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並木伸一郎・著“眠れないほどおもしろい「密教」の謎”を読んで

週末に緊急事態宣言を発出!お蔭で日曜の午後、通っているプールも閉館したので、この原稿の作成をやっている。
これで3度目だがこの1年、新型コロナ・ウィルス対策の政策に何か進歩があったのか?果たしてどんな進歩がみられたのか?考えてみても思い当たらない。
大阪を中心として関西圏の新たな感染増加はこのところ新記録を更新し続けている。ところが、これは一部専門家の間では、既にピーク・アウトしていると見られるようだ。否、ピーク・アウトしているからこそ、政府の政策の正しさを見せるために“緊急事態宣言を発出”したとの指摘?!とはいえ、肝心の東京はこれからの増加であろう。5月中旬には燃え盛っているのではないか。その中へ、IOCバッハ会長はやって来ることになっている。それでオリパラ開催を決定できるのだろうか。
こうしたシチュエーションで関西人の感覚で申し上げると、このところの東京の感染データは怪しい。関西で猛烈に増加しているというが、身近には全く居ない。だが、身近で聞く話では東京の支店や本社では感染患者が出た、と言う話は聞く。

それに最近の感染症は、必ず兵庫県で日本初の患者が見つかるという不思議さだ。1987年のHIV,2009年の新型インフルエンザ、さらに2017年にはヒアリが神戸で見つかった。セアカゴケグモは1995年に大阪で発見され、その直後神戸でも見つかった。
どういうことだろう?何でも悪いことは兵庫県、神戸市で日本初なのか?そんなことはほとんど考えられない!それほど今の神戸市の国際化が東京以上であるとは思えないのだ!ホテルの数は神戸は228施設(16,663室)で、東京の1,940施設(184,907室)ほどではないことから明らかではないか。いつも神戸市や兵庫県等自治体が真面目に調査し、検査し検出しているからこそ見つかっているのではないか。
その上何だかいつも東京都だけは、違う基準でデータを発表しているような気がするが、どうか。一時、知事会でも問題になったではないのか?東京をはじめ関東圏の自治体は隠蔽体質ではないのか。何でホンマに悪いことは神戸で、エエことは何でも東京なのか?明らかにオカシイ!!
尼崎の医師の活動について、TBSが放映していたが、両肺がダメージを受けて明らかに新型コロナ・ウィルス疾患だがPCR検査では陰性、と言う例もあるようだ。だから保健所は取り合わないという。法の立て付けがそうなのだろう。医師は変異ウィルスはPCR検査に引っかからないのではないか、と言っていた。そういう保健所が取り合わないウィルスが東京でも増えているのではないか。原因不明の死者が多数ということはないのか?
真実の報道がなされているのだろうか。歪められた情報で、少しづつ篭絡されてはいないのか?警戒するべきだ!このままでは完璧に騙されるゾ!!

それはともかく、我々は一体何をなすべきか?これもほとんど変わらない。外出時のマスク励行は当然だが、最近また暑くなってきて、マスク装着ではやたら体温が上昇し、苦しい。
最近、感染は“接触”よりもやはり“飛沫”感染だというので、その点での見直しはした。具体的には、感染拡大期に外出した衣服をほぼ一晩戸外に吊るしていたが、米CDCの見解で“接触”経路はほとんど問題ないと発表したと聞いて、外出した衣服の戸外暴露を止めた、それくらいだ。
外出後の手洗いは勿論、アルコールを50%以上含むというヘア・トニックを頭部に塗布してウィルスの持ち込みを抑制、洗顔、うがいの励行は欠かしていない。それが、どれほど効果あるのか不明だが、兎に角やっている。

政府にはこの1年間、何かと言えば“強い警戒感を持って、事態を注視しています。”と言ってやり過ごしている担当大臣が居る。“注視した結果、何をするのか”が全く語られない。具体策が出てこない。その結果、何か新たな政策を実行したことはないのだ。何かを為したとは寡聞にして聞かない。そんな大臣は不要だ。担当大臣としての報酬があるのなら返納して欲しい。
世間話で、“彼は無能に見えるがN高T大出身だよ!”と言ったら、相手は大変驚いていた。この国の御大臣様のレベルはそんなものなのだ。アホアホで人材払底極まれり!ではないか。
しかも新型コロナ・ウィルス対策に関わる御大臣様が3人いても何ら政策の進歩が無いのはどういうことなのだろう。

海外で強力な変異株が出たのなら、防疫体制を強化し、国民を防護するのが普通の政府のすることではないか。我が政府は普通の政府でないならば、これは異様な政府ではないか。
インドでのさらに強毒の変異株が見つかったという。ウィルス学によれば、強毒のウィルスは感染力は弱いのが普通だという。変異株は強毒で感染力が強いというのが、報道による情報なのだが、一体何が真実なのだろう。

感染症対策は、その①感染源の隔離・保護、②感染経路の遮断、③感染の予防、の3つのやり方が基本と言われる。①は積極的なPCR検査等による検出と感染者の保護・隔離、それが結果として疫学的調査になり、感染状況の把握にもなる。②は今やろうとしている人流の抑制または遮断。だが実際は“抑制”では効果なく、遮断つまり“ロック・ダウン”でなければ十分な効果はない。③の究極はワクチン接種の普及だ。
ところが、政府は①は完全放棄。何故だか当初から一向に真面目に取り組もうとしない。下水のPCR検査は首相も“やるべきだ。非常に興味を持っている。”と言っていたというが、その後の調査結果の報道は皆無だ。全国的に実施すれば、日本全体の感染状況が明確に分かるはずだ。何故なのか?やっぱり、東京の感染実態を隠して、関西が大変なんだと言いたいからなのではないか。非常に怪しいではないか。政府の対応はあたかも中国レベルの秘匿ではないのか?それがSDGsの政府なのか?ESGの時代にそれで良いのか?
逆に妙に御熱心なのが“自粛”を主体とする“人流の抑制”だけ。これは、3度もの“緊急事態宣言発出”で分かるように、効果は少ない。それにもかかわらず、②一本槍でどんどん結果的に行き詰まって来ている。第一波、二波、三波と繰り返すにしたがって、感染者数は増大し、とうとう大阪は医療崩壊してしまった。つまりは政策無策による社会の一角崩壊を見ている。
つまりは政治がこの国にはないのだ。否、先に怪しいと言った状況証拠から、都合の悪いデータを秘匿しているのが事実であれば、この国では“悪意の”政治がおこなわれている。最早、“自由のない”不透明な国なのではないのか。
こんな“正義のない”政治や哲学・方針・戦略のない国で、オリパラ開催とは笑止千万!!平和もクソもない!!

③は厚労省の拙劣なリスク・コミュニケーションによって、国全体で研究開発をやらなくなった挙句、惨憺たる状態だ。国産ワクチンはその陰で終わっている。このままでは幻のように消えるのであろう。生理学のノーベル賞学者や感染症の立派な研究機関は有っても、研究そのものが無かった結果なのだ。だから迅速なワクチン開発のノウハウもなくなっているのではないか。ここにも政治がない。何が国家リスクなのかを考えている高級官僚や、国家戦略には何が重要なのか考えている政治家はいないのだ。利権漁りばかりに取り組んできた結果なのだろう。
しかもワクチンについては、首相は昨秋から重要視しており、それさえ普及すれば感染症克服は可能と考えていたようだが、ふたを開けてみれば、日本には一向に入って来ない。お蔭で、ワクチン普及率は世界レベルからは相当取り残されている。首相とその周辺は昨秋から一体何をして来たのだろうか。期待だけして何もしなかった?
それにワクチンがあっても何だかんだで実際は打てないらしい。肝腎の医療関係者への接種普及が第一だったはずだが、まだ4分の一も進んでいないようだ。
それよりも一部の高齢者に優先接種とか。何でや!選挙があるからや!この国の政治家は個人的損得や利権ばかりに熱心である。

先週末のワクチン普及率100人当たり接種回数のデータは日本は2.0回だが、これはトーゴ、ボツワナと同じで、ミャンマーは1.9回だそうだ。つい数日前まではそのミャンマーにさえ劣後していた。ちなみに、韓国は3.8回と日本の倍近い。遅れていると言われたオーストラリア6.8、中国14.6、香港15.6、ドイツ28.5、イタリヤ27.0、オランダ26.8,フランス26.5、イギリス65.9、米国65.1と言ったところだ。この圧倒的出遅れ。
首相はワクチン・メーカーの最高責任者に話を付けたというが、ホワイトハウスのバックアップがなければ、日本から電話すらヨウセンのか。
これで本気でオリパラ開催する気があるのだろうか。ついに聖火リレーは無観客で実施が通常化しているようだ。それでやる意義があるのだろうか。関係者の気晴らしで終わりか。
ワクチン普及率の低い国に来たがる外国選手はいるまい。無観客で、外国人選手の居ないオリパラは意義があるのか?

日本の政治力、この程度。政治家の先見力、この程度。これで良いのか?“日本は世界に乗り遅れている!”この台詞が最近随所で聞かれるようになった。

バイデン米大統領が40の国・地域の首脳らを招待したオンラインでの気候変動サミットが22日、2日間の日程で開催。バイデン氏は冒頭、米国が2030年までに温室効果ガスを05年比50~52%削減すると表明し、気候変動や炭素排出抑制の取り組みで世界をリードする姿勢を示した。
このサミットに先立って、中国と環境問題で連携するとした米国のブリンケン国務長官は環境技術では米国は中国に比べ遅れている、と言ったようだ。米国首脳には、最早、日本の存在は視覚の外なのであろうか。それともこの発言は単に、国内共和党むけの発言なのだろうか。
つい先日、“大気汚染で苦しむ中国には日本の環境技術が役に立つ”とのたまわっていたTVコメンテーターが居たが、あの発言には何か著しい事実誤認が含まれていたことはないのか。日本の公害対策技術は既に“世界に遅れている!”のが実態なのだろうか。

この惨憺たる日本の国情。果たして、この国の将来はあるのだろうか。国家戦略のないこの国。折角の自動車のHV技術で世界をリードできるかと思いきや、世界のEV化潮流で取り残され感が出て来ている。何で、こうなるの!
高効率石炭火力もそうだ。その技術を世界は時代遅れだと責め立てる。開発途上国ではこの技術を欲しがっているにもかかわらず。
日本最大の弱点のAI化で、逆に日本は責め立てられている。前回も指摘したが、東芝に見るように日本の半導体も国際的に餌食になりそうな情勢!政府は、もっとしっかりするべきではないのか?


さて本題に入ろう。今回は、“眠れないほどおもしろい「密教」の謎”という文庫本を紹介したい。副題は“驚くべき「秘密の世界」がそこに!”とあり、著者は並木伸一郎で、王様文庫(三笠書房)のものだ。
思えば昨年の今頃、丁度、今と同じように緊急事態が叫ばれていた頃、マイ・ブームは“密教”だった。その密教について、“「不可思議な世界」を堪能する本”とカバーの折り返しにある。
そう言えば、自分としては結構な本を読んだつもりだったが、その本質は知ることは出来なかった。空海や最澄の行動、歴史的な背景等々は分かって、何となくそんなものかと知識を得ることで、“密教”を分かったような気になってはいた。しかし果たして、密教とは何か、加持祈祷とは何かを理解することはなかった、とはた、思い至ってはいたのである。
しかも、“はじめに”では、“この本では、密教の基礎知識を非常にわかりやすく説明するとともに、一般入門書どころか、かなりの専門書でもまず書いていないようなことを、隠し味のように加えてある。”さらに、“密教が分からなければ、日本の歴史を真に理解したとは言えない”と言いきっている。この際あえて、著者の経歴までは問う気はしなかった。
読み終えて確かに、以下に述べるように結構率直に“密教”を語っている印象だ。

本の構成は次の通り。
序章 密教とは「超能力獲得」の教えである…なぜ、これほどまでに謎めいているのか
1章 究極のブッダ“大日如来”から“空海”へ…真言八祖の謎―「秘密の教え」を受け継ぐ系譜
2章 空海―密教の超人にまつわる10の謎…時代を疾走した“不死の大天才”の秘密に迫る!
3章 日本の歴史を動かした「闇の法力」…「覇者の陰」には、つねに怪僧の存在が―?
4章 最強の「聖地」をめぐる旅…神秘的な霊域、荘厳な仏たちは何を語っているのか
5章 日常性を超えていく「驚くべき修行法」…“内なる世界”を呼び覚ます「仕組み」
6章 その「摩訶不思議な世界」を体験!…覚えておくと救われる「印」と「真言」

“歴史的に言えば、密教とは仏教の最新の教えであり、最終到達点の教え”であるという。
仏教の開祖・釈迦ブッダの没後、“それがあまりに偉大過ぎて、通常の人間にはとても理解できず”、仏教の教義は停滞したようだ。それを打開したのが大日如来マハー・ヴァイローチャナということになる。この大日如来は“この世のすべて、大宇宙そのものであり、悟りそのもの”とされている。
大日如来は真言密教を起こして、“お釈迦さまでも説くことができなかった、「誰もが悟れる方法」”を語ったが、それが“大日経”にあり、それこそが仏教のウラの教え、つまり密教だという。それは“「この世ですぐに悟れる」スピーディな方法”だった。この大日如来は“廬舎那仏”でもあり、あの奈良の大仏がそれだ。

また“悟るための修行”も理論の発達と共には発展しなかった。そこへ、“かつてブッダが対立し否定したバラモン教をルーツとする、ヒンドゥー教のヨーガの儀式と技法”を取り込んで発展させたのだという。それまで“否定していた「呪術」や「愛欲の力」までも飲み込んで、すべて悟るための血肉に変えていった”というのだ。
その呪文は密教の特色であるが、“真言”と呼ばれ、“真言は願い事をかなえるための唱え文句”である。仏教全体で最もポピュラーな経典は“般若心経”だが、そこで“この世の全ては「空」であると縷々説明し、挙句に「一切の苦をのぞくことができる最高の呪文、般若波羅密多の真言を教えよう。すなわちそれは『羯諦羯諦(ギャテイ、ギャテイ)、波羅羯諦(ハラギャテイ)、波羅僧羯諦(ハラソウギャテイ)、菩提薩婆訶(ボジソワカ)』というものである」と説いている。”
こうした真言は1回の間違いもなく百万遍唱えると、絶大な法力を得るとされ、空海は容易にそれを実行したとされる。

密教には大日如来以降、その“教え”を一子相伝で伝えた系譜があり、“伝持の八祖”と“付法の八祖”があるという。それを下表に示す。“伝持の八祖”は人間世界で教えを護持した人物の系譜を示すが、“付法の八祖”における第一祖・大日如来と第二祖・金剛薩埵(こんごうさった)は人間ではない。金剛薩埵は大日如来の高弟であり、後に第二祖となるが、彼の質問によって大日如来は“三句の法門”という密教の根拠を語り、“ポロポロと(密教の)隠された知識”を話し出したという。



第二祖・金剛薩埵は、それまで“仏教がずっと否定してきた「愛欲」”を肯定したという。金剛界曼荼羅の九つのブロックの右上の理趣会(りしゅえ)だけは金剛薩埵が主尊で、他のブロックは大日如来となっているが、この理趣会には、欲・蝕・慢・愛の4人の“愛欲”や“傲慢”等を象徴する女尊がいる。“密教では、これら煩悩のドロドロしたエネルギーを、一気に即身成仏への力に転換させる”つまり“煩悩こそが悟りへの近道”としたという。ここでヒンドゥー教の教義が取り込まれたのであろう。

実在の人間とされる龍猛(りゅうみょう)はインド人ナーガルジュナであり、密教だけでなく大乗仏教全体の祖として著名な龍樹(りゅうじゅ)その人である。2~3世紀に活躍した大学匠で、“一切は空”であるという概念を創出した。この龍猛が金剛薩埵からの奥義の伝授は“御伽噺”的である。この本では明示されていないが、インドでの仏教教義発展に有名無名様々な人々が関わり、その象徴としてのストーリーが作られたのではないだろうか。その集大成を龍猛つまり龍樹が受取り、“空”の教義へ発展させたのであろう。

最後第八祖の空海については、これまで読んだ本の復習だった。どうも第七祖・恵果から空海への奥義伝授は、空海しか知らない“事実”であり、空海しかそれを語っていないので、歴史上、その真偽は闇の彼方となっている。
それから密教に関わる、様々な事物多数を一気に唐から日本へ持ち帰ったという不思議もある。その量は、当時の小さく狭い遣唐使船では不可能ではないかとの憶測もあるように聞く。だからこれらは空海の法力で唐の海岸から日本の高野山などへ飛ばしたことになっているという。その一つがこの本でも取り上げられた“八祖相伝の三鈷杵”であろう。
さらに空海のいきなりの当時の政府中枢での活躍には謎がある。それを経済的にバックアップした“山の民”がいるのではないかと著者は推測している。それは高野山で採れる水銀産出を業とする人々ではなかったかと言っている。
“空海の後に空海なし”と言われるように、これ以降の日本での密教発展は見られず、これまでのところ空海以降に高僧は出ていないので、相伝は八祖までとなっている。

次に日本の歴史を動かした“闇の法力”の紹介である。空海以前の日本の密教は“雑密”と呼ばれているそうだ。
それを実践したパイオニアは、役小角(えんのおづめ役行者)で“孔雀明王の秘法によって、鬼神を使役し、空中を飛行した”。“修験道の開祖としてあおがれるこの行者は飛鳥時代の人物だ。”
次に聖徳太子(厩戸王うまやどおう)で、呪術によって物部氏を倒した。“これ以降、仏教は朝廷と深く結びついて隆盛を極める。”
平将門は密教僧・寛朝の護摩行で、その結願日に流れ矢に馬上で額を打ち抜かれ斃れた、という。しかもその矢を射た武者が誰も名乗り出なかったので、祈祷した不動明王が射た矢に当たったと噂され、祈祷のため京都から持ち出した不動明王像はそのまま、成田山新勝寺の御本尊となった、という。藤原純友の乱も、真言宗の最大の秘法で修めたという。また菅原道真の怨霊を修めたのは、比叡山の天台座主・尊意の祈祷によるとのこと。
戦国時代は、謙信と信玄。謙信は毘沙門天を信じ“毘”を旗印とし、信玄は出陣に際しては多数の天台僧を回動したという。織田信長は“第六天魔王信長”を名乗った。“それは、須弥山のはるか上空、弥勒菩薩が待機するという兜率天よりもさらに上の天界である他化自在天(第六天)にいる魔王のことであり、形がある物質世界において最高位の存在”であるということ。
徳川家康のブレーン天海僧正は天台僧で、江戸城を平安京と同様に呪的にデザインしたが、著者はこの天海こそは明智光秀ではないかと言っている。

続いて4章では、日本の密教聖地の紹介がある。巡礼・参拝の参考に!とは言え、その時まで覚えてはいまい。
5章では「驚くべき修行法」として、実際の修法・阿字観等の紹介があり、6章では合掌や印の結び方の紹介があるが、今その内容で記憶に残るものは少なく、ここで説明は特にしない。
唯ここでは昔、暦で見て私に縁があるという虚空蔵菩薩の真言が紹介されていたので、それを挙げておく。百万遍で御利益頂戴!!
“オン・バザラ・アラタンノウ・オン・タラク・ソワカ”

ここに至って、“我等が日本!国難よ去れ!”と呪文を唱えたくなるのだ。最早、科学的、非科学的もあるまいか。
しかし、古代に孔子は明確に“怪力乱神を語らず”と言った。ブッダもバラモン教と対立し、怪しいことは否定したというが・・・。


来週は、GWの最中につき、ブログ投稿はお休みさせて頂きたく、御了承頂きたい。新型コロナ・ウィルスの感染が2週間後には収まっているように、兎に角祈るばかりだ。感染力の強い変異種がさらに強力に変異し、感染拡大しないことを望む。この近代化の遅れた国では、未だ密教の加持祈祷が有効なのだろうか。比叡山や高野山では、どう見ているのだろうか。

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