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流行の経営用語

トップの自覚と“お勉強”が 会社の存続を左右します。

日頃、“コンプライアンス”や“リスク・マネジメント”という流行り言葉を 口にしつつも、本当のところを理解しておらず、そのために具体的に 何をするべきか、部下に的確に指示できていないトップが 居ました。このトップ、社会の動きにも鈍感でした。
その会社、たまたま外部環境が悪化し、経営が 上手く行かず、とうとうキャッシュ・フローも悪化してきました。そこで トップは最後の手段として、工場の敷地を元に 金融テクニックでキャッシュを入手しようと考え、そのように財務担当に指示ました。
困惑したのは 財務担当。実は その会社 戦前からの古い化学会社だったのです。化学工場の跡地は 他者の使用に用途転換して キャッシュを手に入れることは 非常に困難ということをご存知ない様子。つまり土壌汚染が疑われるので、土地の転用には金のかかる処理が必要だということを そのトップは知らなかったのです。

あの大阪の工場跡地を マンション用地に転用した後の汚染問題が 話題になった以降は 金融機関も土地担保は警戒しているというのに。

化学工場の跡地は 資産ではなく、下手をすれば不良債権になりかねないことを このトップは ご存知なかったのです。
キャッシュ・フローの悪化対策も、土地の資産価値の変化にも対応できていなくて、リスク・マネジメントができているとは思えませんネ。

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