こげの耳に★ねんぶつ★

たわいない日々の思うことと愛犬こげと花が咲いていたら花の写真など

悲哀

2022-06-01 05:30:00 | 生き物
きょうも朝から雨。午後には止むそうだけど。

月曜日の朝のこと。早朝、外の洗濯機で洗濯をはじめ門扉を開けて干し場に

行こうとしたら、どこかでガシャンガシャンと音がする。最近、カラスが

裏山に巣を作り始め、こんなおもしろいことがあった。母屋にある二階(これ

はこれで独立して建っている)の支柱にかけている庭ぼうきの先がぐしゃ

ぐしゃに抜け落ちて散らばっている。ちょうどタケノコを掘り始めたころで

そばに茹でる釜も置いているので、きっとタケノコ欲しさにこげがほうきの先

を噛んだのだ・・・とおばあちゃんと話して片付けたのだが、この間家に

いると「カタタタタ、カタタタタ」と規則正しい音が聞こえてきたので

外に出たら二階の支柱と反対側の使っていないお風呂場の壁にかけている

ハケに何かがくわえついている・・・カラスだ!カラスがハケの毛先を抜いて

口にくわえている・・・思わずパンパンパンと手を打つとカラスはそのまま

飛び去って行ったのだが、この間の庭ぼうきの一件といいこのハケといい

カラスの巣作り材料として、床材か卵のベッド用かに使うつもりなのだ。

周辺の一羽のカラスは特徴があって 羽のさきに少し色がついている、という

か色が抜けているのかもしれない。数枚がベージュ色なので色素が足らないの

か 着色?したのかニ三年前から 散歩のときに見かけていたけど集団のなか

にいず、逆に追い回されている感じだった。昨年あたりに 二三羽割と親し

そうな仲間も見るようになって 仲間か家族かと思っていたのだが最近、なぜ

か飛ぶ姿より 休耕田でほとんど土を掘り返して突いている。カエルも最近は

見ないし、ミミズか昆虫を探しているのか・・・。そのカラスがホウキバラバ

ラ事件のカラスなのかわからないけど、カラスも大変なのだと思っていた。

そのカラスが休耕田の囲われた柵に止まっているのだと思っていたし、向こう

山の中辺りからひっきりなしに鳴くシカの声も 山のなかでくくりわなにかか

ったのか気にはなっていたけど シカの鳴く声も日常茶飯事で気にも留めず

洗濯物を干していた。そのときは太陽は上がってないけど明るくなっていて

6時半過ぎ、干し場に行きかけたらまたガシャンガシャンと音がするので

上空やら柵やら見まわしてみて、「え!そこにいたのか」柵にシカが後ろ足を

ひっかけてもがいている。柵に引っかかったシカはこれまで三回目にしたこと

があるけど、これはたぶん外してあげても生きられないと私でも思う。という

のも 骨の一部が突き出ていて遠目でもわかるのだ。前に一度 道の側溝の

網の部分に足を入れてしまった小鹿がいて一晩中もがいて朝方私がみつけて

猟友会の人が救出したけど 虫の息だったそうだ。人家近くに来ても危険は

高いと思うけど、きたいのだ。二週間ほど前 早朝家の前の道にシカが四頭

歩いていてパンパンと手を打つと走り出し、私はその後ろ姿のおしり部分が

真っ白で白いパンツと言っているのだけど、それを見送ってどこにいくかと

見ていたら サル同様無人家のお隣の庭に入っていってそこから裏山に消えて

いった。もしかしたらそのシカだったのかもしれないし、山から聞こえていた

鳴き声は親か子だったのかもしれない。で、柵はお隣のものなので お隣の

おっちゃんを起こしに行って 説明したら自分の目で見て「はずせへんなぁ」

ということで猟友会の人に電話するわ・・・ということで 私はそれ以上みて

いるのもかわいそうなので 済むまで家の中にいた。人家があるので撃ちはせ

ず、いまは電気ショックだ。可哀想だけどどうもこうもできない。まえに

メッシュ柵に伸びかけた角をひっかけたあのシカのようにレスキューできな

かったのは、私も胸に来るものがある。今朝は、雨の中傘をさしてゴミをだし

に行く途中、無人家のお隣の玄関先に子猫を発見。「あ!こいつはうちで生ま

れたあの猫だ」と思い、玄関先をみると あの母黒猫と四匹の子猫がいた。

お隣に宿替えしてくれたのか、これからその向こうの餌だけ与えるおばはんの

家に詣でるのだなと思いつつ、ゴミを出して戻ってきたらまだそこに親子猫た

ちがいて、ガンを飛ばしてきた。あの親子たちには「あの人間が私たちを

追い出した鬼のようなおばはんだ」と孫子の代まで語られるんだわ~と思うと

野良猫を居着かせないように努力しているのが、悪なのか?餌だけ与えるのが

愛護精神なのか、わかりません・・・・。飼いネコも外に出さないよう願いま

す。外で粗相をしたのは 誰も片付けてくれません。
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好きではないので

2022-04-16 05:30:00 | 生き物
ここ数日の陽気を通り越し、夏日を迎えたような気温に体が追いつかない人間と

違い、前回のアナグマのような自然界の動物には太刀打ちできません。

春になれば 野良猫が徘徊し始め昔はこの辺には野良猫は居着いてはいなかっ

たはずが、もう10年近くふらふらと出歩く姿に 餌を与え続ける人が出ないよ

う願っていたけど やはり自己満足な動物愛護者がいるもので居着くように

なってしまい 何年か前にはうちの敷地内で子猫の死体が発見されることも

あり、猫を好きでない我が家で産んでくれるなと日夜敷地内を見て回っている

し、こげを連れてパトロールしているのだけど、どうも早朝黒猫のしっぽ短が

ウロウロしているし、おばあちゃんも母屋の奥の蔵の前で草を引いていたら

振り向いた後ろを黒猫が歩いていたという。高齢者の人間など警戒もしない感

じで 悠々と歩くのに腹がたち声で脅し、つえを振り回して追い払うと溝の

水が出ていくところから外に出たので、溝に石を詰めてやったという。

前の子猫死体もそのあたりだったので また生みに来たのかと私も見て回り

母屋から蔵に続く廊下(猫なら入ってこれる)をどんどんとやってみたりして

いたのだが、昨日の昼間覗いてみたら蔵へ上がる階段で黒猫が昼寝をしている

ので 当たらないよう小石を投げたらそのまま塀を越えて逃げていった。

こげの散歩のあとこげをリードをつけて同じ場所に行くと猫の姿はないけど

こげが異常に反応したので、廊下に上がっていくと放置した段ボールから黒い

ものが飛び出して 私と逆方向に逃げかけ、パッと立ち止まり「ニャー!」と

言ってきたので、「なんだお前!」とアナグマ同様に一歩前進すると、逃げる

どころか「ギャー!!」と目ん玉見ひらいて威嚇してきた。黒猫だから目が

金色で中の瞳孔が大きくなっていて、それだけ見たら可愛いじゃなく キレイ

だな・・と思うのだけど、うちはお前を飼ってないし何をそう怒っているのか

逃げていけばいいやん…と思ったときに、「おい、まさか・・・」と飛び出し

てきた段ボールを上から恐る恐る覗くと いるやん、純毛のなんかふわふわし

たものが チラリと見えた。なんで毛嫌いする我が家に 生みに来るのか。

隣は無人だし その向こうには外で鳴けば餌をくれるおばはんがいるやん。

飼わずに餌を与え続ける、黒のしっぽ長、キジトラ、白灰、黒しっぽ短と

私が確認したのでも4匹。おばはん、飼えよ!!

で、今朝。ゴミ出しに自転車こいでいく途中、お隣の庭先を見ると黒猫しっぽ

短が私を見てうずくまっていた。ということは、今からおばはんとこへ朝の

おねだりか?と家に戻って蔵へ行ってみた。そっと覗くと 段ボールに親の

姿はない。もし、不意にジャ~ンプして喉元にグサッと嚙みついてきたら・・

と思うわけよ。猫って執念深いし・・・私を嫌っているからさぁ(笑)

で、中の猫が居ないことを願ったのだが・・・純毛のふわふわしたものが

チラリと見えた。灰色やな・・ということは父親はあの 白灰?何匹?

一匹、二匹、三匹・・四匹!!親が黒なのに黒毛がいない・・・・もしかして

朝隣で見かけたのは くわえて運んでいる最中?昨夜はずっと雨降っていたし

どこかへいってくれよ・・・おばあちゃんは 毎日こげを連れて蔵の前を歩く

だけでも 嫌がって出ていくやろぅというけど、四匹、もしくは五匹がすべて

成長してこの辺を徘徊したら…と思うとぞっとする。人類みな猫好きと思うこ

となかれ。犬を嫌う人がいるように 猫も好きでない人がいるのだ。猫も

登録制にすればいいし、野良猫の去勢・保護をもっと積極的に行い、何度言っ

てもエサをあげるおばはんのような人にお叱りをしてくれへんかなぁ

     


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アナグマ遭遇

2022-04-09 05:30:00 | 生き物
四月も十日近くなってしまいました。気候もよろしく のんびりと朝ドラの

最終週を見逃さないよう 、そして鎌倉殿がちょ~っと中だるみしてるのが残

念な昨今、無事にカムカムも終了してしまい・・・久々の見終わった後のきも

ちがよかったドラマでした。ラストの 安子(老婆)の爆走に 陸上選手かよ

 とツッコみながら、あれだけ走れるおばあちゃんはマスターズ陸上で断トツ

だわ!と感心したり。次作≪ちむどんどん≫?素直にみることができるか、

毎日の慣習としての朝ドラでいきましょか・・・


先日の朝のこと、朝5時半すぎでした。洗濯物を干しに駐車場にある物干し場

に出たところ、前の道を何かがトコトコと、二、三歩歩いては立ち止まり

道路の匂いを嗅ぎ、こちらも猫ではなくタヌキでもない ならばアナグマ?

後ろ姿に興味を持ち 5mほどうしろをついていくといきなり道に寝転び

休んでいます。その時私に気がつき 立ち上がってきたので こいつについて

遊んでる場合じゃないと思い、前進して足先でシッ、シッと追い払う真似を

したらそいつが ムハムハと口を膨らませ シャーと言いながら向かってきた

ので 私も後ろに下がってこれはヤバいと、カメラをとりに家に戻りました。

その間に逃げて行ってしまえばそれだけのことなんだけど、戻ってきても

同じところに立っているので 余計に腹が立ってきて、また後ろについてみた

ら いきなり走り出しました、カメラを構えて どのシーンか選択する間も

なしに写したら

こんな感じ(笑)茶色い物体がアナグマです。最近はタヌキよりも一般化して

きましたが、走るのが遅い。両足が犬や猫のようにスッとしていなくて 手首

が内股化してるからかな?爪が長く 凶器 です。どこに行くのか!

おっと、我が家の溝に潜り込もうとしてる。馬鹿め!その溝はお前が足をかけ

ているところも、右側も金網をはめているから逃げきれないぞ!お前の仲間が

何度も入るから入らないようにと、落ち葉が詰まらないよう金網をはめたのだ

お前の何代かまえのやつを おじいちゃんが手製の捕獲機で三匹ほど捕まえ

山奥まで捨てに行ったこともあるのに、懲りずにやってきたのか。私カメラを

手に溝に下りたアナグマを近寄った。

丸の中が頭だ。

近寄るとシャーシャー威嚇してくる。


ふざけた顔だ!!ま、これだけ写真を撮れたらもう用はないのでこの溝の

金網を外して 溝の中へ行ってもらおう。

家から見てもなかなか動き出さないのでそのままにしておいた。


しばらく溝のひんやりした土の上でゴロゴロしていたようだった。


このほかにも 名前はわからないけど野鳥が庭に降り立つなぁと思っていたら

ブラッシングして入れておいたこげの毛をくわえては飛び上がって飛んでいく

巣作りの材料にしているようだが、こげが皮膚病だと知っているのか?

アレルギー性の皮膚疾患だから感染はしないだろうけど、ひな鳥の毛が生えて

こなくても文句言わないでね。それとこれからの季節 純毛は暑くない?

こういうことは 春だからか?



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二月のこと

2022-03-07 05:30:00 | 生き物
パソコンがうまく作動しないために 写真の保存が迷走しているので記事が

遅れに遅れています。先月 月初めにお墓の掃除に行ったのですが 正月二日

の父親の命日に行ったきりなので 雨の日も風の日もあったから荒れているだ

ろう、サルや猫が来ているだろうと思って行ったのだけど、思いのほか落ち葉

も少なかった。ただ 階段にはこんなものが↓


サルのフンだと思っていたけど、サルってだいたい一本(一本って言い方も

変だけど)ウンチなので、こいつは猫かな。猫は 周りの土とかで隠すとか

きくけど 野良猫はそういう作法は知らないのかもしれない。ただ、この周辺

には野良猫が、黒が二匹キジトラ模様が二匹いるのは調べがついている。

二月中頃にはまさに さかりがついた猫 の鳴き声が夜中から朝方に聞こえて

いて、それ以来なりを潜めている・・・ということは もうすぐ出産するかも

しれず、また子猫を連れてウロウロするのだ。誰も餌をあげなければ どこか

に行ってしまうのに、あげる人がいるためいつまでも野良猫が居着いてしまう

あげるなら飼えばいいのに、飼わない。餌だけあげて子孫を増やす。困った

ちゃんだ。


きれいだけどこれは ツル性の植物の種。私たちはシタキソウと呼ぶけど

風に漂っている姿は すごく風情があって思わず誰でも手を伸ばしてつかみ

たくなると思う。この白い羽毛のような下に茶色い種を一つ付けている。


お判りいただけただろうか、こういう細長く平べったい種。先日地方紙に

これとは別の種の小さいものがあると掲載されていた。それもシタキソウの

仲間なのだけど。種を飛ばすまで成長するにはニ、三年はかかるだろうけど

今ここにあるものを拾っておかないと 増殖されては困るので拾う。

風でどこかに行く前でよかったと 一人安堵する。


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三寒四温

2021-02-25 05:30:00 | 生き物
おかしいでしょ。絶対ここ数日、春かと思うような日が続いたらぶるぶると

防寒し過ぎるくらいの日がやってくる。三寒四温とはこのことね・・・

まだまだ二月なのに・・・気温の高い日があると悪いことが起こるんじゃないか

と思ってしまいます。

変化のない日を送りながらも なにかネタがないかと思うけど 人との交流も

あまりないので ネタがない。ので 先月の写真があるのでそれでお茶を

濁すことに・・・(笑)


立派でしょ、このハチの巣。まさかこんな大きなものを作っているとはね。

発見したのは 昨年の11月ごろ。それまで スズメバチの一種が飛んできたな

と思ってたけど あえてどこに巣を作っているのか追いかけて見つけにはいか

なかったら、母屋の縁側の軒先・・・。まぁめったに行かないところだから

でも この巣の中にハチがいるのか心配だったので 12月に庭木の剪定に

きた植木屋さんにたずねたら 「もうハチはおらんで」と言ってくれたので

安堵したけど、12月でも暖かい日が続いていたから めっちゃ寒い日に撤去

しようと思っていたら 年を越してしまいました。


「ハチはもういない」と念を押しておとうさんに 取ってもらいました。

ノコギリとゴミ袋を手にして 脚立に上がって回収。


黄色スズメバチかな・・・誰も刺されずによかったけど また今年も作るのか

な?


同じく一月の出来事、こちらは 本当に写真がないのが残念なんだけど。

週末買い物から車で帰ってきたとき、お隣のミカンの木とうちのビシャコ畑の

メッシュ網で区切ったところで何かが動いたのを私が発見、「なんかおる!」

その声に運転していたおとうさんが「何?」と車を止めて 二人で「なにが

いたんだ」とよくよく見たらなんと シカ。「シカがいる!」私もそりゃ

ビックリしたよ。だって朝も10時半すぎにこんな人家のあるところに出てくる

なんてあり?でも様子がへんや・・・「なんかシカが挟まってるみたい」と

車から降りて私はもう一度確認しようと近寄ったら シカが人間が近寄るもの

だから 全身後退を繰り返しています。おとうさんも「どうするって 逃がし

てやらんとかわいそうやな」そう、このまま放っておいたら力尽きて死ぬか

誰かが役場なり猟師さんに通報して 人家があるから発砲はできないから

電気ショックで殺されます。シカは 15cm✖15cmほどのメッシュ柵の

一つのなかに なぜか頭を突っ込んでしまって前進しては頭から首を外にだし

私たちが近づくとそれを後退させてひっこめるのだけど、15cm四方の中から

頭が抜けないのだ。逃がすと言ってもメッシュ柵の素材が硬くて引っ張っても

伸びもしない。私はそこで シカの小さな角が15cm四方の上部に引っかかっ

て抜けないことに気がついた。そんなこともあるのだと気がついたときは

笑いも出たのだけど、シカは必至だ。体はこげ位でシカだから犬より足が長く

かっこいいけど 生まれて初めて人間がこんな近くに来たのだから目なんか

ひんむいてるし 何とも言えない声までだし 恐怖の顔つきになっている。

おとうさんが必死にシカの頭を押さえて15cmの枠に引っかかっている角を

外そうとしている。そうか頭を下げて角を外せば 後退したら抜けるかも・・

と私もシカの頭を押さえにかかった。シカもそれは少し痛いのかますます暴れ

始めた。私たちが見つけるまでに何度も頭を外そうとしたのだろうか 小さく

芽生えたばかりの二センチも出てない角の根元に血がついていた。シカの頭の

ほうがメッシュの枠より若干大きいのに 何かに驚いたのか柵に突っ込んでし

まったのだろう。でもまだ小鹿の部類だから親とか仲間がいたはずなのに

見捨てられたのか?もしかしたら朝が明け始めたころからこのような状態だっ

たのかもしれない。最後の一押しで角が外れたとたんシカがぐらついて、それ

でも踵を返すってあのようなこというのだろうか すっ飛んで山に入っていき

ました。私の服の袖口にはうっすらとシカの血がついていたけど これに

懲りてしばらくは人の住むところにはやってこないだろうと思うけど、

カメラも持っていたのに シカの、生ジカのアップを写せたチャンスだったの

に残念だった。


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なんてこったぃ!

2021-01-10 05:30:00 | 生き物
ここ数日、寒風吹きすさぶ毎日でショートカットの髪型の私には部屋の中でも

耳蓋(耳当て)が離せません。今年新しく買ったファンヒーターは 前のより

タンク容量も小さいため なかなか部屋が温まらない。やっぱ ケチるんじゃ

なかった・・・

先日のこと。軽トラックで廻ってくる魚屋さんを外で待っていた時、あまりに

寒いし最近カラスが増えたなぁと鳴き声をする方を見ていたら、鳴きながら

一羽、また一羽と上空から滑空して下りてきます。どこへ行くのかとみていた

ら、なんとうちの墓地へ降りていきます。私が立っているところから いいの

か悪いのかわからないけど お墓が見えます。そこに一羽二羽三羽四羽と

まさにあれよあれよという感じで 引き寄せられるようにカラスが下りていく

これは何か 餌となるものを持っているのか、想像したくはないけど何かが

死んでいてそこに群がっている・・・んじゃないだろうか・・思うだけでも

気持ち悪く、トンビやカルガモなんかと違いカラスというのが不気味です。

とにかく私は魚屋さんが来るまでお墓を監視していました。魚屋さんの車が

お墓の下の道路の溝蓋を踏んでガシャンと大きな音がしたとたん、お墓から

そんなにいたのか!と思うくらい20羽以上のカラスが一気に飛び立って出て

きたのです。ヒッチ・コックの≪鳥≫ほどではないけど、ゲゲゲの鬼太郎の

オープニングでカラスの大群とその乗り物に乗っている鬼太郎がいそうな感じ

に見えたくらい(笑)そうなると お墓に行って事の真相を確かめねばなりま

せん。しかし、お昼前に見にいって その現場がグロ的なものだと食事ができ

ません。今、私はお腹が空いているので何か先に食べておいたほうが精神的に

良いと思い、お茶づけを食べて出かけることに。万が一のために 新聞紙と

ゴミ袋、軍手にゴム手袋、こげのウンチ袋を手に。というのも おじいちゃん

の命日である二日の日にお墓に行ったら タヌキが日向ぼっこしていたので

その変わり果てた姿かもしれない・・し。

で、お墓に続く階段の柵を開けようとして 前を見たらそこに落ちていたのが


お墓にいたずらするサル除けのおもちゃのヘビ。新しくした墓石の上に乗せて

いたのに、なんでこんな階段下まで・・。そういや 墓石の両側に一羽ずつ

カラスが下りていた。その真ん中にヘビだと思って突いたら「なんや、偽物

かい!!」とカラスが怒ってここまで放り投げたのだろう・・笑える

ヘビにはまだまだ働いてもらうので拾い上げ、お墓に上がって行った。

なんだよ~


お正月に挿した花筒のビシャコが引き抜かれ 右下には花筒の中にあるワッカ

まで放り出している。おばあちゃんは花筒の水を飲もうとしてビシャコを

引き抜いたのでは?というけど くちばしで水を飲むにはめんどくさいと思う

けど。おまけに黒いしみは 木の実のフン。フンがあちこちにあり ゴム手を

してウンチ袋で回収。墓地内のウンチをとりビシャコを入れ直し、階段を降り

かけたら 目の前にまたもやウンチ。


なんの実だかはわからないけど 種ではなく実だと思う。

もしかして私たちが気がつかないときに カラスの群れがこうしてうちのお墓

に集合していたのか?ここまでフンがあったことがなかったから、きっと

偽ヘビが相当気に食わなかったのかもしれないね。あっちも なんてこった

い!と思ったのかも・・・
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親知らず

2020-11-23 05:30:00 | 生き物
二週間前、抜歯しました。親知らずです・・・まったくこの年になっての抜歯

はこともあろうに 親知らずの抜歯はドキドキものです。(しらんけど)

でも 先生から「この親知らずは いまのところ虫歯になっていないからこの

ままでいいけど、抜いておいた方がいいですよ」と言われていた。以前通って

いた歯医者さんは痛みだしてから診察に行くということで 早朝診察券を出し

に行き、一度家に帰って何時かわからないから再度9時から待合室で延々と待

つ・・というすごく時間を無駄にする方式でした。最後のほうは 休みばかり

で診てもらえないということになり、行くのをやめました。優しい先生なので

良かったんだけど、先生自身体が丈夫じゃなきゃね・・。で新しく開院した

若い先生の歯医者さんに行くようになり、今度は完全時間制予約なのでその

時間に行けば診てもらえるし、最新式の機械だし腕も確かです。定期健診と

いう画期的な手法を用いて4か月に一度健診に行くと 虫歯の早期発見とか

できて痛み出す前に処置できるようになり大助かり。で定期健診で 親知らず

(以前の歯医者さんで虫歯になって冠を被せていた)の冠との境目が黒くなっ

てきているので、抜いたほうがいいと思いますと言われてしまったのです。

私としてはまだ痛くないし 抜くってもう大人になっても怖いやん。。

だからここまで抜かずにいたけど、でもこの先生がそう言うのならそうしよう

か・・と思っていたら「怖い?」というので「怖い」というと 「ほんの

2、3分で終わりますよ」というので意を決して決めたのでした。

抜歯の日はドキドキで 受付で検温したら36.7度あったので「ちょっとドキド

キで・・」と笑ってみたけど引きつっていたかもしれない(笑)

診察台で「痛み止めのシールを貼りますね」と歯茎に注射するまえに貼るシー

ルを貼ってもらい数分後先生が来て「そろそろ始めましょうか」と言った時が

一番キンチョーしたわ。                        

「麻酔の注射しますね」とこれは痛くなかったけど、裏側にもしますね・・っ

てこちらはちょっと痛かった。

親知らずを何かでこすっていたような気がしているうちに 舌の上にコロンと

落ちてきた。口の中のことだから私には見えていないけどま、止血のガーゼを

何枚か押し込んだりしているようだった。「しっかり噛んでいてください」と

言われて ガーゼを噛んでいたけど、麻酔が効いていたのか抜いた痛みは

感じなかった。数分後先生が来て「抜いた歯、どうします?」と聞くので

「どうするって・・・なぁ」と黙っていたら「いらなかったらこちらで捨てて

おくけど」と言われ「あ、じゃ記念にもらっておきます」というと先生が

ニヤッとして「そうですか、じゃきれいに洗っておきますね」と去っていった

歯ぐきからの出血もなく 看護師さんが「あしたまた診せに来てください」

と言って小さなケースに入ったものを渡してきた。


かわいいやろ、そういや 保育園児が乳歯を抜いた後でこんなものを手首に

着けて診察室から出てきたことがあった。これなのか・・・って私は 保育園

児並みのことをしたのか?笑うしかないのだが、もしかして大人で抜歯して

「歯をください!」って人は、いないのかもしれない・・・恥ずかしいことを

してしまったようだし、抜いた歯を貰ってどうする・・先のことなど考えて

いなかった。


たしかに冠との境目が黒くなっていた。私は怖がりなので抜歯の前に ネット

で、≪親知らずの抜歯≫など検索をしなかった。抜いた後で こっそりと検索

したら 上の奥歯の親知らずは意外と抜きやすいらしい、コルクの栓を抜く

ようにポンと抜けることが多いらしく、逆に下の親知らずは横に寝ていること

があって 抜くほうも抜かれるほうもしんどいようだ。親知らずって 働きも

しないようだし、あれば虫歯のリスクもあるのだけど数として本数に入れて

もらえるのか?八十歳でニ十本(8020運動)なんて義歯も入れるのかな・・

なんて思うのだが。帰宅して 娘の親知らずを知らずにいるのは可哀想だと

思って 親(おばあちゃん)に抜いた歯を見せてあげた。一言「立派な親知ら

ずやな」ですと。。。

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侵入者

2020-08-12 05:30:00 | 生き物
連日危険な暑さの状態ですが 皆さん元気にしてるでしょうか?

Go Toトラベルなんて 今しなくてもいいものを政府が推し進めるもんだから

和歌山のこんな地方にも他府県ナンバーの車が押し寄せてきて これでお盆明け

に感染者がこっちで出たらどうすんじゃい!医療施設は発熱外来しかなく 田辺か

新宮に転送され、自宅療養って買い物にも不自由している独居老人はどうして二週

間も過ごせる?知事がお盆はレジャーで来るのはやめてとでもいえばいいものを

保守王国の和歌山だから たて突くこともできずに「来ないで」とは言えないなんて

きょうび女でも言わないような中途半端でよくわからん言い方だからイライラする。

少子高齢化になっていくから これからの日本は『観光立国』で外国からの旅行者

を増やそう・・って 、和歌山も観光客誘致で必死こいてるけど、こんな感染症が

起きたら一発に関連業者が倒産していく・・・観光なんて 平和な時代のもんで

戦争や不況、伝染病などが起これば水泡のようなものだとわたしゃ思っている。


先日の茂った畑に入っておばあちゃんの里芋を(まだ実ができてはいないのを)

掘り上げて出ていったイノシシがまた来るんじゃないかと 気が気ではない私。

でも この荒れた畑に今年植えているのは フルティカトマトとオクラ、ピーマンに

鷹の爪、ナス。ネギも植えたけど長雨で消えてしまった。それでも トマトとオクラは

4、5日に一回は収穫できている。おばあちゃんが作るはずだった畑が転倒、骨折、

入院じゃ素人の私では 水やりくらいしかしません(できません ではない)。

前回から二日後の早朝、気になって玄関下を上から覗いてみた。「うんうん、昨夜も

来なかったようだな。」と里芋のあたりを確認して、何気なく刈った草や草引きで

引いた草を山と積んだ中から、捨てたイモから生えてきた里芋があるあたりを見た

お隣の家の下当たりにある・・・・・無い。確かに昨日はあった。

黄色い円の中の里芋。

懐中電灯を持ち、再度そこを照らすとやはり前回と同じように茎から倒されている。

そうしたら、どこから入ってどこから出たのか?と畑を照らそうとまず覗いている塀の

下に明かりを向けたら、いきなり黒いものが塀の下を掘っていたらしく飛び出して

広い畑を走っている。畑は バレーコート一面以上あって ぐるりワイヤーメッシュ

網で囲ってしまっている。入り口も付けそこから人間は出入りする。でもこれまでは

タヌキやシカ対策で囲っていたから、イノシシのような獰猛系には破られそうだと

思っていたし、お隣の裏手から畑にダイブしてはいるという手もある。あとで見て

回ると 囲ったメッシュは破られていないからこの新しいダイビング説が有力だ。

逃げ回るイノシシを私は懐中電灯で照らしてイノシシだイノシシだと騒いでいても

こげは出てこない。老犬だから耳が遠く 危険を察知する能力にも限界が来たのか

代わりにおとうさんが出てきた。イノシシは出るところを必死になって探しているの

だろう。猪突猛進でバレーコート一面を走り回っては メッシュの柵にぶち当たって

ガチャン、ガチャンと暗闇に音をたてている。私は「出られるもんなら出てみろ」と

高みの見物という感じで どこから出ていくか見ていた。私と反対のところにある

ハマユウのところに行きそこから出ようとするのかブヒッとか鼻息が出ている。

そこは侵入するまえに外側から掘った形跡があったから 鉄棒を打ち込み補強して

んだよ。さぁさぁどこから出るんだ・・・あっちにぶつかり、こっちにぶつかりと走り回っ

て、入り口のメッシュにぶつかった。すごい音がしたから突き破っていくかも・・と思っ

たけど、紐でくくっているから失敗。方向を変えたと思ったら 私が立っている塀の

を下を疾走して そこの隅に突き当たった。そこには長い鉄棒を立てかけその足元

は何かで段ができていた。草が茂って様態もわからないのだけどガン!と音がしたと

思ったら、黒い影が そこを踏み台に飛び出していったのだ。「出たやん!」と照らし

ていくと、今度はまさに前方しか見えてないのか猪突猛進で母屋のブロック塀に

沿って走り、その先でけたたましくメッシュの柵にぶつかる音がして、はじき返された

様で態勢を立て直しその横からとなりの耕作放棄地に飛び込んでいった。

母屋の門の横には石垣があって シカが来るからということでメッシュ網で入り口

をつくり、空き缶をぶら下げていた。それが ガラガラガラとぶつかった拍子に鳴り

まさにイノシシにすれば≪ほうほうのてい≫で逃げ出したのでしょう。

明るくなってから畑の様子をみたら 里芋はやはりなくなっていて 塀の下も掘っ

ていた。そこはなにもなく ドクダミ(ジュウヤク)が茂ってるだけ、たぶんミミズを

探したのだろう。入口のメッシュは中から外に湾曲していて これはこげより大きい

イノシシだろうと思われる。母屋のメッシュ網の横に置いてあったプランターも

最後に出るときに蹴飛ばしたのか 横倒しになっていた。翌日猟師のさんにみても

らい、隣の耕作放棄地にヌカを撒いて食べるかどうか そこで食べに来るようなら

檻を置くことにしてもらった。向こうの谷には クマかと思うようなデカいイノシシ

もいるというし、そんなのと出くわしたらと思うと怖い。

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半野生

2020-08-06 05:30:00 | 生き物
やっと、やっと梅雨明けしたら猛暑で どないもこないもできまへん。

あの雨の日が懐かしく 涼しかったなと思い出してしまう、あれほど欲しかった太陽が

憎くて憎くてしかたないです。お盆前までには少しでも耕作放棄地の草刈りをしてお

きたいと思っていたのに、いや、それよりなによりお盆が来るから家の前の畑の草を

刈るつもりが できてない。できてないどころか その茂みに乗じてイノシシが

入り込むようになってしまいました。毎月二日が父親の月命日なのでお墓の掃除と

供花の交換で行くのですが この間は シカが途中の山で寝ていたようでいきな

り立ち上がり、「ピー!」と鳴いてこっちを見てきました。「カメラないよー」と思いなが

ら一歩歩くとぴょんぴょん跳ねて 山に入っていきました。お墓から下を見ると

下の畑から 何かほわほわしたしっぽのものが歩いていて「なんだ?」とみていたら

畑の持ち主の家の横でちょこんと立ち止まり動きません。「タヌキ?」と声を掛けたら

見上げて警戒しています。しばらく 座っていてまた畑に戻って行きました。

たぶん、その家のおばさんが野良猫に餌をやっているのを知っていて それが出る

時間だったのかもしれません。困ったものです。野良猫に勝手に餌を与えて、猫を

増やしていることがわからないのです。餌をやらなければ 居着くことも無くどこか

に行くのに、ニャーと鳴けば「おぉ可哀想!」で餌をやって 飼わずにいる。去勢手術

もしない。そんな猫が我が家で子を産んだ・・というと、「言ってください、私が捕まえ

て捨てます」って・・・それって動物愛護法に反してない?なんで、あんたがエサやって

るネコの子を 私たちが騒音を立てて親猫もろとも自発的に出て行ってもらってる

ことを想像しないのか?挙句の果てはタヌキまで餌をもらってるやん・・・

月命日の二日の日の朝 家の前の畑にイノシシが入った。

長梅雨と おばあちゃんの入院で草刈りもままならないまま、それでも二度私は

草刈りをしたのに、雨が降ると草が伸び放題で・・なにをどこに植えたか もうさっ

ぱりわからない状態。それでも 里芋・田芋の大きな葉っぱは茂った雑草から見え

ていたのに 早朝それらが押し倒され 掘り返されていました。どこから入ったの

か、畑の周囲を見て回ったら





細いメッシュ網の柵を内側に押しやって侵入そして、芋の葉を証拠に残してくぐって

出たようです。相当力があるのか どのくらいの大きさかわからないけどなんとか

ここを修繕しないとまた入られます。それにしても 自分でも情けなくなります、この

茂りようには・・・いたるところに 猫じゃらし・・・

お墓に行く道の角を曲がると前方になにやら 横たわっています。今回はカメラ持

参していたのですが、「昨日のタヌキが毒を盛られて死んだのだな」と。


しかし、死なれているとなると誰が片付ける?私か?おばさんがエサやってる(たぶ

ん)タヌキだろ・・でも片付けてくださいなんて言ったら「私、餌なんてやってません」

と言われるに決まってる。でも昨日見たのより 少し小さいようだ・・って、何匹も

いるのか?歩き出したら 遺体が動いた・・これってタヌキ寝入り?寝ぼけてるのか

きょとんとしている。


ズームで撮るとなんかボケた。生きてるなら ビビることも 遠慮もいらない。

ズンズン歩いていくと 状況を察したのか 後ろの階段を駆け上がってシカが

跳ねていった山道まで走っていき、止まった。


うまい具合に目が光ってそこにいるのがわかるでしょ。

シカもタヌキも 人間を恐れてはいないようでだんだん 昔話の世界になっていく

ような気がしてきました。


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野生悲喜こもごも

2020-07-28 05:30:00 | 生き物
今週には梅雨も明けそうな気配だけど 長い梅雨には野生の動物にも少なからず

迷惑を被っているのだろうか・・・

サル害 は日常茶飯事だ。田舎の家の庭先にはなぜか柿の木が植えられていること

が多く、それでも私が子供のころには そんな庭先の柿の木にサルが来るなんて

全くなかった。山に生えている山柿にも サルが来ているのも見たことがなかった

なのに、いまは庭に人がいても平気で屋根の棟に座り親子で、仲間で毛づくろいや

大きなサルが小さなサルに集団行動のイロハを教えているのか 時に悲鳴や

追いかけられて逃げている姿も見ることがある。うちの柿も毎年 集団でやって来

て盗んでいく。下手に追い払うと屋根瓦をいたずらされて雨漏りすることも体験し

た。だから今年は 打ち上げ花火も競技用ピストルも撃たないことにした。

今、柿は青い実になって少しずつ成長を始めていて 隣の無人家にも 反対側の

家にも柿の木がある。裏山から眺め放題で、好きな時にやって来ては青い柿を

ちぎって食べている。そのサルが 屋根から降りて 道を横切って川向こうの

田んぼに移動を始めていた。早朝のこと。集団でいかずに 一頭ずつ四つん這いで

田んぼに。田んぼにはシカ・イノシシ除けで漁網を使った高い柵があって でも

サルには柵など関係ない。そこに 田んぼの持ち主が朝の見回りでやってきた。

柵を破ってイノシシが入ったということを前日に聞いていたのだけど、どうやらまた

入ったみたいでご主人が田んぼの畔を歩いて見回り、奥さんが道から見ていた。

「お父さん!そこにサルがいる」と叫んだ。ご主人は海で使うような大きなすくう網を

手にして探している。私は途中何度か家に入ったので展開は見るたびに変化してい

た。助っ人を呼んだのか 畔を歩く人が二人増えていた。あっちこっちと動きまわり

奥さんが長い棒で 穂をつけ始めた稲をたたいている。そりゃ無理だわ・・と思って

いたら ご主人がすくう網を持ち上げながら畔を歩き始めた。なにやら獲物を捕ま

えたようで、追い込み電気ショッカーで仕留めたのか?ご主人は猟友会のメンバー

でもあるので、有害駆除をやってくれている。しかし その仕留められていく様子を

こちら側の隣の二階の屋根から仲間たちは見ていたのだろう。ご主人たちが引き

あげても 屋根の上で座っていた。私が買い物出ようとしたときに、ご主人は猟友会

のベストを着てやってきて、隣の二階家の屋根にいるサルの群れと対峙していた。

おばあちゃんは鉄砲の音が一回鳴ったみたいだと言っていた。たぶん空砲を撃った

のかなと思ったけど、それ以降 サルの姿も声も聞かない。これでしばらくは安心

だと私は思ったのだが。

昨日の朝、五時前、道路に猟友会のMさんが来て田んぼを見ていた。私は「またシカ

かイノシシか?」と思っていた。被害が大きいのか長い時間 あっちこっちと歩き回

っていた。Mさんが帰りかけたときに 田んぼの持ち主 サルを仕留めた(と思わ

れる)Aさん夫婦がやってきた。また三人で田んぼを見回って帰っていった。

私洗濯をしようと玄関から外に出て 川向こうのうちの車庫を見たら何かいる。

黒い・・・シカではなく、イノシシだ!イノシシは ひょこひょこと歩き始めたが どう

やら先日聞いた≪きょーじょー持ち≫凶状と書くのだろうか、Aさんがあっちの谷に

足が三本の大きなイノシシがいる。と教えてくれたのだ。くくりわなにかかったのか

足がないのだなと聞いたときに思ったけど 足がないようでもない・・しかしどこに

行くのだ?ひょこひょこと走りだしながら 車庫で姿が見えなくなったと思ったら

次に橋を渡り始めている。住処の谷に戻るのか?と家から見ていて また隣の家の

壁で姿が消えて、次に出てきたときは隣の無人家の入り口・・ってついそこやん。

私は背伸びしながら イノシシがそのまま道なりに我が家のほうまで来るのか、

確認しようとしたけど 隣の茂った田んぼのイタドリの大株が視界を遮りまるっきり

見えなくなった。田んぼに入ったのか・・まぁこんなにススキが茂った田んぼだもん

あたりも明るいし人も出てくるから山に帰ったんだろう・・と母屋に行き 

おばあちゃんにこれこれこうで イノシシが出てきた・・と話して離れに戻ったとき

牛乳屋さんがやってきた。受け取りにでたら 牛乳屋さんのにーちゃんが

「請求書があるから取ってきますね」と車に戻りかけ、こげがワンワンと車のエンジン

音に吠え始め、何気なく隣の田んぼを見たら草むらから さっきのイノシシが出て

来た。思わずにーちゃんに「あれあれみて」と指さしたらにーちゃんも「なんなんです

か?イノシシ?こんなに明るいのに出てくんですか?」と走っていく姿を見ていた。

その姿は 田んぼや畑を荒らしタケノコを掘っていく憎らしいやつだけど 足先が

無いのか、よろけながら必死で走っていく姿に「もう人里に出てくるな、来たら

殺られる・・」と思ったのだ。山奥で生きてきた獣たちが 人里で美味しいものの味

を覚えてしまい居着いた、たしかに山林の荒廃もあるだろうし、時代が変わったのだ

ろうが・・・昔 椋鳩十かなにかで『片耳の大鹿』とかいうのがあったなぁ・・と

いやでも『もののけ姫』にも大イノシシが出てきたっけ・・・

朝のゴミ出しで見たイノシシは また別の谷のイノシシだし・・・ゴミ出しの時に

三本足のきょーじょーもち、手負いのイノシシと出くわすことにならないかと、すごく

怖いのだ・・・
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