これってやはり化石? 私のライフスタイル!

ひともすなるブログなるものを、われもしてみむとてするなり

帰省中のこと

2010-10-02 | ふるさと
8月終わりか9月初めに帰ってきてほしいという父からのリクエストがあったものの 少しめの9月末に帰省してきました。

父に会わなかった二か月の間に50kgちょっとあった体重は48kgまで落ちて ほんとに骨皮筋衛門で 痛々しい限りです。

調子のいい日には 日中の暑い時期を避けて庭に出て 草取りなどをしているようで まだそんなことが出来るのが自分への自信になっているようです。

精一杯頑張って家の表庭は手入れがされていましたが そのほかは今年の暑さに勢いづいた雑草に覆われて 草山になっていました。

家の回りの草刈りをした後は 近くの所有地の草刈りです。

道路沿いの昔畑 今は雑木林のようになっているところの下草刈りも 今年は3回目です。

7月末に刈ったあと、またまたカヤが腰下あたりまで伸びていました。

日当たりのいいところで 他の雑草はなく カヤばかりです。

その昔は 刈った草は 祖父母が買っていた牛のえさになっていただろうに、循環型の生活が無くなった現在は邪魔物でしかないんだ そんなことを考えながら 必死に草刈り。

小さなセミの抜け殻を見つけて 携帯で写真をとったりするぐらいの余裕はありました。


肉体労働の後は いたるところにある温泉行きです。

今回は河辺温泉というところへ。

ここは 温泉の湯量(源泉)が十分ではないらしく、露天風呂だけが源泉かけ流しということでした。

夕方前の風呂は人気も少なく、その露天風呂で浸かったり出たりを繰り返していると 独り言をぶつぶついう老婦人が入ってきました。

「のんびりできて 気持ちがいいですね。 背中に何かついていますよ」と 声をかけたら とても話好きの人だったようで、30分ほどひたすらおしゃべりしていました。

背中に付いていたのは 千年灸で、温泉に入りに来る前 少しでも温泉の効果が出るように 痛いところにいくつかお灸をしていたとのこと。 

ひとつ取り残しがあったようでした。

ちょっと遠い集落から 一人で車を運転してきたこと。

昔若かったころと違い、今では農作業が体にこたえるので こうして温泉に入って こった体をほぐしていること。

そして これからからいも(サツマイモ)の収穫が始まるから 今から大変だと思っていると話は続きます。

田舎の農業のことをあまり知らない私は からいもは手で掘るんですか? ときいてしまいました。

すると トラクターで収穫するのだそうですが、 その収穫した芋を袋に詰めたり 土を覆っていた黒いビニールを集めたりと 女がする仕事がたくさんあり、しかも重労働だというのです。

サツマイモは焼酎加工用を作っているのですか? とさらに尋ねると、でんぷん用とのことでした。

彼女の話は

以前は焼酎用のサツマイモを作っていたが 焼酎用は検査が厳しくて傷があったり 病気が入っていたりすると 処分されるので、薬をたくさん使わなければならない。 焼酎用のサツマイモは若い人でなければ作れない。 と続きます。

私も初めて聞く話で 「薬とは農薬ですか? 葉っぱにかけるのですか?」 と思わずきいてしまいます。

すると、まず土から消毒し、作付が終わった後も消毒が続くのだそうです。

焼酎用のサツマイモが農薬まみれということを初めて知ったのでした。

そして 焼酎用のサツマイモの取引はお値段がいいが、でんぷん加工用は1200円でしか引き取ってもらえない。 しかも市場では200円の値打ちしかなく、差額の1000円を国が保証してくれてやっと1200円になるとも話してくれました。

世の中不景気で 焼酎ブームは続いているものの 人が居酒屋とかで飲まなくなり 需要も落ちていて 焼酎用の取引も少しずつ値が落ちてきているとも聞きました。

特にサツマイモの栽培に限った事ではないことは重々わかっているものの 農業従事者の苦悩がひしひしと伝わってくる 裸のおしゃべりになったのでした。
コメント
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