▲ウジェーヌ=ドラクロワ画「キオス島の虐殺」
●ギリシア
Greek War of Independence: Greek rebels massacre all the Turkish and Jewish inhabitants of Tripoli, Greece.
いや遂(つい)に義理 後(あと)に来る。
1821年 ギリシア独立戦争 アドリアノープルの和約 (18)29年
オスマン帝国の支配下にあったギリシアでも1821年に独立戦争がおこった。
メッテルニヒは、この独立運動に対する干渉を企てたが、イギリス・フランス・ロシアはバルカンに対する利害からギリシアを支援したので、1829年アドリアノープルの和約でトルコはギリシアの独立を認め、1830年のロンドン会議で列国の承認を得た。
【関連文化史―バイロン・ドラクロワ】
ギリシア軍がオスマン=トルコへの攻勢を強めると、援助の要請を受けたムハンマド=アリーはキオス島虐殺事件を起こした。
この虐殺事件は当時の時代風潮であったロマン主義思想ともあいまって、ヨーロッパ人の同情を生んだ。イギリスの詩人バイロンは義勇軍に参加し、フランスの画家ドラクロワは「シオ(キオス島)の虐殺」を描いてギリシアの独立を支援した。