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ゴタンチ・ザウルス

太古の時代に 巨大恐竜マメンチ・ザウルスが生息していたという。
先頃、日本では ゴタンチ・ザウルスが 政府をはじめ日本中を混乱に陥れた。

果てさて平和ボケも窮まれりの観がある。
問題はゴタンチではない。アホな伝言ゲームなのだ。曖昧情報を まともに受け取って 分析・チェックせずに、右から左に伝達した 仕組、防空システムやその関係機関・担当者のレベルの低さが さらけ出された格好だ。
これで、戦争ができる自衛隊なのか。本当に 国民を守れる自衛隊なのか。
繰り返される不祥事。漁船を 不注意に沈めることが任務ではないはずだ。
そういう不祥事の果てが、厳戒体勢下での国際的大失態となって顕れた。

“仕方が無い”、“仕様が無い”で 無原則に膨張してきた自衛隊に、様々な最新装備も施してきたが、それを扱う当事者の能力が 的確性を欠いているのではないか。基本的に 様々な情報をどう入手して、どう扱うべきかについて 全く分かっているとは思えない。“情報”そのものの重要性が 自衛隊全体で理解できているとは思えない。これでは肝心なことは何もできまい。
例えば、パソコンを外部に持ち出した自衛官からの機密漏えい など 情報管理のいい加減さが目立つ。
あまつさえ 日本では 少し前にアホな“空軍総司令官”が話題になった。歴史的事実と “お話”との区別がつかず、自ら作り出した事実誤認のストーリーを頑固に信じ込んでしまうような司令官に 適切な情報分析ができるとは思えないし、その部下達にも そういう能力が備わっているとは思わないのが 普通の推測だろう。実際に 戦争になった場合、偽装情報が飛び交うのが普通だという。このような 人々に 適切に情報を分別して、的確に自衛隊を指揮できるとは思えない。

それに、あの日の丸偵察衛星は どうなったのか。今回の北にたいする探査に役に立ったのか。独自“情報”が必要ということで、血税6000億円を投入したというが、今回の騒動では どのように役に立ったのか。未だに 米国の衛星情報に100%頼っているのか。一向に話題にならないのは不思議だ。これを問題視しないマス・メディアも マヌケなのか。

さて、ここで 仮定の想定をしてみたい。
例えば、イスラエル政府が 日本の立場に立たされた場合、彼らならどうしたであろう。
彼らならば 安全保障上の重大な問題と見て、遠慮会釈無く、発射準備中のテポドンに向けて 航空機と空対地ミサイルによる 北の領海外からのピン・ポイント攻撃をしただろう。何せ、あのオモチャのようなハマスのロケット弾に あんな無慈悲な 徹底的な反撃を加えたくらいだからだ。
イスラエル軍ならば、恐らく 前回のテポドン発射以降 偵察衛星と ともにミサイル発射準備を事前に把握するシステムの開発と同時に、その発射準備中のミサイルを攻撃するシステムや 技術の開発に全力をあげただろうと思われる。スティルス航空機があれば言うことはない。
したがって、上記のような 馬鹿げた騒ぎにはならない。しかし、もし このような事前の攻撃は 北の警告にもあったように、全面戦争への危険をはらむ問題となるだろう。したがって、周囲の国際情勢にも目配りをした上での慎重な対応が必要である。
いや、逆に イスラエル政府ならば、北が“人工衛星打ち上げを予告”した段階で、“全面戦争”になると 逆に北にブラフをかけただろう。したがって、北自身 相当の覚悟をもって、テポドン発射の準備をしなければならないことになる。
こう考えると、いずれにせよ、日本は 北には バカにされているとしか 言いようが無い。だから、一旦は、こういう大胆で極端な発想も必要ではないか。日本が マヌケな平和ボケ国家であるがために 北は 思いのまま やれているという一面もあると、認識しておいた方がよいだろう。

日本にとっての安全保障上の問題は 今回のテポドンではなくて、ノドンであるという。こちらは 移動ランチャーで北の山岳部から秘かに発射されると言われている。それに対する警戒がなくて、なぜテポドンで騒ぐのか。テポドンの試射で警戒するべきは 米国であって、それこそ彼らの国防上の問題なのだ。日本の国土防衛との関連は少ない。米国の安全を心配して騒ぐのなら別だが、今回のは意味不明の騒ぎなのだ。
そして、日本にとっての安全保障上の最大の問題は 北がノドンへ搭載可能な小型核弾頭を開発したかどうかが問題なのだが、この点に関する 問題意識は 日本では全く見られない。

北の試射が失敗した場合の迎撃措置も 殆どは 大気圏で燃え尽きてしまうので無用との議論がある。また 実際に燃え残って落下してきた機体を PAC3で撃ち落すと言っても 結局のところ 燃え残り機体を細かく砕く効果しかなく、細分された機体の破片は いずれにせよ 日本に落下してくることになるとのこと。これで 迎撃の意味をなすのだろうか。

何が日本の国益なのか、日本人にとっての安全とは何かを見定めて、それにそった戦略・戦術を構築し、冷静な外交手段を含めての対応が必要だ。さまざまな制約条件の中で、柔軟な思考と 大胆で極端な発想も含めてさまざまな想定を行い、あらゆる事態に 粛々と備えるべきでる。
にもかかわらず、無闇に騒ぐばかりで、地に足が付かず、まさに ゴタンチ・ヒステリーを引き起こしてしまったのだ。

対北外交と言えば、拉致問題に絡めて 日朝平壌宣言による、ミサイル開発の足かせを 日本側から外してしまったのは 真の国益だったのか。北に対する 経済封鎖は効果があったのか。アホな外交をやっていないのか。一部報道では 日本の外交戦略の無策、というより方針の欠如で米国は日本を見限ったとも言われている。
その一方、“情報”を軽視する欠陥自衛隊で 国土・国民は守れるのか。ここでも 米国の信頼を失ったことを自覚するべきだ。もっと しっかりして欲しいものだ。

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