こげの耳に★ねんぶつ★

たわいない日々の思うことと愛犬こげと花が咲いていたら花の写真など

怪奇な回忌

2021-09-07 05:30:00 | 我が家
土曜日、家族三人と和尚様とで父親の七回忌とその兄の百回忌を無事に終えま

した。私たちは 週間天気予報での金曜日からの雨予報に「晴れてくれ~」と

念じていました。そしてもしも自宅での読経のあと雨がひどければ お墓での

お経は取りやめにしてもいいやん・・・うちのお墓は 二十数段の階段を上が

る。それも昔の階段だから現代人の足より石段が狭い。和尚様の着物の裾を汚

してしまう。しかし 当日は雨予報が吹き飛ぶくらいの晴れで そこは安堵し

たのだ。しかしこの間まで八月だったから まだまだ暑く うちは仏間に

エアコンが無く 前もって扇風機を用意し 和尚様が座る位置、お線香とろう

そくを点けて 火が消えないよう扇風機の位置を確認していたのだ。和尚様は

長いことお経を唱えてくれていたので 後ろから線香は大丈夫か?ろうそくは

消えてないか?心配で見ていて 何気なく仏壇のとなりの床の間の掛け軸を

見て驚愕した。和尚様のお経のたびに 床の間につるされた 掛け軸がひら~

ひら~と浮き上がってくるのだ。「なんでだ!もしや ご先祖がお経を唱えて

もらって嬉しかったらろうそくの灯が大きく揺れるって それか?まさか・・

まぁ父親も私の伯父にあたるかたも この法要を喜んでいるのか?」としばし

考えたのだが,よくよく考えたら掛け軸にも扇風機の風が当たっていたってこ

となのだろう・・・準備の段階で おばあちゃんを座らせ扇風機を回したけど

掛け軸まで気がつかなかったんだけどね。まさか この法要が気に入らないっ

て抗議なのかもしれないけど(笑)

で、父親の命日は一月なのだけど、伯父が九月の六日が命日でそちらに合わせ

て営んだ法要なわけで 伯父はまだ小さいころに亡くなっていたのであとから

生まれた父親も記憶もなかったそうだ。だから兄弟そろって法要してあげたの

はよかったのだ。私は毎朝夕 般若心経を仏壇で唱える。最近は夕方には

木魚と鐘も交える。六日の朝のこと、四日の法事の時には父親と伯父の位牌を

仏壇の中心に置いてお経を貰ったのだけど 五日には伯父の位牌をもとの後ろ

の場所に戻した。六日の朝 いつものように過去帳を六日にめくって「あ、

きょうはおじさんの命日だわ、また位牌を前に出してきてあげよう」とお経を

唱えながら行儀は悪いが立ち上がって位牌を父親と並べ 唱え終わった。

立ち上がって歩き出そうと背を向けたとき「カサカサッ」と背後で音がしたの

で降りかえると 過去帳を開いて乗せた経台から過去帳がきれいにパラパラ漫

画みたいに畳の上に落ちて行っているのだ。過去帳はジャバラに折られている

のでそれは見事だった。と同時に 一瞬鳥肌が立った。なんでだ?

あぁそうか 伯父は百回忌を終えて 命日であるきょう きっと本当にあの世

に旅立ったのだ、とおばあちゃんとそういうことにしよう・・となったのだ。

父親には姉も数人いたのだが 皆短命で これからその伯母さんたちの百回忌

が待ち構えている。次は何年後に誰の法事をする?と数えていたら 自分も

相当な年になっていくので 今回のように二人とか三人とか前倒しをして

やっておかないと 子供たちに申し送りはできないなぁと思ったのでした。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする