The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
パンデミックと口コミ・プチ情報の紹介
新型コロナ・ウィルスによるパンデミックが中国・武漢発で世界的に爆発的拡大が見られつつある。中国はその強権発動が僅かに遅かったし、日本政府も相変わらずトップが危機感薄く暢気に過ごしたので、土壇場で官僚たちが大慌てしている様が透けて見える。厚労省にはクレバーな官僚が居ないのか、ここ数十年事件のたびに生じるドタバタが伝統であるかのようだ。それとも政府トップが日頃の“国民の生命財産を守る”との大見得にもかかわらず、オバカで危機感薄いのか。武漢からの救出チャーター機の運賃負担を巡ってのドタバタ。その後の受け入れ態勢のドタバタが相変わらずである。米国の粛々とした対応に比べて、リスク管理やBCPの脆弱性が懸念される。日本政府は民間にBCPの懸念を喧伝する前に、自らの襟を正すべきではないか。
兎に角、今後日本に及んだ影響が2月中旬頃に明らかになって、感染爆発が起きる気配が濃厚になってきている。日本全体の“武漢化”が懸念される。中国どころか、日本の封鎖が必要になるかも知れない。そうなれば、通常の経済活動どころではなくなる。日本は中国もろとも地獄を見る可能性が高い。そうなった場合、個人的にどのように生き残るのか、それが問題ではないか。
わかる範囲での中国人以外の罹患率データは次の通り。(こうした冷静なデータを日本のマスコミは何故か明確にしない)
日本の救出チャーター第1便:3人/206人≒1.5%(出所不明情報だが、ネットニュース)
チャーター第2便:3人?/210≒1.5%?(出所不明情報だが、一部テレビ報道による)
チャーター第3便:2人?/149人≒1.3%?(出所不明情報だが、一部テレビ報道による)
総計8人/565人≒1.5%(2/1のNHKネットニュース)
韓国人の武漢から救出した人の発症率は7/333≒2%(出所不明情報だが、一部テレビ報道による)[以上が2/1現在での筆者の知る数字である。]
分かる範囲での明確なデータではほぼ1強~2%の罹患率と考えられる。(発症者の死亡率は中国では20%程度のようだ。日本ではどうなるか?)
武漢での春節時の人口500万人とすると、5~10万人の罹患数と思われるが、公表数字はそんな大きな数字ではない。つまり、中国当局の公表数字はこれまたいい加減な数字と考えるほうが正しい。中国の公表数字を信頼して、WHOが政策を決定したのならば、客観的に誤った判断をしたことになる。日本政府にも同じことが言える。
一方、春節時の来日中国人昨年は631.1万人だったが、今年は大半の団体旅行は足止めだったはずなので、前年実績よりは少ないと予測されるが、訪日希望増加率と勘案して500万人規模だったとすれば、その内5~10万人の保菌・発症と思われる。そこからの日本国内伝染率はどんなものなのだろうか。だから潜伏期2週間を過ぎた2月中旬頃には、感染爆発が起きる気配が濃厚になってきていると思われるのだ。
いたずらに煽るな、冷静になれ!と訳の分かった顔をして“良心的”マスコミは宣うが、上記のような客観数字を整理して報道する姿勢に乏しいのにはガッカリしてしまう。個別情報の報道に嫌に熱心だが、全体感沿ったものでなければ、判断を誤る可能性が高い。従って客観データを整理して冷静に心配することが、正しい姿勢であり、それが報道には求められる。また及ぶ範囲でそう努力することが、結局は自己防衛につながるのではないか。
2月2日(日)朝、NHKニュースは次の内容を伝えた。
“中国の湖北省で新型のコロナウイルスの感染が拡大する中、隣接する内陸部の湖南省の養鶏場でニワトリが「H5N1型」の鳥インフルエンザウイルスに感染しているのが確認され、当局は警戒を強めているものとみられる。これは、中国の農業農村省が1日発表したもので、湖南省邵陽にある養鶏場で、ニワトリが「H5N1型」の鳥インフルエンザウイルスに感染しているのが確認され、4500羽が死んだということだ。感染の確認を受けて、およそ1万7800羽が予防的に殺処分され、感染が広がらないよう処理をしたということだ。鳥インフルエンザはもともとは鳥に感染する病気で、「H5N1型」と呼ばれるウイルスはヒトにも感染して重い症状を引き起こすことが知られている。”
中国に次々と発生する新型インフルエンザ、これではもう、通常の経済活動は無理。もしかして、これが中華帝国の終わりの始まりなのかも知れない。
方向を転換して、先週知った口コミ・プチ情報を紹介したい。株式市場に興味がおありであれば、若干意味があるように思える。
かつてマネシタデンキと揶揄された家電メーカー、70年代後期に創業者から“カタログ無しで操作できる製品を作れ”と言われ、担当者が悪戦苦闘している、という噂を聞いていた。私はそれまで、創業者含めて悪い噂話を聞かされて育ったのだが、珍しく先進的発想と思い、見直していたものだった。またそれ以降、あまり悪い噂は聞かなかったのも事実だった。しかし先週、マネシタデンキのDNAは健全であったという噂を、真似された側の中小電子機器メーカーの社員から聞かされて、ガッカリした。つまり製品のコピーをされてしまったようだ、とのことだったのだ。
どおりで最近P社は、方法感覚を失くしたかのように業態を、B-to-CからB-to-Bに転換するとか言って影が薄くなった印象があった。これは結局のところ創業者が確立したブランドを捨てて、ブランドを持った他事業者の部品下請けに転落することを意味するものではないかと危惧していた。そういう切実な話を聞いて、その危惧は当たっていたのではないかと確信を持つに至った。残念である。今の経営者の舵取りは、大丈夫なのだろうか。自らのブランドを持てない企業にワールド・ワイドの競争に勝ち抜く能力があるとは思えない。

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