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2023-07-23 | 作家別諸々(あ行)

 

 

逢坂冬馬
『同志少女よ、敵を撃て』★★★★

 

やっとやっと手元に来ました図書館本
やはりロシア・ウクライナ軍事侵攻もあり世相は気になる話題

検索するとかなりの人気本
それは読まないといけない(けど、買うつもりはない)
図書館予約1,000人待ちだったかな。ホットな本です🔥

 

--------(抜粋)

 

【2022年本屋大賞受賞! 】
キノベス! 2022 第1位、2022年本屋大賞ノミネート、第166回直木賞候補作、第9回高校生直木賞候補作
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌で続々紹介!
史上初、選考委員全員が5点満点をつけた、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作



独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは?

 

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とても新人さんとは思えない完成度
あれ?それは以前にも・・深緑野分で思ったことでもある。

 

復讐心から始まる物語
結末は如何に!?(ネタバレはなしです)

発表が世間に注目されるタイミングに合致した作品

 

もっともっと深い作家さんは存在します。
私的にはですね、戦争関連小説は古処誠二が好みです。

夏に読む戦争小説はじりじりと心の内も焦がします。

 

 

 

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コサックの汚名を雪ぐ(そそぐ)


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相手は敵か、脅威か、それとも餌か、何かを見極めようとする獣の目——
 
 
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「僕が大きくなったら、銃の撃ち方教えて。それでフリッツを撃って、恩返ししたい」
「ダメよ」とママは笑みをこわばらせてから答えた。
「どうして?」
「あなたが大きくなったら、もう戦争は終わっている。あなたは平和な時代を生きるの」
 
 
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「怒りがお前たちの読みを鈍化させている。相手は一流だ。死ぬぞ」
イリーナの言葉に、ユリアンが頷いた。
 
この種の読み合いには終わりがない。浅い読みによって敗れることもあれば、深読みしすぎが浅い読みに裏を掻かれて敗れることもある。
「狙撃兵は自分の物語を持つ。誰もが‥‥‥そして相手の物語を理解した者が勝つ」
 
 
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「不安にもなる。けれど、だからもっと敵を倒したい。きっと高みに達すれば、そこで分かるものがあるのではないかな。丘を越えると地平が見えるように、狙撃兵の高みには、きっと何かの境地がある。旅の終わりまで行って旅の正体が分かるように、そこまでいけば分かるはずだよ。そうでなければ、僕らはただ遠くのロウソクを吹き消す技術を学んで、それを競っているようなもんだ」
 
 
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今はただ敵を撃つのだ。




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ドイツ語で「王の山」を意味する古都、ケーニヒスベルク
 
 
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いつの世も戦争はなくならない。なぜなの?

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