・エンパワーメントリーダー
旭川市にある市立旭山動物園の小倉正夫園長(現名誉園長)
いまでこそ年間300万人希望の来園者で、上野動物園とその数を競い合う地位になったが、1994年には一時26万人にまで落ち込み、閉園状態に追い込まれたことがある。
・やさしさの原典は「絆、気づき、共感」の新3K
・目次
1) 地域社会と人を守る「協同・連携の経営」(ISO26000)
2) 安全・安心、絆の経営
3) 労使の絆とメンタルヘルス
4) 未来を開くワーク・ライフ・バランス
5) 働きたい人々を支援し、ともに働く会社
6) 多様な価値観を認め、まとめるマネイジメント
7) 風通しのよい企業風土
8) 安全・安心のリーダーシップ・イノベーション
・人権の擁護を促進するための上記「枠組み」を提示し、次の3つの中核原則を述べている(ラギー報告)
1) 国家は、人権侵害から国民を保護する責任を負う
2) 企業は、人権を尊重する責任を負う
3) 人権侵害の救済措置の実効性を高める
・「デユーディリジェン(相当の注意)」を経営戦略に活かす
ISO26000の定義
「あるプロジェクトまたは組織の活動のライフサイクル全体における、組織の決定および活動によっておこる、実際のおよび潜在的な、社会的、環境適および経済的なマイナスの影響を回避し軽減する目的で、マイナスの影響を特定する包括的で積極的なプロセス」
・2011年3月11日の東日本震災による原発事故により、「安全神話」という表現が人口に膾炙した。
・人のしあわせ
1) 人に愛されること
2) 人にほめられること
3) 人の役に立つこと
4) 人から必要とされること
・「働く幸せ」大山泰弘著 日本理化学工業
養護学校の先生は「せめて働く経験だけでもさせていただけませんか。この子らはこの先施設に入ることとなる。そうすれば一生働くことを知らずにこの世を終わってしまう人となってしまうのです」と話したという。大山はこれを聞いて、かわいそうだな、2週間程度ならと就業体験を受け入れた。養護学校から来た女子生徒2人は工場で熱心に仕事に取り組んだ。これらの姿を見た工場の社員が「私たちが面倒を見るから2人を工場で働かせてくれないか」といってきた。この時は、「社員が面倒を見てくれるならいいか」という気持ちで生徒を就職させることとした。これが大山の障害者雇用のはじまりだった。2人の生徒を受け入れてからは、毎年養護学校からの卒業生の受け入れの打診があり、それをすべて受け入れるようになった。
しかしはじめから障碍者の受け入れ業務がスムーズに進んだわけではない。受け入れた知的障碍者の中には、数字が理解できない社員がいた。では材料を量る作業をどうやったらできるようになるかを考えた。彼らは数字は苦手だが、毎日信号のある交差点を利用し通勤してきている。色の識別はできる、と次の方法を考え出した。製品をつくる工程で材料を量る作業には、赤い蓋の容器に入っている材料を量る場合は赤いおもりを使い、青い蓋の容器に入っている材料を量る場合は碧おもりを使うように指導下。これできちんとそれぞれの材料を量ることができるようになった。
このように全社一丸となり障害者でも作業できるように工程改革を行い、業務改善を進めていった。
大切なのは、働く人にあわせた生産方法を考えるk十であるということに大山は気づいた。
「障害者の皆さんに『働く喜び』を提供できるのは福祉ではなく、企業である」。そして、日本理化学工業の社員に「働く幸せ」を教えてくれたのは障害者たちであった。
・小倉昌夫著「経営はロマンだ」「福祉を変える経営」(ヤマト福祉財団)
スワンベーカリー
スワンベーカリーで働く知的障害者の母親から、「家に閉じこもってばかりいた娘が、働き始めてからよく笑うようになりました。休みの日にはピアノを習うようになりました」と。
また空手道場に通い始めた男の子もいた。
・鈴木静子著「向日葵の若者たち」(千代田技研)
障害者から教えられたことは、「まずこちらから心を開くこと」
千代田で働く障害をもつある社員は、休みになると、同僚の障害者を誘って、「障害を持つ人に手を差し伸べるボランティアに行き、車椅子を押すお手伝いなどをしている。ほかにも、小さな子の面倒を見たり、自分の卒業した養護学校に行って、先生のお手伝いをしたりしている。自分も障害を持っていながら、自分と同じ障害者を支えている」。
・実践なく理論は空虚、理論なき実践は妄動
感想;
企業も継続が求められているので、利益を上げ続ける必要があります。
社会に人にやさしい企業であっても利益が上げられないと継続できません。
そのためにも、社会に人にやさしい会社の株を、製品を買うことなのでしょう。
電通が高橋まつりさんに対して上司がパワハラがあり、自殺に追い込まれました。
上司が悪いのですが、上司も会社の犠牲者なのかもしれません。
また同僚もまつりさんを助けることができませんでした。
電通はそれまでにも、労働基準局から何度か指導を受けていましたが改善されませんでした。
また今回コロナの給付金で政府から仕事を受け、”中抜き”とも思われることをしていました。
トップが社会に人にやさしい経営を目指す人でないと変わらないのでしょう。
電通だけではないと思いますが。
もちろんトップに問題があっても、そこに働く一人ひとりが社会に人にやさしく行動していくことですが。
私たちにできることは社会に人にやさしくない会社の株や製品を買わないことなのでしょう。
旭川市にある市立旭山動物園の小倉正夫園長(現名誉園長)
いまでこそ年間300万人希望の来園者で、上野動物園とその数を競い合う地位になったが、1994年には一時26万人にまで落ち込み、閉園状態に追い込まれたことがある。
・やさしさの原典は「絆、気づき、共感」の新3K
・目次
1) 地域社会と人を守る「協同・連携の経営」(ISO26000)
2) 安全・安心、絆の経営
3) 労使の絆とメンタルヘルス
4) 未来を開くワーク・ライフ・バランス
5) 働きたい人々を支援し、ともに働く会社
6) 多様な価値観を認め、まとめるマネイジメント
7) 風通しのよい企業風土
8) 安全・安心のリーダーシップ・イノベーション
・人権の擁護を促進するための上記「枠組み」を提示し、次の3つの中核原則を述べている(ラギー報告)
1) 国家は、人権侵害から国民を保護する責任を負う
2) 企業は、人権を尊重する責任を負う
3) 人権侵害の救済措置の実効性を高める
・「デユーディリジェン(相当の注意)」を経営戦略に活かす
ISO26000の定義
「あるプロジェクトまたは組織の活動のライフサイクル全体における、組織の決定および活動によっておこる、実際のおよび潜在的な、社会的、環境適および経済的なマイナスの影響を回避し軽減する目的で、マイナスの影響を特定する包括的で積極的なプロセス」
・2011年3月11日の東日本震災による原発事故により、「安全神話」という表現が人口に膾炙した。
・人のしあわせ
1) 人に愛されること
2) 人にほめられること
3) 人の役に立つこと
4) 人から必要とされること
・「働く幸せ」大山泰弘著 日本理化学工業
養護学校の先生は「せめて働く経験だけでもさせていただけませんか。この子らはこの先施設に入ることとなる。そうすれば一生働くことを知らずにこの世を終わってしまう人となってしまうのです」と話したという。大山はこれを聞いて、かわいそうだな、2週間程度ならと就業体験を受け入れた。養護学校から来た女子生徒2人は工場で熱心に仕事に取り組んだ。これらの姿を見た工場の社員が「私たちが面倒を見るから2人を工場で働かせてくれないか」といってきた。この時は、「社員が面倒を見てくれるならいいか」という気持ちで生徒を就職させることとした。これが大山の障害者雇用のはじまりだった。2人の生徒を受け入れてからは、毎年養護学校からの卒業生の受け入れの打診があり、それをすべて受け入れるようになった。
しかしはじめから障碍者の受け入れ業務がスムーズに進んだわけではない。受け入れた知的障碍者の中には、数字が理解できない社員がいた。では材料を量る作業をどうやったらできるようになるかを考えた。彼らは数字は苦手だが、毎日信号のある交差点を利用し通勤してきている。色の識別はできる、と次の方法を考え出した。製品をつくる工程で材料を量る作業には、赤い蓋の容器に入っている材料を量る場合は赤いおもりを使い、青い蓋の容器に入っている材料を量る場合は碧おもりを使うように指導下。これできちんとそれぞれの材料を量ることができるようになった。
このように全社一丸となり障害者でも作業できるように工程改革を行い、業務改善を進めていった。
大切なのは、働く人にあわせた生産方法を考えるk十であるということに大山は気づいた。
「障害者の皆さんに『働く喜び』を提供できるのは福祉ではなく、企業である」。そして、日本理化学工業の社員に「働く幸せ」を教えてくれたのは障害者たちであった。
・小倉昌夫著「経営はロマンだ」「福祉を変える経営」(ヤマト福祉財団)
スワンベーカリー
スワンベーカリーで働く知的障害者の母親から、「家に閉じこもってばかりいた娘が、働き始めてからよく笑うようになりました。休みの日にはピアノを習うようになりました」と。
また空手道場に通い始めた男の子もいた。
・鈴木静子著「向日葵の若者たち」(千代田技研)
障害者から教えられたことは、「まずこちらから心を開くこと」
千代田で働く障害をもつある社員は、休みになると、同僚の障害者を誘って、「障害を持つ人に手を差し伸べるボランティアに行き、車椅子を押すお手伝いなどをしている。ほかにも、小さな子の面倒を見たり、自分の卒業した養護学校に行って、先生のお手伝いをしたりしている。自分も障害を持っていながら、自分と同じ障害者を支えている」。
・実践なく理論は空虚、理論なき実践は妄動
感想;
企業も継続が求められているので、利益を上げ続ける必要があります。
社会に人にやさしい企業であっても利益が上げられないと継続できません。
そのためにも、社会に人にやさしい会社の株を、製品を買うことなのでしょう。
電通が高橋まつりさんに対して上司がパワハラがあり、自殺に追い込まれました。
上司が悪いのですが、上司も会社の犠牲者なのかもしれません。
また同僚もまつりさんを助けることができませんでした。
電通はそれまでにも、労働基準局から何度か指導を受けていましたが改善されませんでした。
また今回コロナの給付金で政府から仕事を受け、”中抜き”とも思われることをしていました。
トップが社会に人にやさしい経営を目指す人でないと変わらないのでしょう。
電通だけではないと思いますが。
もちろんトップに問題があっても、そこに働く一人ひとりが社会に人にやさしく行動していくことですが。
私たちにできることは社会に人にやさしくない会社の株や製品を買わないことなのでしょう。