かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

沸いては消える新型ウィルス感染者。本物が現れるのはいつになることでしょう。

2009-05-01 21:59:27 | Weblog
 気がついてみると、はや4月が終わって、今日は5月最初の日。もう、1年の三分の1を消化してしまいました。そのせいでもないのでしょうが、このところの陽気はまさに初夏の爽やかさを具現する典型的な五月晴れが続いています。この調子で来週の土曜日も晴れて欲しいですね。雨の中の引越しなんて、どう考えても疎ましいに違いありませんから。

 さて、メキシコに端を発した新型インフルエンザ、ついに日本でも発症事例が現れたか、とちょっと緊張させられるニュースが出始めていますが、今のところ、どれも新型とは違うウィルスで、まだ第1号の例は出ていないとのことです。でも、いくらでもヒトが動き回る現代のこと、日本上陸はもう時間の問題でしかなく、今にも新型インフルエンザが顕在化した患者が、どこかで生まれているかもしれません。
 ただ、どうも見ておりますと、やはりこのウィルス、鳥インフルエンザなどと違い、あまり毒性が高くなく、いつも冬に流行するインフルエンザ程度のもののようです。もちろん変異の激しいウィルスのこと、いつ強毒性を獲得するかもしれないとは言えるわけですが、今にもパンデミックが発生するかのごとく恐れおののくのは、ちと怖がりすぎのようです。この冬、タミフル耐性インフルエンザが増加している、というニュースもありましたが、このウィルスにはタミフルも十分効果があるそうですし、冷静に対処すればそう恐れる必要もないウィルスと言えます。
 そうなると、3日前にも日記に認めたとおり、現厚生大臣殿は明らかに張り切りすぎに見えます。横浜市長がおっしゃるとおり、もう少し落ち着いて、でんと構えて事態の推移を冷静に見極める姿勢が必要なのではないでしょうか。
 それよりも、パンデミックが発生したときは選挙をどうしよう? なんてことをのたまう政治家がいることが私には信じられない気がします。そのときは国家的な危機的状況に陥るわけですから、もちろん選挙などやっている場合ではないわけで、そのときは与野党一致協力して解散を延期するなりすればよかろう、とでも思うのですが、どうやら日本国憲法ではそういうことを想定していなかったようで、そのような延期処置を取ると憲法違反になるのだそうです。憲法が大事か、国の一大事が大事か、と考えれば私などにはどちらをとるべきかなど悩む必要もないと思うのですが、どうもそういうわけにも行かない、と考えるヒトも、政治の世界にはいらっしゃるようです。ならこういうときこそ参院ががんばればよい、と思うのですが、そうなると野党が優勢だからうまくいかないかも? とのたまうヒトがいるらしい。国家的一大事に、与党も野党もないでしょう? どうして国民の生命・財産を守るために、日頃の小異を捨てて一致協力するのが当たり前ではないか、という発想にならんのでしょう?
 マスコミも、新型インフルエンザの選挙への影響なんぞ首相に質問している場合ではないと思います。首相もそんな阿呆なことを聞く記者なんぞ一喝してやればよかったのにと私などは思うのですが、案外そんな感覚が、今の新型インフルエンザウィルスは案外たいしたことがない、という楽観的な空気を証明しているのかもしれませんね。


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2 コメント

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憲法で想定していなかったのは パンデミックなのかアホ政治家なのか (あんてあ)
2009-05-02 14:31:34
分かってる人が大多数だとは思うんですけどねぇ、いくら何でも。
むしろ分かっていない少数が騒ぎ立てて、余計に審議が遅れるからこういう対処に終始してるんじゃないかと思いたいです。

厚生大臣もねぇ、一寸焦り過ぎ。
まだ方針がろくすっぽ決まっていなくて、各方面に対処を「お願いする」というレベルでしかなくて、いざという時にはどんな強権を発動させるのかという、覚悟みたいなもんが無いんで、浮き足立ってようにしか見えませんし。

でも今の厚生大臣でまだ良かったかも。
あの人などがなっていたら、倍の量のタミフルを酒で服用とか言い出しかねませんから。
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Unknown (かっこう)
2009-05-02 22:31:36
まあそうですね。少しでも事態が深刻にならないよう努力しようとしているのはよく判りますし、人気のある政治家なればこそ、そうやって露出度を高めることで、国民の新型インフルエンザウィルスに対する心構えが浸透する部分も大きいともいえるでしょう。
ただ、やっぱり意欲や努力が空回りしているように見えてしまうのが残念なんですが。
それにしても、たかが憲法変えるくらいのことがどうしてあんなに七面倒なんでしょうね。国民の安寧と繁栄を担保するための取り決めごとに過ぎない物を、天下の一大事にもいじることが出来ず、神の声のごとく扱うのはどこかおかしいですよ、絶対。
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