これってやはり化石? 私のライフスタイル!

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江戸小紋の仕立て … 袖付け 終わり

2010-10-23 | 着物
火曜日は 4か月ぶりに Nさん宅で和裁でした。

Nさんは 私が6年半前に和裁のお稽古を始めた時の先生の一番古い生徒さんというか お弟子さんです。

最初のH先生は 高齢と病気の為 私は1年半足らずしか教えてもらえませんでした。

まだまだ途中だったし 和裁は続けたかったので、Nさんにほんとに無理なお願いをして 月に1回から2回ほどお邪魔して いろいろと教えていただいています。

しかしNさんは 最初、
「私は和裁の教師のお免状も持っていないから 教える立場にない」ということを強く言われ、 

私は
「教えていただくのに お免状の有無など関係ありません。 是非H先生に教えていただいた続きを Nさんに教えていただきたい」 と 無理なお願いをしました。

すると Nさんは
「では 私を先生と呼ばないこと。 私の家にきて、和裁をする事は内緒。 私のところには たまにお茶のみとおしゃべりに行っている ということにして頂戴」 ということでした。

そんな流れで Nさん宅に伺うことが もう5年ほど続いています。

途中 お互いの都合で月一回も実現しないことが 年に数回。 それでも月初めにお電話を入れ、Nさんのご都合をきいて予定を入れています。

Nさん宅に伺う時は お弁当持参。 10時から始める予定ですが、まず最初はおしゃべりからです。 あっという間に11時ぐらいになってしまいます。

ほんとは みっちり夕方4時まで 和裁をしたいのですが、そこはぐっと我慢。

Nさんは 昭和5年生まれだそうです。 だから 母親みたいな感じでおしゃべりをしています。 

Nさんから 着物を着ていた時代のことや 戦争中 山形に疎開していた時のこと Nさんのおけいこ事など ほんとに色々 なんでも話題にのぼります。

Nさんとの話が 楽しいのは お年寄りの愚痴が一切ないことでしょうか。

常に一生懸命 そして 常に前向き。 ほんとに見習いたいすてきな女性です。


さて 今回も仕立て途中の江戸小紋を持って行きました。

いかに苦労したかを 私がこと細かく広げて説明すると、

「そうか、そんな仕立ての細かい事は 反物広げて自分にあててみたりするだけではわからなかっただろうねぇ。 でもまだ自分のものだから いいじゃない。 これが頼まれての仕立てだと 色々大変だったからって お仕立て代割増してもらえるわけでもないしね。 お勉強になったでしょ。 今度反物選ぶときは もう同じ失敗しないだろうしね」 と こんな感じで慰めたり 励ましたりしてくださるのです。

そして 出来上がったところを確認してくださり、袖付けしても大丈夫だと思うよ。とゴーサインが出ました。

(クリックで大きく)

袖付けに入ると ちょこちょこと細かいコツを教えてくださり、 どうにか 縫い直すことなく 両袖をつけることが出来ました。

いつまでもお元気でいて欲しいNさんです。




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