それも想像以上)
将来有望筋となり、邁進してゆくのであります。
印象深かった『赤い簪、捨てかねて』
年増となっても恋愛は恋愛
複雑な想いを胸に秘め、生きている。生きてゆくしかないのである。
そこが+