<ロシアによるウクライナ侵攻から1年以上がたった。まさに戦時下。プーチンはきっと、自分が死ぬ日を知りたいと考えているにちがいない>
【占い】
自分の将来に不安を感じたロシアのプーチン大統領が、モスクワで人気の占い師をクレムリンに呼んだ。プーチンは占い師にこう聞いた。
「私がいつ死ぬか分かるか?」
自分の死ぬ日が分かれば、その日には外出を控えたり、面会を取りやめたりするなど、対策を立てられると考えたのである。
占い師はこう答えた。
「あなたはウクライナで最大の祭りの日に亡くなるでしょう」
【占い】
自分の将来に不安を感じたロシアのプーチン大統領が、モスクワで人気の占い師をクレムリンに呼んだ。プーチンは占い師にこう聞いた。
「私がいつ死ぬか分かるか?」
自分の死ぬ日が分かれば、その日には外出を控えたり、面会を取りやめたりするなど、対策を立てられると考えたのである。
占い師はこう答えた。
「あなたはウクライナで最大の祭りの日に亡くなるでしょう」
それを聞いたプーチンはすぐに側近を呼び、ウクライナ最大の祭りがいつなのか調査するよう命じた。しかし、いくら調べても、どの日がウクライナ最大の祭りなのか、よく分からない。
困ったプーチンは再び占い師を呼んで聞いた。
「おまえの言うウクライナ最大の祭りとは一体いつのことなんだ?」
すると占い師が答えた。
「あなたの亡くなった日が、ウクライナ最大の祭りになるのです」
◇ ◇ ◇
ロシアがウクライナに侵攻してから1年以上がたった。めでたくない1周年である。
欧米諸国は最新式の主力戦車を含むウクライナ軍事支援の手を広げている。そんな中、日本人も「レオパルト」や「エイブラムス」など、欧米の戦車の名称について、にわかに詳しくなった。社会はじわじわと変化を遂げている。
2月には、ロシア軍が黒海から発射した巡航ミサイルが、ルーマニアの領空を通過したとウクライナ軍が発表した。ルーマニアはウクライナと国境を接しているが、NATOのれっきとした加盟国。ルーマニア政府はミサイル通過を否定したが、真相は情報戦という深い霧の中に紛れ込んだままである。
私はかつてルーマニアに住んでいたことがある。ミサイル通過の報を知った私は、すぐに同国のネットニュースを確認しつつ、友人らにメールした。私の愛する「第二の故郷」は、まさに「戦時下」の様相であった。
しかし、とある友人からの返信には次のような言葉があった。
「ミサイルが自国の領空を通過するなんて、まるで日本だね」
ところが、当のわが国では、10年以上前に飛ばされていたヤジについてや、外国に住み当選以来ずっと国会に出席していない野党議員について、与野党議員が口角泡を飛ばしていた。
このような日本の現状は、ルーマニアの友人たちには恥ずかしくて伝えられない。
戦国武将とウクライナ兵
ある夜、大河ドラマを見ていたら、敵の城を挟み撃ちにしようとする戦国武将たちの姿が描かれていた。その直後、ニュース番組を見ていたら、敵の部隊を挟み撃ちにしようとするウクライナ兵たちのリアルな姿が流れてきた。
人類はどんな民族であろうが、いつの時代であろうが、武器こそ変われども同じようなことを延々と繰り返している。その事実にため息の出る思いだ。
プーチンはさらに「核の脅し」まで繰り返している。
ウクライナ最大の祭りの日は、いつになるだろうか。
早坂 隆(ノンフィクション作家、ジョーク収集家)
感想;
この占い師、殺されないと良いのですが。
自分に心地良い言葉を言わない人を遠ざけるのはまだ日本の政治家、菅前首相のように、殺害する政治家もいます。
諫言する人を遠ざけ、甘言する人を周りに置きたがるのです。自信がない証拠ですね。
「人生の教養が身につく名言集」出口治明著より
中国・唐の時代、第2代皇帝・太宗(李世民)に仕えた名臣に魏徴という人がいます。彼はもともと、太宗の父である唐の初代皇帝・高祖の長男、皇太子(李建成)の教育係でした。
ところが、この皇太子はおっとりしていて、皇帝になるにはどうも頼りない人物。一方、その弟である李世民は野望も能力も兄をしのぐものがありました。
そのことを十分に承知していた魏徴は、毎日のように皇太子に対して、「今のうちに弟を殺しなさい。さもないとあなたが殺されます」と助言し続けます。しかし、李建成は行動に移せない。案の定、「玄武門の変」(626年)で弟・李世民によって殺害されてしまいます。
その後、李世民は太宗として即位。そうなると、魏徴は罪人となります。兄の李建成の側近であり、しかも、李世民を殺せと言い続けたのですから。
彼は、太宗の前に引き立てられます。
太宗は魏徴に対して問います。
「私の兄に、私を殺せと毎日言い続けたのは、お前か」
魏徴はこう答えました。
「あなたのお兄さんはアホな人でした。私はこうなることがわかっていたから、早くあなたを殺せと言い続けたのです。あなたのお兄さんがもっとものわかりがよく、私の助言を実行してくれていれば、私はこのように罪人にならず、首を切られることもありませんでした。楽しい人生を送れたはずです。
あなたのお兄さんが愚かで、私の言うことを聞かなかったばかりに、私は今殺されようとしているのです」
ところが魏徴は殺されませんでした。
太宗は、
「お前は今後、俺のそばを片時も離れず、俺の悪口を言い続けてくれ」
と言って、彼を自分の参謀にするのです。
そして魏徴が死んだとき、それを嘆いて太宗はこう言います。
「人を鏡としてはじめて、自分の行為が当を得ているかどうかわかるものだが、私は鏡とする人物を失った。もう二度と自分の本当の姿を見ることはできないのだ」
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優秀なトップは諫言してくれる部下を持つ
愚鈍なトップは自分の意見に反対する人を左遷させる