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「ごっついチプカシ」のベルト

2025-03-02 20:17:21 | 工作
老眼にはうれしい、でっかい数字のAE-1500。それらしいベルトになったかな?

「もっと他のものを作ればいいのに」と思われるかも知れませんが、相変わらず時計のベルトを編んでみています。長いことテーマだった「ごっついチプカシ」のベルトをいつもの編み方でチャレンジしたのは先週くらいでした。

いつもの編みはこちらになります。
Macrame Tutorial | Easy and Cute Macrame Bracelet Tutorial for Beginners | DIY」 by sainabaftさん

紹介されている編み方は12本です。取り付け部が18mmくらい必要になり、編むと太さ0.7mmのマイクロマクラメコードで16mmくらいになります。

これまでの経緯はこちらにまとめております
久しぶりの12本


右のオレンジのが12本でつくった16mm幅のベルトです。海外で大人気のAE-1200WHのタイプであれば、それほど違和感ないように思います(感じ方には個人差があります)

ターゲットのAE-1500も取り付け部が18mmなのですが、ベルトのもっとも太いところは26mmちょいあります。そのまま取り付けると段差ができてあまりかっこよくありません。


月齢や潮位がわかるWS-1700HもAE-1500と同じタイプなのですが、こちらは太さ1.18mmのマイクロコード10本で編んだものを取り付けています。ベルト幅は20mmくらいになります。太さ的にはこれくらいあると安定感があるので長らくこれで凌いでいました。

というわけで、写真にあるように途中で編む本数を減らしてみたのが今回のものになります。

まず、幅を広くするため12本から16本に増やした初期配置を考えるのですが、こういうのが苦手なので、随分なやみましたが、次のようになるようです。



16本、12本、8本の初期配置です。数字は中心を1として左右に増えていきます。
Dは斜めに動いていくコードで、Vは下にしか降りていきません。
隣り合ったDは交差させ、内側に向かう紐を芯紐とします。
アンダーラインのついている外側のVDは、Dを芯紐に外側に向けて、巻き結びを1回。芯紐の方向を逆にして巻き結びを1回します。
下に、No1から8までの紐に2色(AB)使った場合の例を載せています。本数が多いほど色々なパターンが考えられるかと思います。おこのみで。


右上がVDの紐をそれぞれABにしたものです。菱形の頂点にDの色が現れます。
左はそれに外側にあるVの紐を黒にしたものです。下のはDの紐をカラフルにしたものです。


おまけですが、真ん中の紐を結ぶ時、芯紐を左右にスイッチしていくと、こんなふうにジグザグが現れてきたりもします。明暗が逆だと目立ちにくいようです。

これで、紐を増やした時の初期配置はなんとかなりました。

ちなみに、16本にすると編み方によもよりますが太さ0.7mmで28から30mmになります。これでは18mm幅の取り付け部に付けられません。


そこでこんなふうにします。ヒントは「1日でつくれるマクラメアクセサリー」にありました。ちょっとだけアレンジをしました。

一番上に水平に走っているのが、先ほどの図の外側のVとなる紐です。これに全ての紐を巻き付けます。
芯紐を足しながら2段巻き結びをします。
両端2本ずつをスキップし、縦の巻き結び2段つくります。この時1段ずつ焼きどめします。
最後の縦の巻き結びの段を芯紐にそわせてスライドします。


縦の巻き結びの芯紐を取り付け部に通します。縦の巻き結びをしていない紐は外側に逃します。結果12本の紐が取り付け部を通すことになります。


芯紐を足して全ての紐を横の巻き結びにします。難しいので縦の巻き結びの芯紐に取り付け終えてから、両側の2本結んでも良いかも知れません。これで表と裏のパーツが接続し始めます。


さらに芯紐を足して、横の巻き結びを合計2段にします。
最後に、一番最初の芯紐となっていたVの紐を、Dの紐と合わせて外側の部分を作ります。この紐も表と裏を接続することになり、合計6ヶ所で固定したことになります。

表側で足した芯紐は長めにしておき、ベルトが編み終えるまで残しておくとよいかと思います。
横の巻き結びを2段つくって、裏側と合わせると4列の巻き結びが合わさるので、それなりに固くはなりますが、所詮は紐です。下方向に引っ張れば、デレっと下がってしまいます。

追加した2本の紐を残しておけば、後からテンションをかけられますし、固定にも使えます。お好みでどうぞ。


12時側はこんなふうになりました。裏と表のパーツを固定するのが難しく、森のなかまは、作業がしやすい別の時計(取り付け部は同じ18mm)を使いました。


裏側はこんなふうになりました。引っ張られてこんな感じになっています。


紐でこういうものが作れるんですね。
バネ棒に触れている紐は結んでいませんので、バネ棒をはずしても形状はくずれません。ヒバリ結びで固定していると、芯となっていたバネ棒を引き抜くと結びがくずれてしまうんです。


こちらがヒバリ結びでバネ棒にとりつけたものです。とてもスマートですがバネ棒の交換ができなくなります。

というわけで、ネックとなっていた問題は、厳しいことを言わなければ、それなりにクリアできたようです。


ご近所をおさんぽします。なんとカワセミが来ていました。きれいな色です。


川沿いのサクラの木の下には黄色い子がワンサカ。オオキバナカタバミさんでしょうか。随分まえから咲いています。


隣駅まで歩いて食べて帰る頃には暗くなっていました。おいしいものを食べられて、運動もできるありがたい、おさんぽコースです。


おさんぽから帰ってから遊革(ゆうかく)をこさえました。何気ないパーツですが、それなりに遊べるところです。今回は真ん中にジグザグが現れるようにしました。


表を真っ直ぐにすると、裏側はそれなりに湾曲します。見えないから良いのですが、腕が上がれば、もう少しきれいになるのでしょうか?


本数を減らしたところです。どうしてもベルト幅に段差が出てしまいます。最後まで16本で行くのも手ですが、22mm以上の尾錠が必要になります。今回みたいに減らせば、16mmでなんとかなりました。何より編む量が減るので物ぐさな森のなかまにはちょうど良いかも知れません。


もう少し詰めることも可能ですが、取り付け部の両側に隙間が空いてしまいます。あんまり詰めるとバネ棒を抜くことができなくなりますので、こんなものでしょうか。


12本の場合、紐の長さの比率V:Dは4:3くらいでした。本数が増えるとDの水平方向の移動量と結び目が増えるので、編む長さによっては比率が逆転するかもしれません。今回、16本で編むところは4段でとどめましたので、1:1としました。

使った紐の長さ
 12時側:55cm
 6時側:65cm

二つ折りにするところ(例えば一番外側のV)は2倍になります。
また、二つ折りでないところは、4から5cmくらいの取り付け用のマージンが必要となります。

色は、カーキに白の部分はレモンイエローを使いました。色を決めるのは楽しいところでもありますが、実際サンプルを作ってみないとわからないところもあり悩ましいところであります。

お気に入りの時計ベルトを作るのに、もしお役にたてればウレシイかぎりであります。

それでは!




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