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集団的自衛権について―香田洋二氏と小川和久氏の本を読んで

実を言うと“集団的自衛権”について、もう一つしっくり行っておらず違和感を抱えたままでいる。そこで、まず元海上自衛隊自衛艦隊司令官の著作“賛成・反対を言う前の集団的自衛権入門”を読んでみた。それでも、もう一つ理解が不十分であったので、軍事評論家・小川和久氏の“日本人が知らない集団的自衛権”も読んだ。 それでも、現行憲法下での“集団的自衛権”についての具体的イメージが定まらない。その言葉の定義は簡単なものだが、それを具体的に様々な場面に応じて適用するには、解釈が様々に出てくるからではないかと思われる。いずれにせよ、“個別的自衛権”も含めて軍事技術の専門家、民主法規制の専門家達の熟議が必要であるように思う。 懸念されるのは、軍事ジャーナリスト・田岡俊二氏の指摘で、日本政府は時の米国政府には従順すぎることであり、その従順さが法規制の矩を踰えてしまう懸念があることなのだ。かつて、日本は自ら宣言した“非核3原則”を踏みにじったことがあった。その懸念が、かつて私が“集団的自衛権ではなくて集団的攻撃権”であると指摘した所以だ。 . . . 本文を読む
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