ハローワークの就職支援セミナーに参加してきました。
会場に20分前に着いたのですが、20人が廊下で待っていました。30分前には会場に入れるとの案内でした。担当者は10分前に来ました。何か交通でトラブルがあったのでしょうか?
カギを開けようとされたのですが、気持ちが焦っていたのか、開けるのに1分ほどかかってしまいました。教室は学校形式になっていません。机の並べ替えと受付が必要です。参加者は35人ほどです。何もおっしゃらずに、資料をテーブルに置かれ、机をお一人で並べ替えを始めました。
とても開始時間に間に合いません。皆さん不満を持ちながらも黙っていました。そこで、私は担当の方にお願いしました。「学校形式ですか?前はどちらですか?机の並べ替えは私たちが行いますので、受付をしていただけませんか?」
皆さんが手伝ってくださり、開始予定時刻の3分前には講義が始められるようになりました。
担当の方はきっと真面目な方なのだと思います。しまった、遅くなってしまったとの思いで、お一人で何とかしようと一生懸命だったのだと思います。気が焦って状況を把握できなかったのだと思います。「大変申し訳ございません。交通事情で遅くなってしまいました(嘘も方便で)。私は受付を行います。学校形式で講義を行いますので、机の並べ替えのお手伝いをお願いできませんか?よろしくお願いします。」と話されたらよかったと思います。
自分を客観的に見ることが大切と言われています。今自分がどういう気持ちでいるか、興奮しているのか、がっかりしているのか、嬉しいのか、悲しいのかなどなど。そうすると少し冷静になれるように思います。臨死体験で上から自分が死んでいて周りが悲しんでいる様子を眺めていたと報告されている方が多くいらっしゃいます。
将棋や囲碁では、大局観が重要と言われています。戦いは局地的に起きています。そこだけを見ていると、局地戦では勝っても勝負に負けてしまいます。今、何が重要で今何を優先しなければならないか、全体の中でその局地戦はどのような役割を担っているかを把握する必要があります。
「夜と霧」の著者フランクルが始めたロゴセラピーでは、自己超越化という考えがあります。 「自分から距離をあける。そうすると自分の置かれている状況も冷静に見ることができる。離れた距離から問題をどうしたらよいかを見ることが出来る。自分は今痛みを持っていても、自分は痛みそのものではない。自分はその痛みと距離を保つことができる。①痛みに耐えるか、②痛みから逃げるか、③何か痛みの解決方法を探すかを冷静に考え選択する自由がある。」