ベンド音のつながりについて少し修正しました(13:28)
前々回に高さについて書きましたがリード・プロフィール(横ツラ)については説明していませんでした(図を書くのが面倒だったので)。
これも説明しておかないと話がヘンテコリンになってしまいますので書きます。

ReedProfile(手頃なドローツールが無くてExcelで書いたさ。。未だにお家ではmac v.X)
#かみさんが図をみて「こうやって寝ると背中痛くなるよね。出来るだけまっすぐ寝ようね」と言われました。。
Aが基準となるプロフィールです。絶対ではありません。
リベット根元からスロットに沈まずないように出来るだけ真っ直ぐに伸びてゆき、終端で付近で僅かにアーチを描いてGapが出来ているのが理想的だと思います。
前々回紹介したHeringMasterBluseはリベット根元からスロットを離れ始めて横から見ると鋭い三角形がありました。これでは空気が漏れて効率よく音が出せません。
ここでいう空気漏れとは、リードが発音する時は勿論のこと、同じ穴にあるもう一つのリードが鳴るとき、つまり発音しない時にも隙間ってしまうのです。
レスポンスの悪いハープは意図せず空気が漏れる音がします(シューッ)。
なので、どのリードも出来るだけ理想的なプロフィールにするようにすれば、レスポンスの良いハープに仕上がるのです。
Bの絵では極端ですが、リードの厚みの半分にスロットに沈むと急に音がでなくなりますので注意が必要です。
先端を幾ら弓反り(アーチング)させてもスロットに沈んだ箇所があると、ちょっとした事でリードが止まってしまいます。
ただし、私は根元付近で僅かに沈ませたりします。それはまた後日。。
Cはあまりないかと思いますが、見ての通り空気が漏れまくりになります。他に理由もないですが、わざわざ試す理由は特に無いとおもいます。
またクドイ話になりますが、同じ穴で別なリードが鳴っている時は、出来るだけ隙間を作らない事が重要です。
一番良いのはアーチを描かずに完全にフラットで、先端もスロットに埋没していれば良いのです(ゼロGap)。
実際HohnerのXB-40はそういうリードが入っています(これを考えた人は頭よいというか凄い情熱の持ち主ですよね)。
XB-40がどうしていたるところでベンドできるのかは遠い未来にでも。。
しかし、真っ平らでGapの無いリードは普通に吹吸いしても発音しません。風見鶏のように風にたなびくだけでしょう。
これに僅かにアーチを付ける事によりリードは振動し出すきっかけを得られるという理解です(ここは確固たる根拠なし)。
なので空気漏れを少なくしたいため私はなるべくアーチ量を少なくしています。
もうひとつクドい話を。。
C-Harpの#3を例にしてみましょう。
ストレート(B)ではシューッという空気漏れ音がしないのにBbになりかけてからAまでシューッと空気がもれだし、Abまでさがると空気漏れが収まるというような現象があります。一般的にどう呼ばれているかわかりませんが、私は「ベンドのつながり」がよろしくないと勝手に命名しています。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、10Holesのベンドは吹吸いのリードが一緒に振動して行われているのです(深くつっこまないでね)。
B: BlowReed:停止 DrawReed:最大
Bb: BlowReed:最小 DrawReed:やや小さく
A: BlowReed:ちょっと大きく DrawReed:さらに小さく
Ab: BlowReed:もっと大きく DrawReed:最小
こんな感じで二つのリードが反比例で振動してあの独特の音がでるわけです。
例にあるBbからAで空気が漏れるのは、吹きリードが鳴り始めると吸いリードは鳴ると同時に、もう一方のリードのために空気を効率よく遮断する任務が発生します。
アーチが付き過ぎていると漏れる空気が多くなり(しかも両方のリードがそうだとするとかなり大量に)ロスが多くなるのかと思われます。
少ない経験ですが、必要以上にアーチ、または必要以上に高いGapをつけるとベンドのつながりは悪くなる傾向があるかと思います。
また低すぎてもベンド音が遷移する区間が短くなりすぎ、なめらかに遷移させるのが難しくなります。
テクニックでカバーという話もありますが辛く感じるのであれば楽器の特性を合わせた方が幸せかと思います。
この事については良い資料がありますので紹介しておきます。
Seydel Tip 37 >>Practice: Better bending control
・互いのリードのGapが大きすぎないか?
・吹きリードのアーチが少なすぎないか?
・やたら弓反りしていないか?
・リードが山状になっていないか?
・一旦リードが沈んで激しいアーチが重なり適正なGapのように見えていないか?
一概にこうすれば良いです。というチャートは示せませんが、何らかの原因があるはずですので、月並みな言い方ですが、よく目で見て、耳で聞き、吹いて感触を確かめながら根気よく行うことが必要です。
最後に。。
Profileを作るうえで「折り目」は付けないように注意しましょう(つけても何とかなりますが、つけないに越した事はありません)。
なだらかに、ゆるやかにが信条です。
今回写真すくないなぁ。。
えいっ!

ツーンとおすましの港が見える丘公園のニャンです。後ろの子供が水をあげたがっていましがママに止められていました。もう2年も前のことなんだなぁ。
前々回に高さについて書きましたがリード・プロフィール(横ツラ)については説明していませんでした(図を書くのが面倒だったので)。
これも説明しておかないと話がヘンテコリンになってしまいますので書きます。

ReedProfile(手頃なドローツールが無くてExcelで書いたさ。。未だにお家ではmac v.X)
#かみさんが図をみて「こうやって寝ると背中痛くなるよね。出来るだけまっすぐ寝ようね」と言われました。。
Aが基準となるプロフィールです。絶対ではありません。
リベット根元からスロットに沈まずないように出来るだけ真っ直ぐに伸びてゆき、終端で付近で僅かにアーチを描いてGapが出来ているのが理想的だと思います。
前々回紹介したHeringMasterBluseはリベット根元からスロットを離れ始めて横から見ると鋭い三角形がありました。これでは空気が漏れて効率よく音が出せません。
ここでいう空気漏れとは、リードが発音する時は勿論のこと、同じ穴にあるもう一つのリードが鳴るとき、つまり発音しない時にも隙間ってしまうのです。
レスポンスの悪いハープは意図せず空気が漏れる音がします(シューッ)。
なので、どのリードも出来るだけ理想的なプロフィールにするようにすれば、レスポンスの良いハープに仕上がるのです。
Bの絵では極端ですが、リードの厚みの半分にスロットに沈むと急に音がでなくなりますので注意が必要です。
先端を幾ら弓反り(アーチング)させてもスロットに沈んだ箇所があると、ちょっとした事でリードが止まってしまいます。
ただし、私は根元付近で僅かに沈ませたりします。それはまた後日。。
Cはあまりないかと思いますが、見ての通り空気が漏れまくりになります。他に理由もないですが、わざわざ試す理由は特に無いとおもいます。
またクドイ話になりますが、同じ穴で別なリードが鳴っている時は、出来るだけ隙間を作らない事が重要です。
一番良いのはアーチを描かずに完全にフラットで、先端もスロットに埋没していれば良いのです(ゼロGap)。
実際HohnerのXB-40はそういうリードが入っています(これを考えた人は頭よいというか凄い情熱の持ち主ですよね)。
XB-40がどうしていたるところでベンドできるのかは遠い未来にでも。。
しかし、真っ平らでGapの無いリードは普通に吹吸いしても発音しません。風見鶏のように風にたなびくだけでしょう。
これに僅かにアーチを付ける事によりリードは振動し出すきっかけを得られるという理解です(ここは確固たる根拠なし)。
なので空気漏れを少なくしたいため私はなるべくアーチ量を少なくしています。
もうひとつクドい話を。。
C-Harpの#3を例にしてみましょう。
ストレート(B)ではシューッという空気漏れ音がしないのにBbになりかけてからAまでシューッと空気がもれだし、Abまでさがると空気漏れが収まるというような現象があります。一般的にどう呼ばれているかわかりませんが、私は「ベンドのつながり」がよろしくないと勝手に命名しています。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、10Holesのベンドは吹吸いのリードが一緒に振動して行われているのです(深くつっこまないでね)。
B: BlowReed:停止 DrawReed:最大
Bb: BlowReed:最小 DrawReed:やや小さく
A: BlowReed:ちょっと大きく DrawReed:さらに小さく
Ab: BlowReed:もっと大きく DrawReed:最小
こんな感じで二つのリードが反比例で振動してあの独特の音がでるわけです。
例にあるBbからAで空気が漏れるのは、吹きリードが鳴り始めると吸いリードは鳴ると同時に、もう一方のリードのために空気を効率よく遮断する任務が発生します。
アーチが付き過ぎていると漏れる空気が多くなり(しかも両方のリードがそうだとするとかなり大量に)ロスが多くなるのかと思われます。
少ない経験ですが、必要以上にアーチ、または必要以上に高いGapをつけるとベンドのつながりは悪くなる傾向があるかと思います。
また低すぎてもベンド音が遷移する区間が短くなりすぎ、なめらかに遷移させるのが難しくなります。
テクニックでカバーという話もありますが辛く感じるのであれば楽器の特性を合わせた方が幸せかと思います。
この事については良い資料がありますので紹介しておきます。
Seydel Tip 37 >>Practice: Better bending control
・互いのリードのGapが大きすぎないか?
・吹きリードのアーチが少なすぎないか?
・やたら弓反りしていないか?
・リードが山状になっていないか?
・一旦リードが沈んで激しいアーチが重なり適正なGapのように見えていないか?
一概にこうすれば良いです。というチャートは示せませんが、何らかの原因があるはずですので、月並みな言い方ですが、よく目で見て、耳で聞き、吹いて感触を確かめながら根気よく行うことが必要です。
最後に。。
Profileを作るうえで「折り目」は付けないように注意しましょう(つけても何とかなりますが、つけないに越した事はありません)。
なだらかに、ゆるやかにが信条です。
今回写真すくないなぁ。。
えいっ!

ツーンとおすましの港が見える丘公園のニャンです。後ろの子供が水をあげたがっていましがママに止められていました。もう2年も前のことなんだなぁ。
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