The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
ISO9001外史
前に、その起源については 様々な “伝説” がある、と書きました。その時に書いた、 “イギリス人の商売の失敗の本質” を集約したというのが その一つです。この辺の真相については研究というか探求に値するような気がします。
ISO9001誕生の背景は、表向きには次のようなことだと言われていますが 正確にフォローした例は不明です。つまり 起源をキチンと書いた資料は 私の知る限り あまり知られていないのではないかと思います。
ISO9001はもともと厳しい品質保証が要求される軍需産業や航空宇宙産業の分野で、国際的な統一規格が必要となったことが誕生のきっかけ。さらに、このISO9001が急速に広まった背景にはECの市場統合というものが大きな影響を与えたとも言われています。市場を統合すると言っても各国の製品等の仕様がバラバラでは、調達が上手くいきません。つまり市場を統合するということは、各国の製品やサービスの流通をスムーズにしなければならず、そのためには 各国の規格が統一されていることが前提となります。これがISO9001の普及に拍車をかけた、と言われています。
こうした背景で ISO9001は 米国のMIL-Q-9858から発展した英国のBS5750がベースとなって1987年に制定されたということです。英国は このような規格制定では 常に世界をリードしています。
そして ここから さらに “お話” になるのですが、このBS757の由来は、サッチャー政権の時の “英国病” 対策としての日本企業の調査が元になっているというのです。1970年に大阪で万博が開かれました。この頃、サッチャーさんは 日本に調査団を派遣したというのです。日本企業が なぜ 強いのか、日本製品がなぜ品質が良いのかを調べたということです。そこで 日本企業が TQC活動などの品質活動をしていることを知り、早速英国の国家規格に取入れた。それが BS757であった。従がって ISO9001はかなり日本式のQCの考え方が 取り入れられたのだ、と。
ところが 1980年代から90年代始めの日本では 世界に冠たるメイド・イン・ジャパンに 他から学ぶものはない、とばかりにISO9001を無視していました。その間に ヨーロッパは そのISO9001を普遍化してしまい、ヨーロッパへの輸出の条件としたのでISOが日本の先進的輸出企業で見直され、あわてて英国に学びに行きました。そして日本には認証機関もないので、認証を英国の機関から頂くといったことになったようです。当時のISO審査員は英語ができないと資格が取れない状態だったらしいのです。
それが他の日本企業でも注目され始めて、90年代後半から遅れて 日本の第1次ISOブームが到来したというところです。
そして英国規格協会BSIは その後も 様々な 規格 例えばISMSなどのISOを企画・制定し続けています。ISOは、いずれにせよ英国発のもののようですネ。
しかし 私が 言うのも何ですが、何でもISO化することは 正しい方向でしょうか。例えば 自動車版ISO9001と言われるISO/TS16949は 日本の自動車メーカーは いずれも積極的ではありません。というか参加させてもらえていません。一番熱心なのは 米国の自動車メーカーと言われています。しかし、現実のビジネスの世界では 米国の自動車メーカーより 日本のメーカーの方が 非常に元気です。これは 一体 どういうことでしょうか。シチ面倒くさい規格や手続きよりも、アウンの呼吸が 通用する系列が 効率的で、現実のビジネスの世界では 有効なのでしょうか。
というより、本当の戦いの場は 開発力・速度の 固有技術の世界なのかも知れませんネ。実質の世界です。
さらに 蛇足ですが、日本のお役人は 規則や形式主義が 大好きで、ISOは商売になると理解すると これに絡む “お仕事” や機関を沢山、増やしました。民間と 取組む姿勢が違いますね。ISOは 本来民間の活動ですが・・・。
そして 役所の公共事業の土木・建設関係の入札条件にこれを 取り入れて日本のISO9001の認証取得第2次ブームが到来し、中小建設業者が大変だったのです。
環境ISOやISMSは 法規制と 緊密に関連しますので、この辺 お役人達はもっと上手く 浸透する隙間を見つけるかも知れませんネ。グリーン調達と呼ばれる活動が その一端です。まぁ環境問題を考えると 必要なことではありますが、利害を越えた実質的活動であって欲しいですネ。
ISO9001誕生の背景は、表向きには次のようなことだと言われていますが 正確にフォローした例は不明です。つまり 起源をキチンと書いた資料は 私の知る限り あまり知られていないのではないかと思います。
ISO9001はもともと厳しい品質保証が要求される軍需産業や航空宇宙産業の分野で、国際的な統一規格が必要となったことが誕生のきっかけ。さらに、このISO9001が急速に広まった背景にはECの市場統合というものが大きな影響を与えたとも言われています。市場を統合すると言っても各国の製品等の仕様がバラバラでは、調達が上手くいきません。つまり市場を統合するということは、各国の製品やサービスの流通をスムーズにしなければならず、そのためには 各国の規格が統一されていることが前提となります。これがISO9001の普及に拍車をかけた、と言われています。
こうした背景で ISO9001は 米国のMIL-Q-9858から発展した英国のBS5750がベースとなって1987年に制定されたということです。英国は このような規格制定では 常に世界をリードしています。
そして ここから さらに “お話” になるのですが、このBS757の由来は、サッチャー政権の時の “英国病” 対策としての日本企業の調査が元になっているというのです。1970年に大阪で万博が開かれました。この頃、サッチャーさんは 日本に調査団を派遣したというのです。日本企業が なぜ 強いのか、日本製品がなぜ品質が良いのかを調べたということです。そこで 日本企業が TQC活動などの品質活動をしていることを知り、早速英国の国家規格に取入れた。それが BS757であった。従がって ISO9001はかなり日本式のQCの考え方が 取り入れられたのだ、と。
ところが 1980年代から90年代始めの日本では 世界に冠たるメイド・イン・ジャパンに 他から学ぶものはない、とばかりにISO9001を無視していました。その間に ヨーロッパは そのISO9001を普遍化してしまい、ヨーロッパへの輸出の条件としたのでISOが日本の先進的輸出企業で見直され、あわてて英国に学びに行きました。そして日本には認証機関もないので、認証を英国の機関から頂くといったことになったようです。当時のISO審査員は英語ができないと資格が取れない状態だったらしいのです。
それが他の日本企業でも注目され始めて、90年代後半から遅れて 日本の第1次ISOブームが到来したというところです。
そして英国規格協会BSIは その後も 様々な 規格 例えばISMSなどのISOを企画・制定し続けています。ISOは、いずれにせよ英国発のもののようですネ。
しかし 私が 言うのも何ですが、何でもISO化することは 正しい方向でしょうか。例えば 自動車版ISO9001と言われるISO/TS16949は 日本の自動車メーカーは いずれも積極的ではありません。というか参加させてもらえていません。一番熱心なのは 米国の自動車メーカーと言われています。しかし、現実のビジネスの世界では 米国の自動車メーカーより 日本のメーカーの方が 非常に元気です。これは 一体 どういうことでしょうか。シチ面倒くさい規格や手続きよりも、アウンの呼吸が 通用する系列が 効率的で、現実のビジネスの世界では 有効なのでしょうか。
というより、本当の戦いの場は 開発力・速度の 固有技術の世界なのかも知れませんネ。実質の世界です。
さらに 蛇足ですが、日本のお役人は 規則や形式主義が 大好きで、ISOは商売になると理解すると これに絡む “お仕事” や機関を沢山、増やしました。民間と 取組む姿勢が違いますね。ISOは 本来民間の活動ですが・・・。
そして 役所の公共事業の土木・建設関係の入札条件にこれを 取り入れて日本のISO9001の認証取得第2次ブームが到来し、中小建設業者が大変だったのです。
環境ISOやISMSは 法規制と 緊密に関連しますので、この辺 お役人達はもっと上手く 浸透する隙間を見つけるかも知れませんネ。グリーン調達と呼ばれる活動が その一端です。まぁ環境問題を考えると 必要なことではありますが、利害を越えた実質的活動であって欲しいですネ。
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