総理の国民皆保険制度見直し発言は誤解だったようですが、これを奇貨としていっそ議論を盛り上げてみてはいかがでしょうか？

　今朝の奈良市アメダスの最低気温は−０．１℃、昼の最高気温は１４℃、五條市アメダスの最低気温は−１．９℃、最高気温は１３．４℃でした。今日は朝のうちはまだ少し冷えましたが、よく晴れた日中は気温がどんどん上がり、五條市では１月４日、奈良市では昨年１２月３０日以来の１０℃超えとなりました。ここ最近は尋常でない冷え込みをしていましたので、随分とホッと一息ついた気がします。ただ、明日明後日は更に気温が上がり、その後ガクン、とまた冷え込んでくる模様です。急な気温変動に身体がやられないよう、こまめな調整が不可欠になりそうです。

　さて、新型コロナウイルスについて、新たな変異株がアメリカで２種類発見されたのだそうな。新型コロナウイルスが中国で感染が始まって以来１年ちょっと。このウイルスの生活環はよく知りませんが、ひょっとしたらそういった変異が起きやすいサイクルに入ったのか、あるいは変異が生じやすい条件がこの冬整ったのかもしれません。ようやく我が国でも始まろうとしているワクチン接種ですが、果たして次々変貌する新型コロナウイルス変異株にどこまで対抗できるのか、もし問題なく効いたとして、その効果がいつまで維持できるのか、治療薬や新たなワクチン開発は進むのか、色々と今後も注目せざるを得ません。
　病気への対策は鋭意取り組んでもらうとして、社会の方は当面新型コロナウイルスが存在することを前提として考えていくしかありません。そんな中、菅総理大臣が国民皆保険制度の見直しに言及した、と一部ネットで騒がれたりして、どうも早とちりか悪意を持ってか知りませんが、総理の発言を曲解したと目されるのだとか。何かと我が国の医療制度や医療体制に揺さぶりをかけてくる新型コロナを前にしては、ヒトはなかなか冷静ではいられないのかもしれません。
　ただ、エヴァの映画が再び上映延期になる程度なら大した問題にはなりませんが、国民皆保険制度がこうして大きく取り沙汰されるほどある種の信用不安が生じているとなれば、冷静になれないなどと悠長に構えていられるほど事態は容易では無いのかもしれません。ただでさえ高齢者の増加で制度疲労が顕著になりつつある国民皆保険制度なのですから、この際もっと大々的に「見直し」を提議して喧々諤々公論を惹起してやりあってみてもいいのではないかとも思います。その中で、このコロナ禍の渦中にあっても揺るがない強靭な制度が生まれ出るかもしれませんし、それはコロナ以後、また新たな「新型」が襲来した時に役立つ経験値として人々や社会に蓄積されるのではないでしょうか。