森のなかまと楽しい10Holes

手のひらにすっぽり隠れてしまう小さい楽器10Holesについてボチボチと

からふるハーモニカ 昭和楽器

2011-04-03 21:25:50 | ハーモニカの機種

今週は豪華です(笑)。

続いて「からふるハーモニカ」の紹介です。
ネコ3匹というキャラクターを選びました。他にもウサギさんやブタさん等がいます。フフ。

懐かしい感じのするキャラクターやお花のシールは「ほのぼの」とした雰囲気があり「からふるハーモニカの」雰囲気にとてもマッチしています。

ちなみに、これらのキャラクタは印刷ではなくシールでデコられています。一つ一つを貼ってくれるなんて大変ですけど、ステキじゃないですか?


最近発売になった「女子のピンク」です。
他にも「男子のブルー」、「先生のホワイト」があります(こんな変な名前じゃないですからね)。

後でお見せしますが、ボディは上と下に別れ、それぞれの色が組み合わせられるようです(注文後に確認のメールが届きます)。

森のなかまは『「ネコ3匹」が映えるといいので「上が白、下は情熱と燃える大人の下心のピンク!」でお願い致します(笑)』とお願いしました(笑)。


こうして見るとネコたちが仰け反っているようにも見えてしまいます(笑)。ねこ背なのに。。かわいい♪

では、早速分解してみましょう(笑)。


ネジ2本でこれだけのパーツが止まっています。
プレートの設置はHohnerの樹脂ボディ版MSシリーズのように、サイドと後縁が陥没式のようになっています。
上蓋の桁がテンションをかけるようにして必要な密着度を得ています。

他のパーツへのコスト配分もあるかと思いますが、ネジ本数が少なければメンテナンスする方の手間も減りますもんね。
このあたりが一般向けとは違う設計思想がありそうです(勝手に妄想していますが)。。

あれ?プレートが1枚しかないけど?
そうなんです!
一枚のプレートにBlow/Drawリードの全て付いているのです!

このタイプのハーモニカは各リードにはコーム内でチャンバーを一つずつ割り当てています(なので10Holesのようなベンドは出来ませんが、空気が漏れないメリットがあります)。

ということで、一つのチャンバーにリードを同居させる必要がない事から、上下にプレートを配置させる必要がないのです。なのでプレートが1枚で済むのです。

ちなみに、同じ事が複音にも言えますが、複音の場合トレモロを得る為にピッチをずらしたリードが必要になることから2枚構成になっています。


プレートはしっかりとした厚さと材質で作られています。
きちんとしたコスト配分によりこの価格帯とは思えぬしっかりした音(失礼)が出てくるのだと思います。

リードは価格帯に見合ったものですが、割とタイトなギャップとアーチングから、少ない息にも反応します。
また、チューニングマークはヤスリで斜めに入れるのではなくリード長に沿って内側に丁寧に入っていました。

決して、チューニングマークのバリでリードの振動が妨げられてしまうようなものではありませんでした。うん。サスガ!

以前「air WAVE」を分解した時もアプローチこそ違えど同様の感触をもちました。

子供向けだからといって全部コストを下げてしまうのではなく、折り合いがつき、かつ高いポイントを掲げたうえで、きちんとコスト配分をする。そんなところに楽器屋魂を感じてしまうのであります。


我が家の「昭和楽器」ファミリーです(笑)。

10Holesがあれば是非欲しいと思ってしまいますが、開発コストは懸かるし特定銘柄ばかりが売れる状況なので、あまり無理はいえませんよね。

大きさが良くわからないでしょうから、複音も合わせて10Holesと撮ってみました。



明確なターゲットと、それを支える設計、製造技術によって十分な品質を確保している「からふるハーモニカ」。
見た目は可愛らしいけど、中身はバリバリの楽器屋魂が詰まっていました。

でも。。。やっぱり可愛いけどね♪

楽しんで下さい。

P.S.

「複音」と「からふるハーモニカ」はこのようにして送られてきました。

特に希望した訳ではないのですが、気をきかしてくれた昭和楽器さんがギフト包装にしてくれたようです。
ありがとうございます。
希望される方には無料でして頂けるそうです。

この包みを見ると昔の文房具屋さんを思い出します。
そう言えば、最初に親父に半音が出るハーモニカを買ってもらったのも小学校近くの文房具屋さんでした。

文房具屋さんはいつ行ってもと楽しく、宝らの山がわんさかのワンダーランドでした。
ガラスケースに入ったよくわからないけど高そうでカッコいいもの。
誕生日にかってくれたら嬉しいなぁと思う文具セット等々。。ゴム動力のスクリューとかモータまで売っていました。ちょっとした万屋(古)です。

おばちゃんに「友達の誕生日だから」というと、安いものでも、ちょっと上等なこの包みを出してくれて、ささやかなリボンとかを付けてくれるでのす。

また、自分がこの包みを人から貰い凄く嬉しかった記憶等も蘇ります。

というわけで、配送されたその日に包みを捨てられず、今日の撮影で改めて自分でラッピングして写真に撮ってしまいました(笑)。。。

ちなみに、「からふるハーモニカ」の可愛さのあまりワイフが欲しがったので再度この包みに入れ直してプレゼントしました。難しいと言いながらも「ふるさと」を何とか吹ききりました。

やはり同じ理由なのか包みが暫く捨てられないようです(笑)。。。

それでは。

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