水戸の最東の部分、川ひとつ向こうは海に面した大洗町となるのですが、そこに巨人がいます。「 だいたらぼう 」 という巨人です。「 でぇたらぼう 」 とか 「 だいたらぼっち 」 なんて呼ばれる地域もあったような。
巨人伝説は日本各地にあるそうです。それにまつわるお話もさまざまなようです。聞いたことがありますが、細かいことは忘れてしまいました。たぶん 「 マンガ日本昔話 」 にも出てきたことがあったようなないような。CMと混同しているのかも、、、。中里介山の 「 大菩薩峠 」 にもだいたらぼうの話がちょこっと出てきたような気がします。
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海の方を向いて座っています。このあたりは台地になっていて、その台地は右も左も低い土地を控えていて、舌状の台地となっているその先端あたりにこの像があります。
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「 常陸風土記 」 という奈良時代に書かれた本にでています。上の碑にはその常陸風土記の一部が書いてあります。 昔、巨大な人がいて海に手を入れて貝を取っては食べていたなんてことが書いてあります。そして、その貝殻をすてたところが貝塚になっています。大串貝塚 ( おおくしかいづか ) と言います。
右も左も低かったということは、現在は田んぼになっていますが、古代は海だったのではないかと思います。舌状の先端あたりは岬になっていたんでしょうね。
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ここはちょっとした公園になっています。その公園の中に、竪穴式住居のレプリカがありました。
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こちらは古墳時代の家だそうです。私の想像ですが、これはよほどの地位のある人の家か、あるいは役所かのようなもので、おそらくは普通の人は竪穴式に住んでいたのではないかと思います。なんでも鎌倉時代の頃まで竪穴式はあったとか。貧しい庶民はそうだったのかも知れません。