大雪ぃ？

　今日もそうでした。「静岡で降っても清水では降らない」ということです、雪は。

　急に発達するいわゆる「爆弾低気圧」が北日本を通過し、西日本と新潟に大きな被害をもたらして日本の東海上へと去って行きつつあります。２２日午後３時現在の天気図を見るとその低気圧は９６４ヘクトパスカルと９７６hPaの双子の低気圧となっています。
　その被害の出方と、低気圧の発達具合をみればまさに「冬の台風」。日本海側各地方は猛吹雪となり、新潟や大阪で大規模停電を引き起こしています。
　先週末は名古屋で５８年ぶりの大雪でした。今日は、その寒気が静岡県にも流れてくるとのことで、“どうせ寒いなら、ちったぁ雪でも降らね～かなぁ”と思っていましたが、島田・藤枝あたりまで積もるほどの勢いで、静岡市の葵区あたりは雪が観測されたようですが、清水の少なくとも海沿いでは雪も雨も降りませんでした。被害にあった人には申し訳ないのですが・・“ちっ！つまんね～の”であります。
　朝方はそれらしい雲が漂っていましたし、晴れ間が見えてからも、風は強いながらも風花らしきものが上空に舞っているのは見えても地上へ落ちる前にすっかり乾燥した清水ではそのうち消えてしまってました。やっぱり駿河湾そばって温かいんですよ。わずかな違いなんですけどね。

　浜松～焼津あたりまでは濃尾平野から流れてくる寒気をさえぎるほどの山はないため、今日ほど酷くはなくとも冬は風が強く吹きます。その浜松より西の愛知県もちょうど滋賀と岐阜の境の関ケ原が周りの山々より低く風の通り道になっていて、さらにその西には大きな琵琶湖があり、当然の如く琵琶湖には山がないため風をさえぎるものはなく、あとはその先、三国山を越えればもう寒風吹きすさぶ日本海で、三国山も標高約９００ｍぐらいと高くはないため、福井から焼津まで冷たい風が通り抜けるようです。
　でも、「福井→藤枝」がずっと北西からの一直線方向で風が吹きぬけますが、静岡市は若干北にずれて風の方向とは変わること、その西側以外の北側は日本海からだと３つのアルプスがあり、寒気が越えられないこと、南と東側に暖流がぶつかる駿河湾に面しているので暖かいこと、などがあり、ちょうど海に面した清水区では雪は降らないことになります。
　あ、でもよくアメダスをみれば１９：００で福井の敦賀でプラスの１.５度。清水でプラスの１.０度なので気温は大して変わりませんね。そうなるとやはり地形からくる気候なんでしょうね。太平洋側と日本海側では大きな違いです。

　たまには雪でも積もって、なれない静岡人が交通などで大混乱し、出勤できなくて仕事が休みになればいいなぁと思いますが、未だにそうなったことはありません。“ちっ！つまんね～の”であります。