寒波で電力需給が逼迫とは、中国のことを笑えないですね。

　今朝の奈良市アメダスの最低気温は−３．１℃、昼の最高気温は２℃、五條市アメダスの最低気温は−３℃、最高気温は１．１℃でした。今日は寒い！　気温もそうですが、とにかく風が冷たくて室内にいてもどこからか侵入してくる隙間風がとにかく疎ましい一日でした。空模様としては、流れてくる雲は多いものの一日晴れて日差しも届いていましたが、気温は一向に上がらず、奈良市アメダスでは、０℃以上になったのは１１時から１５時までの５時間だけ、五條市ではなんと１４時の１時間だけ、県内でもっとも低温を記録する針では終日氷点下になりました。明日朝もきつい冷え込みになりそうです。夜はとにかく暖かくして寝ませんと。

　さて、猛烈な寒波が列島を襲っておりますが、この寒波の影響で電力需給が大変逼迫しているのだそうです。まかり間違えば広域の大規模停電も発生しうるのだとか。中国で、政治判断で豪州の石炭輸入を止めたために発電量が減って大規模停電発生という、いかにも中国らしい呆れた話がありましたが、我が国もそれに劣らず彼の国のことを笑えない窮状にあったとは、なんとも情けない話です。
　それというのも結局は原発を止めているからでしょう。原発主力の時は電力逼迫の時は休ませている火力発電所を臨時可動させてしのいだりしていたと記憶していますが、今や原発はほとんど動かせず、火力発電所はフル稼働中とあっては、寒さでみんなが電気を使う暖房器具を使いだすとたちまち受給不安定に陥ってしまうのでしょう。それにしてもあの酷暑でもなんとか乗り切ることができたというのに、暖房の方が電気を余計に食うんでしょうか？　暖房は空調だけじゃなくてガスや灯油のストーブもあるでしょうに。冬のほうが電力逼迫というのはどうも不思議な気がします。
　この程度の電力需給能力でガソリン車を全廃しようというのは流石に乱暴過ぎる話ではないかと思うのですが、しかもその電気が天然ガスや石油を燃やして生み出されているとあっては、どうにもちぐはぐな感が拭えません。まあちょっと高めの目標がなければ技術開発も進まないのかもしれませんが、どうも思いつきの机上の空論に見えてしまうのは否めない感じがします。