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2021-09-07 | 時代小説(お江戸物語)

 

藤沢周平
『時雨のあと』★★★


引き続き知人からのおすすめ本
こちらは標題作を含む短編集
 
 
--------(抜粋)
 
 
身体を悪くして以来、すさんだ日々を過す鳶の安蔵。妹みゆきは、兄の立ち直りを心の支えに、苦界に身を沈めた。
客のあい間に小銭をつかみ兄に会うみゆき。ふたりの背に、冷たい時雨が降りそそぐ……。

表題作のほか、『雪明かり』『闇の顔』『意気地なし』『鱗雲』等、
不遇な町人や下級武士を主人公に、江戸の市井に咲く小哀話を、繊麗に、人情味豊かに描く傑作短編全7話を収録
 
 
--------
 
 
 
・雪明かり お江戸が舞台かと思ったら・・どこ?
      男性目線の女性に対する描写が少々・・
      故郷の山形をイメージ
 
・闇の顔 短編らしからぬしっかりした出来
 
・時雨のあと 表題作
       救いのない賭博にどっぷりハマった不甲斐ない男と兄を信じる妹
       短編じゃなかったら読んでいられない。暗澹
 
・意気地なし うだつが上がらない男に惚れてしまうのはいつの世も・・(笑)
       男を見る目は誰にも分からない。逆も然り。
       本人ですら分からないんだもの。
 
・秘密 年を重ねても中身は・・変わらないのですよ。
    どんな神妙な顔をしていてもね。
 
・果し合い ←私的に印象深 いつか再読したい★★★★
      お楽しみは数年後

・鱗雲 「あなたの娘が一人、帰ってきたようです」 意外なラストだった。
 
 
 
 








 
 
解説で「もし氏がこのような結核に患らなかったら、作家・藤沢周平は誕生せず、小菅留治の本名で今ごろ山形県下の中学校の校長をしていたに違いない。」とあり、驚き!

結核・・
 
と言えば『風立ちぬ』じゃない。
(こちら映画館でみたから、先日のテレビで2度目)
不甲斐ない男と言えばこの主人公よ イライラ

美談は成り立たない。

はははイラッとしているわね(笑)
 
重ねて考えてしまっているのが要因
相手に期待しない 分かっているけどどこかで期待している。
 
 
 
久々の晴れ間ににっこりしたのもつかの間・・厚い雲に覆われてしまった。

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