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★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

懐かしさ

2014年11月13日 23時05分54秒 | 徒然(つれづれ)
 歳を取るにつれて、懐かしいという感情が強くなったような気がする。
 残された人生が、今まで生きてきた期間の3分の1ほどしかなく、若い時に比べ、現状や未来に対する希望とか好奇心が薄れたせいだろうか。

 別に現実逃避とか、今より昔のほうがよかったという比較論ではない。
 単純に懐かしいという感情に一時的に浸り、気分転換というか、リラックスするだけだ。
 青春時代に聴いたヒットポップスは、歌詞が自然と口をつくし、その当時のあれやこれやを思い出させる。昔の写真は甘酸っぱい感傷を思い起こさせる。

 懐かしいという感情は記憶に基づく。
 その補完要素として、書籍や写真、音楽やビデオがあり、稀に味覚や嗅覚も影響する。
 最近ではYou Tubeで過去の音楽や映像を聴いたり観たりできるから便利だ。昔はレコードで聴いていたロックの名曲がパソコンの映像で観られる。技術革新や恐るべしだ。

 懐かしいと感じる過去は、どのくらい以前からだろうか。
 私の場合は、中学時代以降、20代の学生時代までの期間だ。
 それ以前は単なる子供時代の思い出で、セピア色やモノトーンにかすんでいる。

 懐かしさにも種類があり、明るい懐かしさ、暗い懐かしさがあるように思う。
 過去の、季節とか昼夜とか、その時々の感情で左右されているのであろう。

 懐かしさも変な具合にのめり込むと、精神衛生上よろしくない。
 郷愁の愁が不定愁訴の愁に様変わりするからだ。
 
 郷愁→あの頃はよかった→あの頃に戻りたい→あの頃には戻れない→どうしたらいいんだ→不定愁訴→鬱病→厭世観→自殺・・・という道はたどりたくないものだ。
コメント
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