怪
ネタはひと月以上まえになるのですが・・・・
そぅ、あれは10月中旬のことです。
おばあちゃんと私は 毎朝夕 仏壇に手を合わせます。二人並んで・・ということは
滅多になく それぞれの朝の都合で。おばあちゃんは朝食前に 仏壇のお膳、(お茶とお水、ごはん)
をお供えしその時にお経を唱え、台所に戻って朝ごはんとなり、私は朝食後 おばあちゃんが
運べなくなった敷布団をあげ、そのあと仏壇の前に座るのだけど、その日の朝も仏壇の前に座って
般若心経を目をつぶって唱え出し、何気なく目を開けて仏壇の様子を見ていた。
おばあちゃんが仏壇にお茶とお水、ごはん(このあたりでは そういうことをオチャトというそうだ)
オチャトをちゃんと済ませていて あ、線香立ての灰が、線香の燃えかす状態で相当積みあがっている、
これはふるいをかけて きれいにしておいたほうがいいな・・あとでおばあちゃんに聞いておこう、
私がやってもいいんだけど 彼女は長女である、自分よりさきになにかすると急に怒り出すことがあり
(笑)、あくまでも最長老の自分が何事も仕切っていないと我慢できないときがあるようです。
そういうことは亡くなったおじいちゃんもそうだったけど、だいたい「もうわからんから 好きなように
してええで」と言いながら 私がそれをしたら気に食わない。で私が「好きなようにしてええて言ったやん」と
言ったら「もう 好きなようにしたらええ」と不貞腐れるというか開き直る。向こうもカチン!こちらも
カチン!ということだらけな毎日、思うにこれが実の母と娘でもこうだから 嫁と姑だとそりゃ大変だわ
私なんか 先にやってくれればよく気がつくお嫁さん!と喜ばしいし、やってくれなくても自分自身が気がつかないほうだから、
よかった!同類が来てくれた(お嫁ちゃん、ゴメン)という感じなものが 母娘だとなにかいつまでも目上感
持つのかもしれません。この時点で あとでおばあちゃんに聞こう・・と思いつつ、バタバタとしていて
午後からこげの散歩に行って戻ってきたら 親類のおじさんが来ていて おばあちゃんと居間で談笑していました
このおじさんはときたま 仏壇に手を合わせてくれることがあるので 「しまった!線香立ての灰 きっと
見たやろな。親しいからおばあちゃんに「灰、きれいにしとかんし」くらいは言ったかも・・・と内心思い、でも
口には出さず 一緒に話をし、夕方になっておじさんが帰ってから仏壇にオチャトを下げに行きました。
仏壇のまえの腰かけの横に立つと 足元に線香に火をつけるための円錐型のライターが畳の上に転がっています。
「なんで?朝私が使った後 ちゃんと台の上に置いたのに」とライターをを戻しながら 線香立てを見ると
灰がきれいにならされています。私のいない間におばあちゃんが 思い出して直しておいたのかな、それとも
さっき来たおじさんが 手を合わせたついでに親しいよしみで直してくれたのか・・まぁ これでおじいちゃんも
草場の陰でよかったよかった・・と手を合わす?(逆じゃん)かな・・・
「おばあさん、仏壇にGさん(さっきのおじさん)参ってくれた?」「いいや、来てからずっとここで話をしたよ」
「おばあさん、線香立ての灰をきれいにした?」「いいや、朝参った時にだいぶ灰が積みあがっていたから直さなと
は思ったけど、なんでよ」「え~、うそ。Gさんもおばあさんも、私も触ってないのになんで灰がきれいになってんの?」
「なになにそれ・・・(おばあさんは怖がりな人で)。」「ちょっと 自分で見てみ。灰がきれいになっていて
私が仏壇に行ったら 椅子の横にライターが落ちていて 見たら灰がきれいに直されていて…」話す私も少々、気持ち
悪くなってきた。「足が痛いから時々 仏壇に行くの休むときあるから おじいさん怒ったんかも」とおばあさんは
ふだん、私とおじいちゃんのことをけちょんけちょんに言うときがあるのも原因じゃないかと思っているようだ。
おばあちゃんは恐ろしいから仏壇に行かないというので 私はしかたなく もう一回般若心経を唱えましょうか・・と
仏間に戻って、落ちていたライターの元の位置を見て 線香立て、そしてオチャト・・とそれが一直線に並ぶのに気がついた
気がついて、なんか違和感・・・・ライターと線香立てが乗った台とオチャトを置く場所は高さが10センチくらい差が
あって、私でも腕を伸ばしてオチャトを下げるくらいの空間があるのです。違和感・・・隣の部屋の床の間に目をやると
そこには三方(さんぼう)に乗ったお神酒・・・そういや 節分におばあちゃんがこの三方に 小皿にご飯と豆を乗せて
祀ったら そのあとこげがやってきて恐れ多くも 祀った小皿のご飯を食べてはいけない豆も一緒に食べてしまったという
ことがあったなぁ・・ということを思い出し・・・「もしかして、もしかして・・・」そうだ、私について仏壇にこげも
来るときがある。そのとき 鼻をクンクンさせ オチャトのご飯の匂いを嗅いでいるようなしぐさをしていた。
ならば。。。だ、その日起きたこともありかも・・と。想像してみた。こげはひとりで(一匹という言いかたはしない)
仏間に来た(いつでもお腹が減っているので)、オチャトの匂いか 何かお菓子があるかも、だったかもしれない。オチャトの他に
袋入りのお菓子もお供えしていた。「ごはんがある!」と匂いで感知し、さてどうしようか。横からでは届かないので
椅子と線香立ての乗っている台の間から首を目いっぱい伸ばしたらなんとかオチャトのご飯に舌がとどきそう・・・と
きっと前のめりに夢中になったはず。その時 自分の喉から胸にかけてのあたりが立てておいたライターに触れたのには
気がつかなかったんだろう。円錐型の底辺だから倒れると 円を描いて台から落ちた。それが前脚かそれともじかに畳の上に
落ちて こげもまた怖がりでいきなり 足元に何かが落ちてきたらご飯を失敬どころではなかったろう・・・(笑)
たぶんそのままビックリして居間にすっ飛んだと・・・ではないかと。 線香立ての灰の件は、たぶんこうだろうと思う。
こげは顔を近づけすぎたため その自慢の胸毛が山盛りになった灰の上を 偶然に掃き清めることになった・・・という
前に向かった時に奥にむけて灰をなぞり ライターが落ちて慌てて引き戻った時に手前になぞった・・・んだよね。
怪現象ではなく 最近カメラで写してないので 年賀状用に写したらボケボケで これはボツだな(笑)
ネタはひと月以上まえになるのですが・・・・
そぅ、あれは10月中旬のことです。
おばあちゃんと私は 毎朝夕 仏壇に手を合わせます。二人並んで・・ということは
滅多になく それぞれの朝の都合で。おばあちゃんは朝食前に 仏壇のお膳、(お茶とお水、ごはん)
をお供えしその時にお経を唱え、台所に戻って朝ごはんとなり、私は朝食後 おばあちゃんが
運べなくなった敷布団をあげ、そのあと仏壇の前に座るのだけど、その日の朝も仏壇の前に座って
般若心経を目をつぶって唱え出し、何気なく目を開けて仏壇の様子を見ていた。
おばあちゃんが仏壇にお茶とお水、ごはん(このあたりでは そういうことをオチャトというそうだ)
オチャトをちゃんと済ませていて あ、線香立ての灰が、線香の燃えかす状態で相当積みあがっている、
これはふるいをかけて きれいにしておいたほうがいいな・・あとでおばあちゃんに聞いておこう、
私がやってもいいんだけど 彼女は長女である、自分よりさきになにかすると急に怒り出すことがあり
(笑)、あくまでも最長老の自分が何事も仕切っていないと我慢できないときがあるようです。
そういうことは亡くなったおじいちゃんもそうだったけど、だいたい「もうわからんから 好きなように
してええで」と言いながら 私がそれをしたら気に食わない。で私が「好きなようにしてええて言ったやん」と
言ったら「もう 好きなようにしたらええ」と不貞腐れるというか開き直る。向こうもカチン!こちらも
カチン!ということだらけな毎日、思うにこれが実の母と娘でもこうだから 嫁と姑だとそりゃ大変だわ
私なんか 先にやってくれればよく気がつくお嫁さん!と喜ばしいし、やってくれなくても自分自身が気がつかないほうだから、
よかった!同類が来てくれた(お嫁ちゃん、ゴメン)という感じなものが 母娘だとなにかいつまでも目上感
持つのかもしれません。この時点で あとでおばあちゃんに聞こう・・と思いつつ、バタバタとしていて
午後からこげの散歩に行って戻ってきたら 親類のおじさんが来ていて おばあちゃんと居間で談笑していました
このおじさんはときたま 仏壇に手を合わせてくれることがあるので 「しまった!線香立ての灰 きっと
見たやろな。親しいからおばあちゃんに「灰、きれいにしとかんし」くらいは言ったかも・・・と内心思い、でも
口には出さず 一緒に話をし、夕方になっておじさんが帰ってから仏壇にオチャトを下げに行きました。
仏壇のまえの腰かけの横に立つと 足元に線香に火をつけるための円錐型のライターが畳の上に転がっています。
「なんで?朝私が使った後 ちゃんと台の上に置いたのに」とライターをを戻しながら 線香立てを見ると
灰がきれいにならされています。私のいない間におばあちゃんが 思い出して直しておいたのかな、それとも
さっき来たおじさんが 手を合わせたついでに親しいよしみで直してくれたのか・・まぁ これでおじいちゃんも
草場の陰でよかったよかった・・と手を合わす?(逆じゃん)かな・・・
「おばあさん、仏壇にGさん(さっきのおじさん)参ってくれた?」「いいや、来てからずっとここで話をしたよ」
「おばあさん、線香立ての灰をきれいにした?」「いいや、朝参った時にだいぶ灰が積みあがっていたから直さなと
は思ったけど、なんでよ」「え~、うそ。Gさんもおばあさんも、私も触ってないのになんで灰がきれいになってんの?」
「なになにそれ・・・(おばあさんは怖がりな人で)。」「ちょっと 自分で見てみ。灰がきれいになっていて
私が仏壇に行ったら 椅子の横にライターが落ちていて 見たら灰がきれいに直されていて…」話す私も少々、気持ち
悪くなってきた。「足が痛いから時々 仏壇に行くの休むときあるから おじいさん怒ったんかも」とおばあさんは
ふだん、私とおじいちゃんのことをけちょんけちょんに言うときがあるのも原因じゃないかと思っているようだ。
おばあちゃんは恐ろしいから仏壇に行かないというので 私はしかたなく もう一回般若心経を唱えましょうか・・と
仏間に戻って、落ちていたライターの元の位置を見て 線香立て、そしてオチャト・・とそれが一直線に並ぶのに気がついた
気がついて、なんか違和感・・・・ライターと線香立てが乗った台とオチャトを置く場所は高さが10センチくらい差が
あって、私でも腕を伸ばしてオチャトを下げるくらいの空間があるのです。違和感・・・隣の部屋の床の間に目をやると
そこには三方(さんぼう)に乗ったお神酒・・・そういや 節分におばあちゃんがこの三方に 小皿にご飯と豆を乗せて
祀ったら そのあとこげがやってきて恐れ多くも 祀った小皿のご飯を食べてはいけない豆も一緒に食べてしまったという
ことがあったなぁ・・ということを思い出し・・・「もしかして、もしかして・・・」そうだ、私について仏壇にこげも
来るときがある。そのとき 鼻をクンクンさせ オチャトのご飯の匂いを嗅いでいるようなしぐさをしていた。
ならば。。。だ、その日起きたこともありかも・・と。想像してみた。こげはひとりで(一匹という言いかたはしない)
仏間に来た(いつでもお腹が減っているので)、オチャトの匂いか 何かお菓子があるかも、だったかもしれない。オチャトの他に
袋入りのお菓子もお供えしていた。「ごはんがある!」と匂いで感知し、さてどうしようか。横からでは届かないので
椅子と線香立ての乗っている台の間から首を目いっぱい伸ばしたらなんとかオチャトのご飯に舌がとどきそう・・・と
きっと前のめりに夢中になったはず。その時 自分の喉から胸にかけてのあたりが立てておいたライターに触れたのには
気がつかなかったんだろう。円錐型の底辺だから倒れると 円を描いて台から落ちた。それが前脚かそれともじかに畳の上に
落ちて こげもまた怖がりでいきなり 足元に何かが落ちてきたらご飯を失敬どころではなかったろう・・・(笑)
たぶんそのままビックリして居間にすっ飛んだと・・・ではないかと。 線香立ての灰の件は、たぶんこうだろうと思う。
こげは顔を近づけすぎたため その自慢の胸毛が山盛りになった灰の上を 偶然に掃き清めることになった・・・という
前に向かった時に奥にむけて灰をなぞり ライターが落ちて慌てて引き戻った時に手前になぞった・・・んだよね。
怪現象ではなく 最近カメラで写してないので 年賀状用に写したらボケボケで これはボツだな(笑)