「紐の両端が固定される両端にループをつくる、まとめ結び」のスタート
この結び方は、こちらで知りました。
Single Strand 2 Closed Loops - Make a Whipping Knot Paracord Lanyard / Key Fob - DIY CBYS
CbyS Paracord and Moreさんの動画リストには、他にも両端にループを作る結び方があり、とても参考になります。
なお、後になってブティック社の「結び大百科 新装版」のp158「根付け&ストラップ」にサラッと同じ結び方が紹介されていることに気づきました。ちゃんと探せば書いてあるんですね。
1本の紐で、両端にループを作るには、8の字を描くことになるんだと思います。このスタートでも、AB以外のところで8の字がつくられているかと思います。考えてみれば当たり前のことかとおもいます。
では、ABは何をするかというと。。
A: 巻き付けて全体を締めあげます
B: Aの紐をロックします
AB揃って「まとめ結び」になります。現場でロープを使われている方には、「策端(さくたん)止め」の方が、通りがよいかと思います。英語では「Whipping Knot」になるようです。
策端止めについては、こちらの方の動画を参考にさせて頂きました。なるほど。。。捻と逆に締め付けるのか。。
ロープの末端処理【索端止め】ほつれを止めるロープワークTemporary Whipping
ひとり親方ロープワークROPEWORK
紐AでBを含めて全体に巻き付けていきます。
素直に巻き付けるとAは、元の方向(写真では右側)に巻き付けることになるので、矢印のところで、逆に向かう(写真では左側)ようにします。
慣れないと難しいところですが、一度巻き付けてしまえば、巻き付けた紐をガイドに進められるかと思います。
隙間なく、しっかり巻き付けることが大切ですが、最初から全力でやると、全体が捻れたりします。
1-2回かるく巻きつけたら、巻きつけた紐全体を指で摘んで、ネジを回すようにキュッキュッと閉めてあげるられるかと思います。
Aの巻き付けの緩みを、紐を送って整えます。巻きつけたAの端をBの延長にあるループに差し込みます。そして、Bの紐を引っ張り、Aをロックします。どの方向から差し込むかは基本自由です。
「まとめ結び」「策端処理」では、Bを思いっきり引っ張り、Aをロックしたループを、Aの巻きつけた紐の内側に引き込みますが、この結びでは巻き付ける直径が、紐の直径とそれほど差がないため「象を飲み込んだウワバミ」みたいになってしまいます。
焼き止めをするのであれば、ループ紐にダメージを与えないなど、優先したい事項に従えばよろしいかと思います。
Cの紐は固定されていないので、結び目を移動することができます。
全長は変わらないので、作りやすい位置で結びをつくれば良いかと思います。
8の字に交差していることもあり、紐の配置は単純な水平面ではなくなります。コイルみたいなものですね。ループは、緩やかに捻れることになります。
なので、ループを使って金具などにヒバリ結びをすると、それなりになります。
それでも、ヒバリ結びをしたい場合は、あらかじめターゲットの金具にヒバリ結びをした状態で行うことになるかと思います。
ちなみに、Aの紐をロックした箇所ですが。。
こんなふうに、クイッと引いてあげると、ロック解除ができます。解いてやりなおしたい時に覚えておくと、爪でチクチクやらずに済みます。
以上が「紐の両端が固定される両端にループをつくる、まとめ結び」です。
飾り結びの終わりにループを作って、プラーンと何かをぶら下げたりしたいときには、とても役に立ちます。
もう一つ、バリエーションの紹介です。こちらは、「紐の片方が固定されない」ものです。これもきっと、どこかにあるかと思いますが、必要にかられて、お風呂の中で考えました。
「両端が固定される」バージョンの不完全版みたいなものと言っても良いかもしれませんが、「やりたい事」に合致すれば良いわけであります。
スタートはこんなかんじになります。8の字になっているところは同じですが、随分とシンプルになりました。Aの逆の端が、あらかじめ結ばれて、ストッパーになっているところがポイントです(説明のためにあらかじめ結んでいます)。
左に向かっているAの紐を右に方向を変えてから、向こう側にまわします。
適当なところで、Aの紐の方向を更に左方向にしてから、全体に巻き付けていきます。
最初に左から右に方向転換したときにできたループができています。これにAの紐の端を通してロックします。ロックはBの紐で行います。
両端にループを作る目的でしたが、その紐にロックの役割も肩代わりさせています。引っ張る事で締め上がることから、ものをぶら下げる目的に合っているかと思われます。
CDの紐は固定されていません。細かくみると。。。
Cの紐: 結び目の位置を変更します
Dの紐: 左側のループの大きさを変更します
Dの末端の結びは、ストッパーになっていて、結び目によって固定されます。なので、新しいストッパーを作ることで左側のループの大きさを小さくすることができます。
結び目の位置の移動と合わせることで、全長を短く調整することが出来るというのが特徴かと思います。
まぁ、結び目でストッパーを作り、長さを調整するので、金具を使ったものより、のんびりした話になるので、後で微調整が出来るくらい程度に考えていただければよろしいかと思います。
むしろ。。
紐2本が固定されていないので、捩れの送りが簡単にできること、ループ端にヒバリ結びなどを行っても、これまた何とでもなる。
これが美点でしょうか。
デメリットは、ストッパーが必ず必要なことでしょうか。無いとスルスル結び目から紐が抜け落ちてしまいます。
というわけで、「紐の両端が固定される」「紐の片方が固定されない」二つの「両端にループをつくる、まとめ結び」でした。
何度も書きますが、既に誰かやっているはずです。自分が忘れないための備忘録であります。もしかしたら、世の中的には取るに足らないことだから、あまり紹介されていなだけなのかもしれません。
ただ、この二つをご存知ない方が「ほーっ」と思い、新しい作品を作る、お役に立てたなら、それはウレシイことであります。
それでは!
この結び方は、こちらで知りました。
Single Strand 2 Closed Loops - Make a Whipping Knot Paracord Lanyard / Key Fob - DIY CBYS
CbyS Paracord and Moreさんの動画リストには、他にも両端にループを作る結び方があり、とても参考になります。
なお、後になってブティック社の「結び大百科 新装版」のp158「根付け&ストラップ」にサラッと同じ結び方が紹介されていることに気づきました。ちゃんと探せば書いてあるんですね。
1本の紐で、両端にループを作るには、8の字を描くことになるんだと思います。このスタートでも、AB以外のところで8の字がつくられているかと思います。考えてみれば当たり前のことかとおもいます。
では、ABは何をするかというと。。
A: 巻き付けて全体を締めあげます
B: Aの紐をロックします
AB揃って「まとめ結び」になります。現場でロープを使われている方には、「策端(さくたん)止め」の方が、通りがよいかと思います。英語では「Whipping Knot」になるようです。
策端止めについては、こちらの方の動画を参考にさせて頂きました。なるほど。。。捻と逆に締め付けるのか。。
ロープの末端処理【索端止め】ほつれを止めるロープワークTemporary Whipping
ひとり親方ロープワークROPEWORK
紐AでBを含めて全体に巻き付けていきます。
素直に巻き付けるとAは、元の方向(写真では右側)に巻き付けることになるので、矢印のところで、逆に向かう(写真では左側)ようにします。
慣れないと難しいところですが、一度巻き付けてしまえば、巻き付けた紐をガイドに進められるかと思います。
隙間なく、しっかり巻き付けることが大切ですが、最初から全力でやると、全体が捻れたりします。
1-2回かるく巻きつけたら、巻きつけた紐全体を指で摘んで、ネジを回すようにキュッキュッと閉めてあげるられるかと思います。
Aの巻き付けの緩みを、紐を送って整えます。巻きつけたAの端をBの延長にあるループに差し込みます。そして、Bの紐を引っ張り、Aをロックします。どの方向から差し込むかは基本自由です。
「まとめ結び」「策端処理」では、Bを思いっきり引っ張り、Aをロックしたループを、Aの巻きつけた紐の内側に引き込みますが、この結びでは巻き付ける直径が、紐の直径とそれほど差がないため「象を飲み込んだウワバミ」みたいになってしまいます。
焼き止めをするのであれば、ループ紐にダメージを与えないなど、優先したい事項に従えばよろしいかと思います。
Cの紐は固定されていないので、結び目を移動することができます。
全長は変わらないので、作りやすい位置で結びをつくれば良いかと思います。
8の字に交差していることもあり、紐の配置は単純な水平面ではなくなります。コイルみたいなものですね。ループは、緩やかに捻れることになります。
なので、ループを使って金具などにヒバリ結びをすると、それなりになります。
それでも、ヒバリ結びをしたい場合は、あらかじめターゲットの金具にヒバリ結びをした状態で行うことになるかと思います。
ちなみに、Aの紐をロックした箇所ですが。。
こんなふうに、クイッと引いてあげると、ロック解除ができます。解いてやりなおしたい時に覚えておくと、爪でチクチクやらずに済みます。
以上が「紐の両端が固定される両端にループをつくる、まとめ結び」です。
飾り結びの終わりにループを作って、プラーンと何かをぶら下げたりしたいときには、とても役に立ちます。
もう一つ、バリエーションの紹介です。こちらは、「紐の片方が固定されない」ものです。これもきっと、どこかにあるかと思いますが、必要にかられて、お風呂の中で考えました。
「両端が固定される」バージョンの不完全版みたいなものと言っても良いかもしれませんが、「やりたい事」に合致すれば良いわけであります。
スタートはこんなかんじになります。8の字になっているところは同じですが、随分とシンプルになりました。Aの逆の端が、あらかじめ結ばれて、ストッパーになっているところがポイントです(説明のためにあらかじめ結んでいます)。
左に向かっているAの紐を右に方向を変えてから、向こう側にまわします。
適当なところで、Aの紐の方向を更に左方向にしてから、全体に巻き付けていきます。
最初に左から右に方向転換したときにできたループができています。これにAの紐の端を通してロックします。ロックはBの紐で行います。
両端にループを作る目的でしたが、その紐にロックの役割も肩代わりさせています。引っ張る事で締め上がることから、ものをぶら下げる目的に合っているかと思われます。
CDの紐は固定されていません。細かくみると。。。
Cの紐: 結び目の位置を変更します
Dの紐: 左側のループの大きさを変更します
Dの末端の結びは、ストッパーになっていて、結び目によって固定されます。なので、新しいストッパーを作ることで左側のループの大きさを小さくすることができます。
結び目の位置の移動と合わせることで、全長を短く調整することが出来るというのが特徴かと思います。
まぁ、結び目でストッパーを作り、長さを調整するので、金具を使ったものより、のんびりした話になるので、後で微調整が出来るくらい程度に考えていただければよろしいかと思います。
むしろ。。
紐2本が固定されていないので、捩れの送りが簡単にできること、ループ端にヒバリ結びなどを行っても、これまた何とでもなる。
これが美点でしょうか。
デメリットは、ストッパーが必ず必要なことでしょうか。無いとスルスル結び目から紐が抜け落ちてしまいます。
というわけで、「紐の両端が固定される」「紐の片方が固定されない」二つの「両端にループをつくる、まとめ結び」でした。
何度も書きますが、既に誰かやっているはずです。自分が忘れないための備忘録であります。もしかしたら、世の中的には取るに足らないことだから、あまり紹介されていなだけなのかもしれません。
ただ、この二つをご存知ない方が「ほーっ」と思い、新しい作品を作る、お役に立てたなら、それはウレシイことであります。
それでは!
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